Information2023
157/426

※OutSystemsはOutSystems社の登録商標です。※Microsoft Power Platformはマイクロソフトグループの登録商標です。開発過程において、OCGのエンジニアが来日し、システム利用者と顔を合わせた集中議論を行うなど、エンジニアが実業務を深く理解することで、真の目的に沿ってユーザーインターフェースを改善し、提案型のシステム構築を行いました。このような形で、Outsystemsをはじめとして、Microsoft Power Platformなどの開発プラットフォームを用い、NTTグループの業務システム開発で実績を積み重ねてきました。 加えて、OCGではデータ集計・分析業務のようなIT関連業務(定型的な運用業務のアウトソーシング)にも注力しており、お客さまの本来の分析業務に関わる稼働の創出に貢献しています。例えば、NTT東日本が食材のムダを防ぐために行っている食堂データの集計分析業務をOCGが行っています。維持管理稼働に悩んでいたNTT東日本の社員は、新たな課題に取り組めるようになり、生産性が上がりました。 OCGでは、そのようなNTT東日本の業務システムの実績をベースに、社外のお客さま向けのシステム開発も行っています。例えば、顧客情報や折衝記録などをファイルベースで管理しており、情報が個人に偏ってしまっているというお客さまの課題に対しては、OutSystemsを用いて営業情報のデータベース化を行い、簡易なプロトタイプを作成した上で、機能追加や改善を行うアジャイルな開発手法をお勧めしました。 NTT東日本・NTTイーアジア・OCGは、お客さまご自身がソフトウェア開発力を身に付けることをお手伝いするパートナーになりたいとも思っており、エンジニア育成のお手伝いもしています。例えば、ソフトウェア開発だけでなく、人材育成の場としてグローバルな視点を持つ社員の育成にも注力し、NTT東日本の社員が日本でソフトウェア開発の基礎を学び、さらにベトナムに滞在してOCGの社員と実開発案件に取り組む研修プログラムを実施しました。このプログラムは、日本と歴史的背景や文化が異なる環境下において、日本人スタッフがOCGのベトナム人社員と開発業務を1つのチームとして取り組むことで、ソフトウェア開発の上流工程や下流工程の技術を習得できるだけでなく、異文化受容性や語学力、コミュニケーション力を向上できる良さもあります。このようにデジタル&グローバル人材の育成の場として、お客さまに提供できる育成プログラムを企画、提供していきます。 今後もOCGは、日本を始めとするアジア圏において、カスタマサクセス型の伴走開発、ならびに技術者育成を通じてお客さまと一緒に価値共創ができる企業をめざし、NTT東日本グループ一体となって取り組んでいきます。 NTT東日本は、これまで通信事業者として保有する通信関連の技術を各国に提供してきましたが、ソフトウェア開発では、IT人材大国に成長したベトナムの力に助けられています。日本の技術を諸外国に提供するだけではなく、東南アジア各国の優れた力を日本に取り込んでいくような、建設的な相互関係を形成していきたいと考えています。155

元のページ  ../index.html#157

このブックを見る