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電 話 料 2号自動式卓上電話機3号自動式卓上電話機東京月額基本料住宅用  75円事務用 120円度数料  50銭(市内通話1度ごと)昭和2年関東大震災以後の復旧を機会に、これまで限界にあった手動交換方式を自動交換方式の導入によって解決することになった。1926(大正15)年1月、初めて東京にA形、横浜にH形の自動交換局が設けられた。最初の自動式電話機は、それぞれの交換機に付随したものであり、その後の増加分は2号共電式電話機に1号ダイヤルを組み合わせたものであったが、ダイヤルすると受話器に雑音が入る欠点があった。1927(昭和2)年、これを改良した2号ダイヤルを取り付けたA形・H形共用の2号自動式電話機が採用された。昭和8年1933(昭和8)年、送・受話器を連結した斬新なスタイルの3号電話機が誕生、以降いろいろな電話機のスタイルの原形となった。以来、わが国の代表的な標準電話機として約30年にわたって活躍した。戦後、電話の復旧に標準電話機の生産が間に合わず、応急処置として、メーカーの私設交換機用在庫の中から標準機と同等の性能のものを購入し使用した。これらに“富士形”“イ−661”などがあった。1948(昭和23)年354東京月額基本料住宅用 300円事務用 480円度数料  2円(市内通話1度ごと)東京〜大阪間3分ごとに152円東京月額基本料住宅用 380円事務用 540円度数料  5円(市内通話1度ごと)市外通話は即時扱いと待時扱いを料金区別特徴自動式電話は電圧が48V(H形は60V)と高く、当時、電話機の選定には、かなりの論議を呼んだが、電話機製造の経済化、機種の統一化などの面でできるだけ2号共電式と共通のものを用いることとした。したがって、形態は2号共電式にダイヤルをつけた形となっている。*同系機種2号自動式壁掛電話機特徴きょう体にベークライトが初めて使用され、送話器には、炭素粉を使ったソリッドバック形を用い、炭素粉の凝固、低感度を解決するため、防じん・防湿措置のほか、側音防止回路を初めて採用した。*同系機種3号自動式壁掛電話機3号自動式富士形電話機3号共電式卓上・壁掛電話機3号磁石式卓上・壁掛電話機1951(昭和26)年金1947(昭和22)年市内通話市外東京〜大阪間3分ごとに38円

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