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 [身近な話題から海外の情報まで、チョット気になる旬の話題をお届けします。今回は気になるトレンド『顔認識』です。]
[人はみな違う顔をしている]てれこむWhat's up?2月号「感情認識技術」 では、表情から感情を読み取る技術を取り上げましたが、これとよく似た技術で最近注目を集めているのが「顔認識」です。
同一人物の感情変化に注目した感情認識とは異なり、顔の特徴から特定個人を認識する技術で、以前ご紹介した生体認証(バイオメトリクス) の方法のひとつです。

 以前は主に、オフィスやマンションの入退室管理に用いられていましたが、最近では、その応用範囲が広がっています。

 私たちにとって最も身近なものでは、一部の最新デジタルカメラに搭載されている「顔認識機能」があります。被写体の中から人間の顔を自動的に認識し、ピントや明るさなどを自動で調節してくれる便利な機能です。

 また、まさに“顔パス”ともいうべきシステムが2008年1月より、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」に導入されています。同スタジオの年間パスポート購入者がエントランスに設置された顔認証用モニターに顔を向けると、本人かどうかをたった1秒で判断します。
まず、モニター画像の中から目をベースにして顔を見つけ出し(顔検出)、見つけられた顔情報から特徴となる情報を利用して、年間パスポート作成時に登録された情報と比較して本人認証をします(顔照合)。年間パスポートは1年間有効ですが、高精度な本人認証を実現できるシステムのため、その間に髪型を変えたり、髭や眼鏡の有無が変わっても対応することができます。

 その他には、顔認識機能を搭載した巡回警備ロボットも開発されています。不審人物の顔写真などを事前に登録しておくことで、ロボットのカメラが登録した顔を自動認識し警備員に通報します。今後、オフィスビルの自動警備をはじめ、空港など公共施設への導入などが期待されています。

 そして、これから普及しそうなものが、顔認識システムを備えた自動販売機です。これは、顔認証技術を応用して骨格や顔のパーツの位置、シワのより具合などから年齢を推定、未成年かどうかを判断しようというものです。
顔認識システムを備えたタバコの自動販売機は既に全国に1,000台設置されています。今後はタバコと同様に年齢確認が必要なお酒の自動販売機にも利用されるかもしれません。

 ちなみに、2007年の国内における顔認証技術の市場規模は約4億円と推計されており、これはバイオメトリクス市場の1.57%を占めています(株式会社矢野経済研究所発表)。

 顔認証は、「なりすましが行いにくい」「指紋などによる生体認証とくらべて心理的な抵抗が比較的少ない」「非接触なので衛生的である」などの利点があります。最近では、カメラの前で立ち止まるのではなく、歩いてくる人の顔を捉えて認証する技術の開発も進められており、より自然な形での認証が行えるようになるでしょう。
 このようなメリットや技術の進展によって、顔認証技術は今後もさまざまな分野で利用されていくと思われます。

*文中太字は用語解説あり

情報提供 (株)情報通信総合研究所 安藤雅彦

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