Information2022
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背景と目的機能概要 現在、新型コロナウイルスの影響で、従来の集合形式での試験の多くは中止・延期を余儀なくされている中、オンライン形式の試験が増加しています。オンライン試験のニーズは一過性のものではなく、ニューノーマル時代の新たな試験のあり方となることが想定されます。 一方で、オンライン試験では替え玉受験やカンニングなどの不正行為を効率的に把握できないなど課題があります。 このような背景から、NTT東日本では株式会社イー・コミュニケーションズと連携し、集合形式の試験と変わらぬオンライン試験の運用ができるよう、AIが人の目線や動きから自動解析し、不正の疑いのある動きを検知するクラウドAIを用いた挙動検知機能を共同開発しました。 試験不正時における人間の動きの特徴を学習させることで、不正の疑いのある動きを検知し、該当箇所のみを確認者に通知することで、確認者の作業時間を短縮することができるAIモデル(以下、本AI)を構築しました。 本AIでは以下のような不正の疑いのある動きの検知が可能となっています。 ・試験開始後に受験者を交代する替え玉受験 ・複数人での受験 ・カンニングペーパーの利用 ・電話などを使った他人からのアドバイス<挙動検知までの流れ><本AIによる挙動検知の仕組み>464自宅受験受験中の動画のアップロードAIによる挙動判定音声ファイルテキスト目線+顔角度OK/NGOK/NG各特徴量を用いて疑わしい挙動を検知不正の疑いのある挙動非不正試験事業者への通知や受験生への警告受験者動画ファイル人数同一人物判定OK/NGOK/NGクラウドAIを活用した技術開発ニューノーマル時代のオンライン資格・検定試験に対応した「クラウドAIを用いた挙動検知機能」を開発

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