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多様な人材の活用

Theme4 チームNTTのコミュニケーション 一人ひとりがチームでつなぐ使命 私たちは、チームNTTの一員として責任と誇りを胸に、高い倫理観と人権意識を持って事業に取り組み、働きやすい職場環境の整備や、個の成長・多様性の尊重に努めるとともに、豊かな地域社会づくりを推進し、社会的使命を果たします。

ダイバーシティ推進のための意識醸成に向けた展開

社会の変化に伴い、多様化するお客さまのニーズにお応えしていくには、NTT東日本グループ内にも同様の多様性形成とその受容が必要です。そこで、ダイバーシティ推進室では、ダイバーシティ推進の意義や必要性に対する社員の理解を促し、年齢や性別、人種、国籍、宗教、障がいの有無、性的指向や性自認にかかわらず、多様な個性を持った一人ひとりの社員が能力を最大限に発揮できる企業風土の醸成に向けて、さまざまな啓発活動および施策を実施しています。

たとえばダイバーシティ推進室では、社内イントラネットやメールマガジンを通じてダイバーシティに関するさまざまな情報を発信しています。

ホームページ上では社員のロールモデル*や、社員一人ひとりが活躍している職場事例を紹介することで、意識醸成を図っています。今後も、ダイバーシティ推進を通じて、社員一人ひとりがいきいきと自らの力を存分に発揮し、お客さまのニーズを柔軟に受け止め、サービスやプロセスのイノベーションにつなげるような風土づくりに努めていきます。

*ロールモデル:役割を担うモデル。模範。手本。

性別にかかわらない社員活躍の推進

女性活躍の推進を、ダイバーシティ推進における試金石と位置づけ、さまざまなキャリア開発支援プログラムを強化して実施しています。具体的には、2011年度から開始した「キャリア開発研修」を2018年度も開催し、あわせて上司向けの研修として「女性部下を持つ管理者研修」を複数回実施する等、本人のキャリアアップスキルやマインド醸成のみならず、上長に対する意識変革のサポートも行ってきました。また、女性マネージャーの経験や考えを聞き、気軽に相談できるサポートプログラム「きらきらサポーターズカフェ」を研修内および各支店において開催し、今後のキャリアや、コミュニケーションの取り方についての糸口を見つけるきっかけをつくるとともに、お互いの悩みを打ち明け、相互に支えあう継続的な横の関係を構築できる環境づくりに取り組みました。「きらきらサポーターズカフェ」に参加した社員からは、「ワーク・ライフ・バランスや今後のキャリア形成を考える有意義な機会となった。」「女性としてモデルとなる働き方を知り、今後のイメージが持てた。」との意見が出る等、女性社員のキャリア開発やマインドアップの観点から効果が高いことがうかがえます。

認定マーク「えるぼし」(3段階目)

加えて、2015年11月から、異業種企業合同による「仕事と子育ての両立をめざす社員向け座談会」を年に1回開催しています。仕事と育児を両立している社員が、異業種企業のロールモデルとの対話を通じ、両立の不安の解消およびキャリアマインドを醸成することを目的として開催しており、両立の不安解消とキャリアアップマインド醸成につながっています。なお、2018年の同座談会においては男性の参加も多数あり、男性社員の育児参画に対する関心も高まっています。

このような取り組みの結果、2016年6月に「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」に基づき、厚生労働大臣から女性の活躍推進に関する優良な企業として認定され、認定マーク「えるぼし」の最高位を取得しました。

オンサイト未来プロジェクトについて

NTT東日本グループでは、通信設備やお客さま宅内機器の故障修理・保守業務(以下、所外オンサイト)に従事している現場の女性社員たちが、女性目線を活かし、男性も女性も働きやすくなるような現場環境へと改善する「オンサイト未来プロジェクト」を2017年度に立ち上げました。これまでに、リュック型工具バッグ、硬いケーブルを従来よりも軽い力で安全に切断できる小型カッター、道具の整理整頓がしやすい道具入れ、ロングヘアーでもかぶりやすい女性用ヘルメット、汗染みが目立ちづらいシャツの導入等、日々の業務における課題を吸い上げ、より安全かつ快適な現場環境に向けた提案を行ってきました。

こちらでは、2018年度の取り組みの一部について紹介させていただきます。

ユニフォームの改善

現場業務に従事する社員が着用するユニフォーム(上着・ズボン)は従来男女兼用でしたが、2017年度より女性のシルエットにあわせつつ伸縮性も向上させ、作業性に優れた女性用ユニフォームの導入に取り組んでいます。2018年度はさらに、作業ズボンについて女性の骨格にあわせた女性用ラインアップを拡充し、男性用も、動きやすいデザインに仕様を変更しています。

また、極寒地や悪天候時の長時間作業の負担が軽減できるよう、防寒服の改善に取り組みました。従来品に比べ保温性を向上させ、より軽く動きやすい素材を採用するとともに、気象状況に応じたラインアップとしました(男女兼用)。

各グループ会社との交流

防寒上衣(通常用)

防寒上衣(極寒地用)

女性目線を活かした改善活動を実施している各グループ会社との交流活動を開始しました。本プロジェクトの活動を紹介するとともに、他社の活動内容や社員の活躍の様子を伺い、交流を深めています。また、つくばフォーラム2018技術交流サロンにて、女性活躍をテーマとした関係各社とのパネルディスカッションに登壇し、通信業界の所外オンサイト業務でのダイバーシティの取り組みについて議論しました。

所外オンサイトで働くすべての社員がより良い環境で働くために活動するプロジェクトとして、「これまでのやり方が正しい」という概念を捨て、今後も新しい発想で活動に取り組んでいきたいと思います。

障がいのある社員の活躍を促進

NTT東日本グループでは、現在多数の障がいのある社員が個人の能力を発揮し、さまざまなフィールドで活躍しています。

2008年3月よりNTTグループの特例子会社であるNTTクラルティと雇用連結を行っており、ウェブアクセシビリティ診断やホームページ作成・更新業務等の各種業務、オフィスマッサージ業務等を委託し、さらに2016年よりNTT東日本の通信設備等の工事・運営管理に関する事務処理業務を北海道、東京、東北の各拠点へ順次委託し、障がいのある社員が特性を活かして活躍できる場を継続的に創出しています。

また、NTTクラルティの塩山ファクトリーでは、障がいのある社員が手漉き紙製品やミシン製品を丁寧に手作業で製作しており、NTT東日本グループ各社がノベルティセット等として利活用することで、障がい者の安定的な雇用を支えています。

他にも、障がいのある社員がグループの一員として働くことへの理解を深めることを目的に、「心のバリアフリー研修※1」をはじめとする障がい理解研修を継続的に実施している他、障がいの有無にかかわらずともに働く仲間が互いに理解しあえることをめざし、2018年10月には有識者講演会と最新ICT機器の展示・体験会を実施し、社員一人ひとりが日々の業務を通じて障がいのある方々のために何ができるかを考えるきっかけとしました。さらに、2019年3月からは障がいの有無にかかわらずだれもが一緒に楽しめるパラスポーツ※2「ボッチャ」の体を通じた社員の相互交流の取り組みを順次展開しています。

これらの取り組みを行った結果、NTTクラルティを特例子会社とする連結グループでの障害者雇用率は法定雇用率2.2%を上回る、2.67%(2019年6月報告値)となっています。

※1「 心のバリアフリー研修」とは、障がい全般についての講話の他、「肢体不自由「」視覚障がい「」聴覚障がい」を擬似的に体験したり、障がいのある社員とのコミュニケーションを通じて、「障害の社会モデル」や「心のバリアフリー」についての知見を高めるためのプログラムで、NTT東日本では2017年度より実施。

※2 パラスポーツとは、広く障がい者スポーツを表す言葉。

社員の声:つなぐ力

NTTクラルティ株式会社
ビジネスサービス部
東北設備センタ

鈴木 まゆ美

正確かつ丁寧な業務遂行によるお客さまへの信頼確保と、壁のない職場環境の構築をめざします

私は、2018年10月に開所した東北設備センタで、おもに工事が完了した電柱等の写真を専用システムにて確認し、登録を行う業務に従事しています。

私が仕事に取り組むうえで心掛けていることは2つあります。

1つ目は「正確かつ丁寧な更新作業」です。工事完了後の写真と工事図面が合致しているか確認し、工事完了後の写真への更新を行いますが、毎日、何十枚、何百枚の写真を確認しているとちょっとした違いにも気づくようになります。少しの違いでもきちんと確認し、正確な更新作業を行うことで、お客さまより信頼を得られるよう心掛けています。

2つ目は「壁のない職場環境の構築」です。私の職場では、互いの障がい特性を理解し、個々人ではできないことも職場の仲間が自然とフォローすることで、できないことを可能にする「壁のない職場環境」づくりを心掛けています。

今後、東北設備センタの仲間がもっと増えていくことを願って、これまで以上に真摯に取り組んでいくよう努めます。

『ICT×障がい』について考える」講演会の実施

OriHime等最新ロボットの展示の様子

オリィ研究所吉藤健太朗氏による講演の模様

2018年10月4日、NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)にてNTT東日本グループ社員を対象に、「心のバリアフリー研修」実施とあわせ、「障がい」をキーワードにした最新のICT技術に触れるなかで、業務やサービスに活かせることはないかを考える機会とすることを目的に、「『ICT×障がい』について考える」をテーマとした講演会・体験会を開催しました。

講演会では、分身ロボット「OriHime」の開発者である株式会社オリィ研究所代表取締役CEOの吉藤健太朗氏を講師に招き、「ベッドに居ながら、会いたい人と会い、社会に参加できる未来の実現」を理念とした開発秘話についての講演をいただき、体験会では多くの社員が障がい者のコミュニケーションを促進することを目的とした最新ロボット・機器に実際に触れ、ICTの持つさまざまな可能性を実感する機会となりました。

「ボッチャ」を通じた新たな取り組み

多くの社員が初めてボッチャを体験

相談し合うことで自然な交流が生まれます

視覚障がいのある方には手を叩き、声を出してサポートします

NTT東日本グループでは、講演や体験会の実施だけでなく、スポーツをきっかけとした相互交流の取り組みを開始しました。

来年開催のパラリンピックを絶好の機会ととらえ、障がいをより身近に感じ、障がい者と健常者が自然な相互理解につながる機会をつくりたい、そのような思いから、NTTクラルティと連携し、年齢・性別・体格・障がいの有無等さまざまな「ちがい」に関係なく、だれもが参加できるパラスポーツ「ボッチャ」を障がいのある人とともにプレイし、コミュニケーションの輪を広げる場をつくり続けています。

2018年度は初台本社ビルの他、東京オリンピック・パラリンピック推進室の社員が「ボッチャ」を体験、2019年度はこれまでに宮城事業部、東京事業部、北海道事業部の社員が、同じ拠点でNTT東日本の通信設備等の工事・運営管理に関する事務処理業務を担うNTTクラルティの社員との混成チームをつくり、ボッチャ大会で熱い戦いを繰り広げました。

障がい者は特別な存在でも、常にサポートし続けるべき存在でもありません。ボッチャをともにプレイするなかで、健常者が持つアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)への気づきを促し、互いが必要なときに必要なサポートができ、自然に協力し合えるような会社となることを願い、取り組みを継続していきます。

障がい者が中心となって「さいたま新都心センター」を運営

事務室風景

横断幕

NTTネクシアでは、障がい者雇用促進の一環として「さいたま新都心センター」を運営しています。障がい者が中心となって業務を行うセンターとして、名刺・封筒等の印刷業務をはじめ、コンタクトセンタにおける電話応対模様の文字起こし、オペレータの賃金支給業務、情報セキュリティヘルプデスク、さらには社員証発行、浸透印作成、物品利活用集約等、順次業務拡大を図っています。

採用にあたっては、ハローワーク浦和と連携を図り、埼玉県内の障害者就労支援機関等を通じて幅広い有スキル者を採用しています。職場での仕事や体調に不安がある新規採用者には、職業センターの職業適応援助者(ジョブコーチ)による支援を実施する等の取り組みにより障がい者スタッフは開設当初13名から、現在は43名に増えました。今後も業務の変化・拡大にあわせて障がい者の増員や働きがいを追求していきます。

また、職場見学会を定期的に開催しており、埼玉障害者職業センターから毎回10名程度の研修生が当センターに来所し、職場を見学しています。当センターの管理者が社会人としての考え方を説明したり、障がい者スタッフが自ら業務の内容について説明を行うことで、研修生と障がい者スタッフの双方にモチベーションの向上が見受けられます。

2016年度までは職場見学会のあと、職業センターの卒業生である障がい者スタッフと埼玉障害者職業センターへ出向き、就職にあたっての心構えや業務における経験談を話したり、研修生の悩みや不安に対してアドバイスを行っていました。2017年3月には埼玉県職業センターの要請で、各企業においてジョブコーチをめざす方々の養成研修の一環として、障がい者雇用の現場から配慮やかかわりの工夫点を知ることを目的に、当センターの見学会および意見交換会を11社11名に参加いただき実施しました。参加者からは、障がい者の特性を強みに変えていきいきと仕事をしている、個々の責務を果たすための作業量の調整や本人の意欲を待つ姿勢等、大変勉強になった、自社の利用者も見学に来させたい等、当センターの取り組みに高評価をいただきました。さらに、2018年3月には、社会福祉法人 恩賜財団済生会支部 埼玉県済生会ワークステーション西川口(最長3年間の障がい者のための就職活動支援業務を行っている法人)からは、1年間のトレーニング経験者6名が当センターを見学し、実際の職場体験ができ、非常に勉強になりこのような職場で働きたいとの声もあがっています。2019年7月には企業在職型職場適応援助者5社5名と訪問型職場適応援助者5名の養成研修の一環として、当センターの障がい者雇用状況の講義と職場見学および意見交換を行いました。出席者からは、「これから障がい者とかかわっていくにあたり、経験談や職場環境の工夫等、非常に勉強になりました」との意見をいただきました。今後も職業センターから定期的な見学会の開催を要請されており、さらに地域社会への貢献に寄与していきます。

本社ビル17階に多目的トイレ(だれでもトイレ)を設置しました

NTT東日本は、「ダイバーシティ&インクルージョン」のさらなる推進、共生社会の実現に向け、だれもが安心して働ける環境づくりをより一層強化する観点から、車いすでの利用が可能で性別不問の多目的トイレ「だれでもトイレ」を本社ビル17階に設置しました。

車いす同士でもすれ違いが可能な広さの通路を配置する他、プライバシーに配慮し、手洗器や鏡を個室内に設置する等、通路・個室ともにやや広めの設計でゆったりと利用できるのが特徴です。

今後、NTT東日本では、だれでもトイレを順次整備し、社員の利便性の向上、さらなる職場環境の充実を図ります。

だれでもトイレ レイアウト

LGBTへの理解促進に関する取り組み

東京レインボープライド プライド・パレードの様子

PRIDE指標ゴールド認定ロゴ

NTT東日本グループでは、性的指向や性自認にかかわらず、だれもが自分らしく生き、働ける組織、社会の実現をめざして、LGBT等の性的マイノリティ(以下、LGBT)についての取り組みを推進しています。

2016年から、全社員を対象としたeラーニングや研修等を継続的に実施し、好きになる相手の性別(性的指向)が「異性」だけではない人、あるいは、身体の性別と自認する性別(性自認)が一致しない人をより身近に、あたり前に感じることができるよう、理解の向上を図っています。

また、採用活動において当事者への自然な対応ができるよう、採用担当者向け研修を実施するとともに、2017年度より“企業とLGBTがともに「自分らしくはたらく」を考える1日”をコンセプトに開催される就職活動イベント「RAINBOW CROSSING TOKYO」へ参加、NTTグループの一員として積極的なダイバーシティ推進活動等を紹介し、就職活動中の当事者の方との交流を図っています。

2018年1月には、「NTT東日本ダイバーシティフォーラム」を開催、LGBTへのさらなる理解促進をテーマの1つとし、当事者によるパネルディスカッション、映画上映、パネル展示等を行いました。

また、同年4月には、NTTグループとして社員の同性パートナーに対する制度の拡充を行い、各種手当や福利厚生等、配偶者およびその家族にかかわる制度全般を同性パートナーにも適用しました。

こうした取り組み等が認められ、LGBTに関する企業の取り組みの評価指標である「PRIDE指標」において、NTT東日本グループは2年連続最高位のゴールドに認定されました。

2019年4月には、LGBTに関する日本最大級のイベントである「東京レインボープライド」のプライド・パレードにNTTグループとして初めて参加し、グループ23社 約200名の社員がオリジナルTシャツを着用し、会場の代々木公園周辺を行進。さまざまな多様性に触れる機会となりました。

今後も、だれもが安心して自分らしく働き、個々の力を最大限に発揮し、活躍し続けられる職場づくりをめざします。

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