ETC自動料金収受システム |
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カーナビ同様、自動車周りのITで注目すべきものといえば、ETC(Electronic Toll Collection System)でしょう。
ETCも拡大 いろいろな割引サービス
ETCとは、各高速道路会社(NEXCOその他)が運営する高速道路・有料道路などの料金支払いを、料金所ゲートで停車することなく行える「自動料金収受システム(サービス)」です。
ETC開始当初の2001年は、(1)ETC対応のゲート数が限られていた、(2)手続きが煩雑、(3)車載機の価格、などの問題で思ったほど利用者が伸びませんでした。
しかし最近では、(1)各種割引サービスの導入、(2)車載機価格の低下、(3)主要高速道路のほとんどにETC対応ゲートが設置されるようになり、ETC利用者の急速な拡大が見られています。また、ETC車載機に挿入するETCカードを発行できる端末が、カー用品販売店に設置されるようになりました。以前は煩雑だった手続きが、クレジットカードを持っていればその場で簡単に登録可能になっています。
![[ETCのしくみ]](2-1.jpg)
では、ETCのメリットとはなんでしょうか。
ETCのメリット1:経済活動の円滑化
例えば以前は、宅配便の大型トラックが料金所で渋滞していたことにより、配送スケジュールどおりに荷物が届かず、それにより経済的損失が生じていました。しかし現在は、高速道路や有料道路の料金所で発生していた支払いの順番待ちによる渋滞が緩和されることで、物流における経済的な損失が軽減されたり、排気ガス削減による環境への貢献など、いろいろなメリットが得られています。
ETCのメリット2:各種割引サービス
最近では大型トラックなど、業務用車両についてもETC装着車が多くなっています。これはETCのもうひとつのメリット、「料金面での各種割引」によるものが大きいといえるでしょう。ETCを装備していることによるETC割引、深夜時間帯などの割引など、さまざまメニューが提供されています。
また、Webなどを通じて「ETCマイレージサービス」に簡単な登録を行うことで、高速道路等利用分のポイントが貯まれば、無料通行として還元されるサービスも行われています(例:NEXCO東・中・西日本各社では一般有料道路や高速国道等50,000円分の利用で8,000円分を無料通行分として還元)。
さらには最近の特徴的なサービスとして、このようなETC利用を前提とした“温泉ドライブ旅行パッケージ商品”もあります。指定された温泉旅館と高速道路を経由するという条件に従えば、ある一定期間は目的地周辺の高速道路が乗り降り自由になるというものです。
ETCのメリット3:通行料以外の料金も支払い可能に
このほかにも、駐車場の料金やファストフードのドライブスルーでの支払いをETC化する動きもあり、一部では社会実験も行われています。今後もETCを利用したドライバー向けにさまざまなサービスが生まれてきそうです。携帯電話の「おサイフケータイ」のように、自動車に乗っていればそのままいろいろな決済ができるようになる時代が来るのもそう遠くないのかもしれません。
![[二輪車(バイク)のナビゲーションシステムとETCもあります。]](2-2.jpg)
高度道路交通システム(ITS)
これまでご紹介したものは、政府が推進する「高度道路交通システム(ITS: Intelligent Transport System)の構想具体化の一翼を担っているものです。ITSとは、ITを用いることで渋滞や事故、環境への影響など、道路交通のさまざまな問題を解決するためのシステムです。
このような、カーナビとETCを始めとするITSの各種応用システムが普及すれば、結果的により安全・便利に、より安い料金で、さまざまなことができるようになるだけでなく、より円滑な経済活動や地球環境改善にも役立つわけです。
首都圏では2007年12月22日に首都高速道路中央環状線の新たな区間、熊野町ジャンクション(池袋近く)〜西新宿ジャンクション間が開通しました。都心を通らずに都内北側から中央自動車道方面に抜けるルートが開通したことで、渋滞解消やスムーズな交通の流れに貢献するものと思われます。このような、道路整備の充実とともに、ETCやカーナビなどのITSをうまく活用すれば、ドライブがもっと楽しく、快適になることでしょう。