Information2023
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 日本の少子高齢化率は主要先進国で高い水準にあり、なかでも小売・卸売業は、製造業と並んで産業別の労働人口が多い業種となっていることから、労働力不足が深刻化していくことが予想されます。 また新型コロナウイルスの影響により、来店客と従業員の双方の安全と安心を守るため、人を介さない現場オペレーションや購買行動が求められています。 NTT東日本では、このような社会課題や環境の変化を踏まえ、無人でも運営可能なスマートストアの実現に向けた実証実験を開始し、入店から商品選択、決済までをスマートフォンで完結する「スマートストア」の実験店舗として、2020年11月19日からNTT東日本本社ビルにスマートストア1号店をオープンしました。 1号店での検証結果を踏まえ、他社企業や自治体と共同した店舗を複数出店するなど実証実験のフィールドも拡大してきました。そして、2022年7月から、NTT東日本グループのテルウェル東日本が、本格的にスマートストア事業を開始しています。 2021年度までの実証結果を踏まえ、NTT東日本グループのテルウェル東日本にて商用サービス(サービス名称:ピックスルー、SMARTORE[スマートア])として2022年7月より提供開始しています。 NTT東日本の自社ビル内の店舗でも「ピックスルー」というブランドでNTTグループ売店をスマートストア化し、本格展開を開始しています(2022年7月〜)。出店店舗数:8店舗(NTT東日本初台本社ビル、NTT横須賀総合研究所、札幌14丁目・4丁目・西ビル、テルウェル東日本深川本社ビル、NTT東日本福島支店大町ビル、NTTe-City Labo)(2023年6月30日現在) また、オフィスビルや工場などの売店提供事業者との提供店舗拡大を軸に、自治体などの地域活性化につながる店舗の拡大のほか、コワーキングスペースなどマイクロマーケットへの提供により、導入店舗数は57店舗(2023年6月30日現在)まで拡大しています。 <スマートストア初台店> 250 <スマートストア横須賀店>取り組みの背景取り組みの概要人口減少社会の到来を見据えた「スマートストア」事業の展開

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