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News Release 東日本電信電話株式会社

2020年1月24日

AIを活用したブロイラーの体重検知、死鶏検知の開発検証について
〜養鶏場の生産性向上、オートメーション化の実現に向けて〜

東日本電信電話株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:井上福造、以下、NTT東日本)、KNEX,inc(本社:アメリカ ジョージア州 CEO:Mahender Singh)は、ブロイラー会社である岩手県の株式会社オヤマにおいて、AIによる体重測定の自動検知、死鶏の発見の開発検証を開始いたします。

1. 背景と目的

食肉用養鶏を行うブロイラー会社、農場では、鶏の健康管理や死鶏の発見、飼料の給餌、設備点検など日々の様々な業務において、人手を介すことにより鶏のウイルス感染、怪我等の損害が発生しております。

また、アニマルウェルフェア※1の観点からも、家畜のストレスや疫病のリスクを軽減することが、生産性の向上や安全な畜産物の生産において重要であり、ブロイラー会社にとって、畜産業務のさらなる自動化が求められています。

今回共同で開発検証を実施するKNEX,incは、アメリカ本社のスタートアップで、主に海外で飼育されるコブ種に対してAIを活用した体重検知と死鶏検知を確立しています。本プロジェクトをきっかけに日本で主に飼育されるロス種(チャンキー)で同様の効果がでるか開発検証を開始いたします。

  • ※1家畜を快適な環境下で飼養することにより、ストレスや疾病を減らし、健康的な生活ができることを目指す考え方。農林水産省が、アニマルウェルフェアの考え方を踏まえた家畜の飼養管理の普及に努めています。

2. 目指す世界

ブロイラー会社の日々の業務である体重検知や死鶏の発見、設備不良の発見など、人が農場に訪問し、目で見て、鶏を触って対応していた業務を、事務所にいながら極力人の手を介さない養鶏を実現します。そうすることで、人手不足に悩まされる畜産業界に新たな体験と生産性向上を実現します。

3. 本取り組みの概要

本検証では、手動で実施した体重計測や死鶏観察と、AIによる計測の精度の検証を実施いたします。銘柄鶏の生産・販売で市場から高い評価を得ている株式会社オヤマでの検証で得た情報を元に、他のブロイラー会社へも展開し、汎用的なサービスとしての展開を目指します。AIにより、効率化し、生産性を上げることで、日本の畜産業界の支援をします。

<実施場所、実施開始時期>

  • 株式会社オヤマ
  • 実施開始時期:2020年春頃予定
*株式会社オヤマについて

岩手の銘柄鶏である「奥州いわいどり」などの鶏肉・品の生産加工販売を実施。日本で一番美味しいからあげ店を決める「からあげグランプリ」では、奥州いわいどりを使用したからあげで、2年連続最高金賞を受賞。

全国約1,400店のからあげ専門店の中から、日本一のからあげ専門店を決める「からあげフェスティバルNo.1決定戦」第1回優勝。2019年、一部の提携農場において「農場HACCP認証」取得。

運用イメージ図

KNEX,incはNTT EAST ACCELERATOR PROGRAM LIGHTnICにて採択された企業となります。 当プログラムの詳細につきましては、下記ホームページへ掲載しております。

報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。