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第24回もしもし医学セミナーを開催しました

第23回もしもし医学セミナーを開催

11月30日(土)、当院カンファレンスルームにおいて「糖尿病」をテーマに「第24回もしもし医学セミナー」を開催し、150名近い方々が参加されました。


糖尿病・内分泌内科 林道夫医師

最初に座長を務めた糖尿病・内分泌内科部長の林道夫が「糖尿病の治療」と題して講演行いました。「検診で糖尿病と言われた。」といっても、薬を飲みさえすれば体の中から糖尿病が消えてなくなるような魔法の薬はありません。糖尿病治療の基本である食事療法と運動療法、この二つをきちんと行ったうえでないと、どんな糖尿病の薬もその効き目が発揮されないとの事です。「糖尿病といわれて日常生活がいろいろ制限される」とガッカリすることもあるでしょうが、「あわてず、あせらず、あきらめず」が大事だそうです。
糖尿病の薬については、ここ10年くらいでずいぶん種類が増えたそうです。「糖尿病の薬」というのは、「血糖を下げる薬」ということですが、血糖が上がっている理由は患者さんごとにさまざまで、血糖を下げるホルモンであるインスリンの分泌が足りない人、インスリンは出ているのに血糖が下がらない人。太っている人、やせている人。食事療法をきちんと守っている人、ついつい食べ過ぎてしまう人。患者さんごとの事情に応じて、主治医は薬を選んでいます。 そして「糖尿病の治療とは血糖を下げること」ですが、糖尿病の治療で一番大切なのは、血糖もさることながら、患者さん一人一人の人生をサポートすることだそうです。特に近年の日本は世界一の高齢社会となり、ご高齢の糖尿病患者さんが急増しています。人生の年輪を重ねてこられた高齢者にとっては、「何が何でも血糖を下げる」ことだけ考えていてはうまくいかない場合もあります。「糖尿病をやっつける」という考えではなく、「糖尿病と上手に付き合う」という思いで、糖尿病治療を続けていただきたいとの事でした。

栄養部・管理栄養士 鈴木雅子

続いて、栄養部・管理栄養士の鈴木雅子が「食事のポイント」について講演を行いました。糖尿病の食事療法の基本は、@適正な体重を保ちながら、日常の生活に必要なエネルギー量の食事を摂ること A健康を保つために必要な栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなど)を過不足がないように、いわゆる栄養バランスのよい食事を摂ることだそうです。食塩を減らす、コレステロールや飽和脂肪酸を多く含む食品を控えめにする、食物繊維を多く摂ることも大切だそうですよ。食事療法と合わせて、飲酒を控え、喫煙を避け、適度な運動を継続することも大切なポイントとの事でした。


糖尿病・代謝・内分泌科 能登洋医師

最後に国立国際医療研究センター病院 糖尿病・代謝・内分泌科の能登洋先生より「糖尿病とがん」について講演いただきました。近年、糖尿病とがんの関連性が注目されており、肥満・喫煙・運動不足・アルコール多飲などの生活習慣が両者の共通要素として挙げられるそうです。
国際的には、糖尿病はがん全般・肝臓がん・子宮体がん・膵臓がん・腎臓がん・大腸がん・膀胱がん・乳がん・胃がんの発症増加と関連しています。日本人に限定したデータでは、肝臓がん・膵臓がん・大腸がんの増加と同程度関連しているそうです。糖尿病治療薬に伴う発がんの可能性についても研究が進んでいますが、現時点ではいずれの薬剤に関するデータも限定的であり結論には至っていないとの事です。



次回は来年6月ごろの開催を予定しています。

講演資料

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