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都市対抗野球大会/第83回 都市対抗野球大会

都市対抗野球大会

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試合結果(ハイライト)

[準々決勝] NTT東日本 vs 日本生命 [○ 10-0]

7月22日(日) 19:00 東京ドーム

 このチームは強い――。東京ドームに足を運んだファンは、だれもがそう思ったに違いない。
 先発・黒田が危なげない投球で試合を作ると、打線は毎回ヒットの17安打。タイムリーが次々と飛び出し、10対0と対戦相手を突き放す。投打ががっちり噛み合っての3連勝。悲願の優勝へ、NTT東日本はあとふたつに迫った。

毎回ヒット、17安打の猛攻にベンチも盛り上がる。

毎回ヒット、17安打の猛攻にベンチも盛り上がる。

緊迫した立ち上がりから、四回・五回で3点のリードを奪う。

 決勝へと続く試練の4連戦、その第2ラウンドは緊迫した立ち上がりとなった。
 NTT東日本は初回、二回と先頭打者がヒットを放つが、得点に結びつけられない。試合は我慢比べの様相となるが、守備はまったく危なげがなかった。先発・黒田が盤石の立ち上がりを見せたからだ。都市対抗11年目の連続出場となるベテランは、この大舞台に舌を巻くようなピッチングを見せた。低めを丹念に突き、相手打線に付け入る隙を与えない。二回裏には連打を浴びるが、後続を冷静に切って取る。ピンチを乗り切った黒田は、面白いように凡打の山を築いていった。
 快投を続けるエースに、バックも素晴らしい守りで応える。三回裏にはセンター・目黒が、ヒット性のライナーをダイビングキャッチ。黒田の落ち着いたピッチングと軽快な守りによって、NTT東日本は次第に主導権を引き寄せていった。
 そして四回、NTT東日本はついにリードを奪う。一死二・三塁の好機に女房役の上田がしぶとくレフトフライを打ち上げ、三塁から平野が生還。待ちに待った先制点に、一面のオレンジに染まった一塁側スタンドが歓喜に包まれた。続く五回には、一死一・二塁で村上がタイムリースリーベースを放ち、二者が生還。当たっている四番の一振りで、リードは3点に広がった

 

大一番に最高のピッチングを見せたベテラン・黒田。

大一番に最高のピッチングを見せたベテラン・黒田。

七回、二死から打線が爆発! 5点を追加し勝利を引き寄せる。

 互いが互いを助け合い、一丸となって勝利へと突き進む。それがNTT東日本の素晴らしさだ。先発投手がきっちりと試合を作れば、味方打線もチャンスを確実に生かして、投手を勇気づける。試合は完全にNTT東日本ペースになった。
 そして七回、打線が信じられないような爆発を見せる。
 二死一・二塁のチャンスに、梶岡がしぶとくセンター前に弾き返し、二塁走者・村上を迎え入れる。価値ある4点目にスタンドはお祭り騒ぎと化し、これに気圧された相手投手に打線は容赦なく襲いかかった。上田、矢島、目黒、越前が4連打と打者一巡の猛攻。NTT東日本はこの回5点を追加し、勝利を揺るぎないものとした。
 八回、九回にも、打線は1点ずつを追加する。投げては八回を上野、九回を大竹がきっちりと締め、10対0の完勝。東京ドームにNTT東日本の勝利の凱歌が響き渡った。
 打ちも打ったり、毎回ヒットの17安打。この中でひとつ、特筆すべき事実がある。長打は実はたったの2本、残る15本がシングルヒットだったということだ。
 途中出場で2本のタイムリーを放った越前が語る。
「これは一人ひとりがつなぎの意識を持って、打席に臨んだ結果だと思います。」
 NTT東日本に、スタンドプレーに走る選手はひとりもいない。だれもが、いま自分にできる最善を尽くす。もちろん野球だから、結果が出ないときもある。それでも選手たちは最低限の仕事をして、次の仲間につなごうとする。自分がヒーローになれなくても、仲間が打てばそれでいい。チームが勝てば、それでいいのだ。垣野監督率いるチームには、チームプレーの精神が浸透している。

 

的確な采配でチームを2年連続準決勝に導いた垣野監督。

的確な采配でチームを2年連続準決勝に導いた垣野監督。

今年こそ、黒獅子旗。優勝を見据えチーム一丸となって闘う。

 好リードに加えて先制犠飛、さらには2本のヒットと攻守に存在感を示した捕手・上田が語っていた。
 「準優勝に終わった去年の大会で、痛感したことがあります。都市対抗は打たなきゃ勝てないということ。あの敗戦の日から、ぼくたちは一年間、バッティングに取り組んできた。その成果が出ているんだと思います。」
 昨年の準優勝は素晴らしい結果だった。たくましく接戦を勝ち上がっていった姿は、多くの人々に勇気を与えた。だが、ナインに残ったのは悔しさばかりだった。
 引き締まった表情で上田が続ける。
 「連戦が続きますが、全然しんどくないですよ。去年の準優勝の悔しさは、いまも心の中に残っています。だから今年優勝できなかったら、それは負けと一緒だと思うんです。だから、去年逃してしまった優勝を勝ち取るしかない」
 負けることの悔しさに胸に刻んだナインは、あの日から黙々とバットを振り続けてきた。そのたゆまぬ努力が、いま東京ドームという大舞台で結実しようとしている。
 NTT東日本、打って打って打ちまくれ。仲間を信じてつないでいけば、勝利はきみたちのものだ。

 

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