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精神科

業務内容

当院では、昭和45年精神科が開設され、今年で45年になります。途中6年ほど、入院業務も行いましたが、昭和61年から外来専念となっております、部長は開設時から今野陽三、昭和62年以降は高柳英夫(日本精神神経学会専門医、指導医)が勤めています。また当院は日本精神神経学会認定の精神科研修指定病院でもあります。

外来診療では、総合病院のリエゾン科としての役割を持ち、平成23年も医師の異動はなく、のべ15145回の面談を受けております。外来は月曜から金曜までの午前中、一般診療を、午後は予約診療を行っております。その中では緩和ケアの相談も受けております。

認知症の早期診断についての試み

認知症患者の増加を想定して、平成21年に開発した認知症早期診断法を、実践し5年になります。その中では、問診の後、脳MRI(VSRAD advance含む)検査、脳SPECT(e-ZIS含む)検査、MMSE心理検査、必要に応じて、脳波検査、頸動脈エコーを行い、早期診断、軽度認知障害MCI、pre clinical stateでの早期診断をも可能とし、進行予防に取り組んでおります。平成21年300例、22年400例、23年500例、24年650名、25年700名の方の精査を行い、その後の治療、リハビリ等につなげております。

一般診療

外来患者の中では、うつ病の相談が一番多く、次に、100人に1人が罹患すると言われる、統合失調症(現在ではこの病気になっても通常の生活が出来るようになってきています)を中心にカウンセリング、投薬を行い、軽症化した時点で、他関係機関と連携してリワーク事業、社会復帰から職場復帰を目指しています。初診の方で、画像診断他の検査が必要な方は、可能な限り、当日に行うようにしています。

がん相談支援センタ、緩和ケアチーム

平成21年6月に立ち上げ、活動開始しました。患者、近い将来遺族になることが予想される家族の相談を受けています。本年も昨年同様、がん相談支援センタの充実、緩和ケア活動を行いたく思います。

種々鑑定業務

厚労省精神保健指定医師による成年後見制度を利用した鑑定、必要に応じ画像診断も含めた、鑑定書作成を行っております。

研究業績

原著論文

  1. 高柳英夫、塙和江、木村朋子;
    「がん治療中の退院、転院支援、調整を行う際、障壁となる問題」
    ―うつ状態の時、精神腫瘍医の立場から、第四報−
    癌と化学療法、2013:40(U):183−184
  2. 高柳英夫;
    「在宅緩和ケア継続のための脳SPECTの応用性」-老年期の認知症、その他疾患との鑑別において
    癌と化学療法、2013:40(U):177−179

学会発表

  1. 高柳英夫、塙和江、木村朋子、西田知子;
    「在宅ケアを続ける上で障壁となりやすい認知症、せん妄について」
    ―精神腫瘍医の立場から、脳SPECTの活用-第四報−
    第23回在宅医療学会学術集会、2013年5月18日、19日、大阪
  2. 「がん治療中の退院、転院支援、調整を行う際壁となる問題」
    ―うつ状態の時(精神腫瘍医の立場から(第W1報)ー
    23回在宅医療学会学術集会、2013年5月18日、19日、大阪

企画研修会(企画責任者)

  1. 厚生労働省指針準拠;第5回NTT東日本札幌病院緩和ケア研修会
    2013年10月5日、6日、当院会議室

講演

  1. 高柳英夫:
    「不安、抑うつ及びせん妄等の精神症状に対する緩和ケア」
    東胆振、日高緩和ケア研修会
    2013年7月20日、苫小牧王子総合病院
  2. 高柳英夫;
    【認知症の診断、治療とケアについて】パネリスト、2nd Sapporo Alzheimer's Disease Meeting
    2013年3月21日、札幌
  3. 高柳英夫;
    「認知症診断と治療」3rd Sapporo Alzheimer's Disease Meeting、2013年7月19日、札幌
  4. 高柳英夫;
    「認知症発症予防を考慮した生活習慣病治療-精神科医の立場から」
    Life-style Related Disease Round-table Discussion、2013年12月12日、札幌