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●事業概要 〇文化財のデジタル化    現在は絵画、版画などの二次元の作品のデジタル化を行っていますが、今後立体物や建築物のデジタル化にも対応します。また無形文化財のデジタル化についても取り組み始めています。  メリット① 貴重な文化財の保存・後世への継承    文化財の経年劣化は不可避ですが、デジタル化により永遠に保存することが可能になります。万が一、災害などで損壊した場合に、デジタル化されたデータを参考に復元することができます。  メリット② 鑑賞機会の増加・鑑賞体験の質的向上    たとえば浮世絵は長い間空気に触れていると色があせてしまうため、展示期間が限られ展示する際は照明を暗くする必要があります。一方でデジタルデータを基に作成され所蔵元が原画と同等と認定した複製画では、長期間の展示が可能となり明るい環境で細部までじっくり鑑賞することができますし、モニター上でデータを拡大することにより、さらに詳細な鑑賞が可能となります。  メリット③ さまざまなアプリケーションの制作・鑑賞体験の拡張    デジタル化したデータを活用して作品を動画化したり、VRのような没入型の作品を開発したりすることにより、これまでにない鑑賞体験を提供し、作品の理解を深め、鑑賞者の層を拡大することが可能になります。    なお絵画・版画などのデジタル化については微細な凹凸までデータ化するとともに、印刷やモニター表示の際に、その凹凸が実際にあるかのように表示する高度な技術(特許取得済)を有する株式会社アルステクネと提携しています。 〇「ArtTechView(オンラインデジタル絵画サービス)」の提供    閉域ネットワークで作品データをセキュアに配信し、額装したモニターでご鑑賞いただく   下記の施設に配信を行っています(洋画の配信サービス開始予定)。   ・東京海上日動ベターライフサービスが運営する介護付き有料老人ホーム「ヒルデモア」   ・秋葉原UDX(5F オフィスロビー)   ・シーバンスN館(1F オフィスロビー)   ・役員応接室(本社ビル 28F)サービスです。あたかも本物の絵を鑑賞しているかのような体験を提供します。ヒルデモア シーバンスN館 197秋葉原UDX役員応接室

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