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   ※ 連携協力組織で研究、開発または整備されてきた各種ソフトウェア技術や実験用通信インフラを1つに統合して、    特殊局では、有志によるオープンなプロジェクトを立ち上げ、オープンな開発体制による新たなサービス開発を志向することを活動目標としていました。その共通概念は、開発中の様子やベータ版を積極的にオープンにし、開発中であってもある程度の品質に達したらとにかく動くものを出してユーザーの人気を集めるなど、コミュニティを意識した開発を実施することです。 ○主な取り組み  実証実験「シン・テレワークシステム」への参画●新型コロナウイルス対策リモートワーク実証実験 NTT東日本-IPA「シン・テレワークシステム」 ○提供開始年月日  2020年4月21日 ○開発経緯    NTT東日本とIPAは、新型コロナウイルスに関する政府の緊急事態宣言や在宅勤務への社会的要請を受け、国内の多くの方々の感染拡大防止と事業継続を支援するため、契約不要・ユーザー登録不要の、直ちに利用可能な、無償のシンクライアント型VPNを活用しテレワークを支援する「シン・テレワークシステム」を迅駛に開発し、提供を開始しました。    本システムは、NTT東日本コロナ対策プロジェクト 特殊局(仮設)およびIPA 産業サイバーセキュリティセンター サイバー技術研究室が共同で構築し、筑波大学OPENプロジェクト、KADOKAWA Connected、ソフトイーサ社などの複数組織の連携協力により、実現するものです。 ○システムの概要    「シン・テレワークシステム」は、簡単で安全なリモートアクセスシステムです。    インターネットに接続されているパソコンであれば、離れたところにあるパソコンに対してどこからでも接続ができ、すべての通信がSSLにより強力に暗号化されますので安心してご利用いただけます。    グローバルIPやルーター/ファイアウォールの設定は一切不要です。    一般的な企業で導入されているHTTPプロキシ型のファイアウォールにも対応しています。    NTT東日本の「フレッツ回線」に限らず、各種インターネット回線でも利用可能です。NTT東日本との契約やユーザー登録は、一切不要です。緊急に構築をしたものであり、無保証かつ非営利で、一時的に開放するものです。206特殊局の発足とオープンな開発プロジェクト 〜シン・テレワークシステム〜●NTT東日本 特殊局について ○特殊局 発足の経緯、活動目標    2020年4月1日、日本が誇るプログラマーとして名高い登大遊氏がNTT東日本に入社しました。登氏は、NTT東日本のほか独立行政法人情報処理推進機構(以下、IPA)の産業サイバーセキュリティセンターのサイバー技術研究室長、ソフトイーサ株式会社の代表取締役、筑波大学の産学連携准教授という複数の肩書を持ち、活躍しています。NTT東日本への入社と同時に特殊局が設けられ、これと同時に特殊局員という肩書を持つこととなりました。

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