てれこむ What'sup?
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 [2006年2月  電子図書館 「てれこむWhat's up」では身近な話題から海外の情報まで、テレビ・新聞・雑誌をにぎわすテレコミュニケーションの「ハテナ?」にお答えします。]

電子図書館のこれから

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誰もが読書を楽しめるように・・・

 みなさんは視覚障害者の方のための点字図書や録音図書をご存じですか? これらの図書は全国の点字図書館などで貸出が行われており、視覚障害者の方々にとっては読書を楽しむために必要不可欠なものです。今まで、これらの図書を利用するためには図書館に出向くか郵送で図書をやりとりするというのが一般的でした。しかし、「点字図書や録音図書を扱う図書館が遠い」「郵送でのやりとりに時間がかかる」「読みたい本が点訳されていない」などの問題がありました。このような問題を解決するひとつの手段として、インターネットを活用して点字図書や音声図書を直接ダウンロードできるようにしようという取り組みが行われています。

[インターネットを活用して点字図書を直接ダウンロードできる点字図書館] 

点字図書のダウンロードの代表的なものとしては全国視覚障害者情報提供施設協会が運営している「ないーぶネット」があります。ここではなんと7万タイトルにも及ぶ点字データが保存されており、毎年9,000タイトル以上の点字データが新たに登録されています。利用者はデータベースで検索し、自分の好きな本を24時間、好きなときにダウンロードして楽しむことが可能になります。もちろん、貸し出し中なんて事もありません。

 音声図書のダウンロードサービスは日本点字図書館と日本ライトハウス盲人情報文化センターが運営している「びぶりおネット」です。こちらでは音声図書の国際規格であるDAISY図書形式によって約2,000タイトルの音声図書が用意されています。音声図書の容量は約10時間の収録時間の本で1冊あたり150Mbyteもの容量になりますが、ブロードバンド回線を用いることで音声データのストリーミング 配信が可能となり音声図書を24時間自由に利用することが可能となったのです。

デジタルアーカイブとしての図書館

[「お気に入りのサイトがナーイ!」こんな経験よくあまりますよね…] 「今まであったお気に入りのサイトがなくなっちゃった」「新しい情報になって、昔のデータが消えてしまった」Webサイトを楽しんでいて、そんな経験をした方も多いのではないでしょうか?

 インターネットの急激な普及に伴い、Web上にも数多くの有用な情報が公開されるようになりましたが、インターネットの世界においては情報の更新、削除が頻繁に行われ、そのような有用な情報が日々失われているのです。このような状況を踏まえ、図書館が書籍類とおなじように有用なweb情報を収集し、保存しようという取り組みが世界各国で始まっています。日本でも国立国会図書館が「インターネット資源選択的蓄積実験事業《WARP》」として、国内のWeb情報を保存する実験を行っています。

 たとえば2002年に日韓共催で行われたFIFAワールドカップ。このワールドカップの日本組織委員会の公式サイトは既に削除されており、当時のサイトを見たいと思ってもアクセスすることはできません。しかし、国立国会図書館では、その公式サイトをアーカイブしているため閲覧することができるのです。

 国立国会図書館では、このようなイベントの他、市町村合併前の市町村のサイト、電子媒体でのみ流通している電子雑誌のコレクションなどさまざまなWeb情報を収集、保存する実験を行っています。

 このような取り組みが本格的に進展すれば、将来、図書館は過去のwebにタイムスリップできるインターネットのタイムマシンになるかもしれませんね。

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*文中太字は用語解説あり

情報提供 (株)情報通信総合研究所

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