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電 話 料 デルビル磁石式甲号卓上電話機ソリッドバック磁石式壁掛電話機東京年額基本料 45円東京、横浜、名古屋、大阪、京都、神戸の6大都市で市内通話料が度数制となる度数料 2銭(市内通話1度ごと)明治30年1897(明治30)年12月、初めての卓上形電話機としてデルビル磁石式甲号、乙号の2種が登場した。当時、電話機の発達にエポックを画したものといわれ、電話の実用価値を増すと同時に装飾品としても役立つようデザイン面にも細かい注意が払われている。なお、付加使用料年額6円を要した。甲号電話機には、当初のものと1916(大正5)年から登場した四角いきょう体の新形と2つの形態があり、写真は新形である。明治32年1899(明治32)年2月、東京−大阪間の長距離電話回線の完成により、長距離通話用としてソリッドバック電話機が採用された。当時長距離通話の利用者は、年額6円の付加使用料を支払い、長距離通話加入者となる必要があった。開通当初、東京・大阪とも各178加入者でスタート、通話は近距離に劣らず良好であった。その後、神戸、京都などサービス対地も広がり、利用者も増大した。1920(大正9)年352特徴送受話器は、デルビル壁掛形と同性能。甲号は送受話器を同一把手で連結してあるが、乙号は壁掛形と同様別々となっている。いずれも発電機、誘導線輪および磁石電鈴を同一の箱に納め、性能は同じである。*同系機種デルビル磁石式乙号卓上電話機特徴ソリッドバック送話器は、炭素粒の前後に振動板を配して感度の上昇と雑音の排除を効果的にしている。また、電池は、フーラー電池を使って電圧を上げるなどして電流を大きくしたので、長距離用に適した。1924(大正13)年度数料 3銭(市内通話1度ごと)金市内通話市外

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