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4号自動式委託公衆電話機4号自動式ボックス公衆電話機特別加入区域内との通話    10銭その他  5銭1通話(5分)5銭昭和28年戦災による電話の破壊、さらに復興への動きと電話需要の増大などが相まって電話不足の悩みは深刻となった。このようなことから通信機関の拡張を図る目的で考えられたのが公衆電話機の店頭設置であった。この制度は2種類あり、1つは「簡易公衆電話」で、一般の加入電話を店頭に出してもらい公衆の利用に供するもの[1951(昭和26)年11月施行]、いま1つは公社の電話機を店頭に置いてもらう「委託公衆電話」[1951(昭和26)年12月施行]である。これらの電話機は普通の4号電話機が使われていたが、1953(昭和28)年8月からは、よく目立つ赤色に変えられた。このうち、委託公衆電話が後の「赤電話」となった。昭和28年戦後、硬貨の流通不足から、公衆電話料金の収納に紙幣を使わざるを得なくなり、硬貨投入口を紙幣用に改造した共電式公衆電話機が使用された。これは、回路的に料金投入と通話に関連がなく、無料通話が可能であった。しかし、1952(昭和27)年から10円硬貨が流通し始めたため、翌年1月、硬貨による公衆電話機として4号自動式ボックス公衆電話機が採用された。これが青電話機の第1号である。なお、10円玉を入れる委託公衆電話である赤ダルマは翌1954(昭和29)年11月、新宿に第1号が設置された。1906(明治39)年369市内通話を市外通話と同様通話時分を3分制に改めた特徴加入者用4号自動式卓上電話機のきょう体、送受話器およびコードなどを赤色にしたもの。特徴青電話には当初「ボタン付後払式」が採用された。これは、ダイヤルして相手が出たらボタンを押し、10秒以内に10円硬貨を投入して通話した。しかし、10秒以内なら無料通話となる欠点があった。*同系機種4号自動式委託公衆電話機1924(大正13)年1903(明治36)年

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