札幌病院ホーム > NTT東日本札幌病院について > 年報(2012年) > 耳鼻咽喉科
2012年も医師の異動なく、劉、小崎の2人が診療を担当しております。2名の常勤医は日本耳鼻咽喉科学会認定専門医で、また、当院は日本耳鼻咽喉科学会認定の耳鼻咽喉科研修指定病院でもあります。
外来は月、火、木、金曜日の午前中、および月曜日と木曜日の午後に一般診療を、火、金曜日の午後は特殊外来として、諸検査、生検や小手術、あるいは頭頸部腫瘍の患者様のフォローを行っております。また、水曜日の終日、及び金曜日の午後は手術室での手術枠に充てています。
手術数はゆるやかな増加傾向にあり、耳、鼻副鼻腔疾患、口腔咽喉頭疾患、頸部腫瘍を扱っていますが、当院では良性疾患の症例が圧倒的に多いのが現状です。手術を要する疾患のほかには扁桃周囲膿瘍、急性喉頭蓋炎などの急性炎症、顔面神経麻痺、突発性難聴、内耳性めまいの入院治療を行っています。
小児の入院を要する急性疾患については、主として、小児科の先生方に管理をお願いして共同で診療に当たっております。
頭頸部悪性腫瘍については主として甲状腺癌、早期の口腔癌の手術、咽頭癌、喉頭癌の根治放射線照射治療に対応しておりますが、マンパワーを要する悪性腫瘍手術については現時点では北海道大学病院、北海道がんセンター、市立札幌病院と連携を取りながら患者様を紹介、治療を依頼しております。ただ、北大病院手術ベッド待ち患者様の急増に伴い、今後、当科でも頸部郭清術等の手術に積極的に対応していく必要が出てくると思われます。
一方、院内からの手術目的のご紹介は腎臓内科からIgA腎症のステロイドパルス前の扁桃摘出、糖尿鼻病内分泌内科からの甲状腺、副甲状腺疾患、血液内科からの頸部リンパ節摘出依頼、呼吸器内科からの気管切開依頼が主なものとなっており、特に扁桃摘出依頼はこの1〜2年で急増しています。
当科では主として副鼻腔炎の内視鏡下手術、唾液腺、甲状腺手術、アレルギー性鼻炎に対する外来でのアルゴンプラズマによる粘膜焼灼術、睡眠時無呼吸症候群(SAS)に対する終夜睡眠ポリグラフィー検査とnasal CPAP導入等に力を入れております。SASについては外来でできるスクリーニング検査として、診察日即日のアプノモニター貸し出しも行っております。また、精密検査であるフルポリソムノグラフィー検査には月・水・金いずれかの曜日の一泊入院で対応しています。CPAPの当科管理症例は100例を越えるに至りましたが、治療が続けられない脱落例も少なからず見られ、歯科での口腔内装置治療のほか、手術治療も一つの選択肢としてご提案させていただいております。
その他疾患についてもお気軽にご紹介いただければ幸いです。
皮膚・皮下手術 | 3件 |
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鼻・副鼻腔手術 | 72件 |
外耳・中耳・内耳手術 | 108件 |
咽頭・扁桃手術 | 76件 |
喉頭・気管 | 17件 |
顔面・口腔・頸部・食道 | 22件 |
298件 |
新患 | 再患 | |
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1月 | 133 | 718 |
2月 | 126 | 750 |
3月 | 149 | 833 |
4月 | 128 | 788 |
5月 | 111 | 855 |
6月 | 144 | 839 |
7月 | 114 | 799 |
8月 | 121 | 701 |
9月 | 106 | 729 |
10月 | 107 | 731 |
11月 | 127 | 773 |
12月 | 84 | 763 |
合計 | 1450 | 9279 |