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都市対抗野球大会/第83回 都市対抗野球大会

都市対抗野球大会

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試合結果(ハイライト)

[二回戦] NTT東日本 vs トヨタ自動車 [○ 7-2]

7月21日(土) 10:32 東京ドーム

 投打が噛み合った、素晴らしい勝利だった。初回、鮮やかな先制攻撃で3点を奪ったNTT東日本は続く二回、平野に満塁ホームランが飛び出し、大量7点をリード。守っては投手陣が万全の継投で相手打線を2点に抑え、ベスト8に名乗りを上げた。

二回表、ベテラン・平野が会心の満塁弾を放つ。

二回表、ベテラン・平野が会心の満塁弾を放つ。

懸命の調整が実り、打線が爆発! 序盤に大量リードを奪う。

 準々決勝進出を懸けた大一番は、快音とともに幕を開けた。
 先頭・目黒が相手投手が投じた甘い初球を強振、ライト前に弾き返す。いきなりのヒットに打線は活気づき、続く小林もライト前へ連続ヒット。快足を飛ばして目黒が三塁へ進むと、打った小林も相手の送球が乱れる間、一気に二塁を陥れた。
 鮮やかな先制攻撃、これは必然の産物だった。
 一回戦で5安打2得点と苦しんだ打撃陣は、この日までの1週間、懸命の調整を続けてきた。
 垣野監督が振り返る。「バッティングが硬いと感じたので、最初の3日間は徹底して走り込みをさせました。それから今日までの3日間、フォームの修正に取り組んだんです」。
 勝ったときこそ反省を忘れず、技術と精神の向上に励む。この真摯な姿勢が、早くも初回の攻撃に結びついた。
 無死二・三塁、このチャンスに北道がショートゴロを放ち、目黒が先制のホームを踏む。さらに四番・村上が四球でつなぐと、平野がしぶとくレフト前へタイムリーを放ち2点目を奪う。残った三塁走者も岩本がきっちり犠飛で返し、NTT東日本は早くも3点をリードした。
 力強さを増した打線は二回表、なおも相手投手を畳み掛ける。
 一死からヒットを放った目黒が、二盗に成功。自慢の足で揺さぶりをかける。落ち着きを失った相手投手から、北道、村上が四球を選んで、二死満塁。絶好のチャンス、初回にタイムリーを放った平野が打席に立つと、スタンドの熱気は早くも最高潮に達した。
 このときの心境を、平野が語る。
「予選では四番を打ちましたが、ぼくは元々四番タイプじゃない。出塁する、つなぐ、もしくは帰す。状況に応じて最善の打撃をすることだけを心掛けています。あのときは満塁だったんでランナーを帰そう、その一心でした。打った瞬間はホームランになるかわからなかった。とにかく入ってくれと願いながら走りました」
 集中力を研ぎ澄ませた平野が、真ん中高めを強振する。高々と舞い上がった白球は、スタンドを埋め尽くしたファンの思いに運ばれるかのように伸びていき、オレンジのファンが待つレフトスタンドへ到達した。
 厳しい鍛錬を積んできたナインは、プレッシャーを感じる場面でも委縮することはない。むしろ、堂々と実力を発揮する。期待に応えるベテランの一振りで、NTT東日本はリードを7点に広げた。

 

八回2失点の力投を見せた井納。

八回2失点の力投を見せた井納。

本大会初登場の先発・井納は、落ち着いたマウンドさばきを見せる。

 序盤から大量援護をもらい、先発・井納は落ち着いたピッチングでアウトを重ねていった。都市対抗本大会でマウンドに立つのは、これが初めて。だが浮足立つことなく、伸びやかなフォームから低めを丁寧に突いていく。三回に3本のヒットを許し、1点を許したが、まったく崩れる気配はなかった。
 打線が爆発し、先発投手がテンポを上げる。投打が噛み合い、守備陣も自然と軽快に足が動いた。内野陣が確実にゴロをさばき、外野陣もライナー性の当たりを好捕する。自慢の堅守に支えられて、井納もまた調子を上げていった。六回にソロホームランを許したが、連打はたったの一度だけ。終盤に入ってもストレートは140キロ台後半を記録し、相手打線に付け入る隙を与えなかった。
 八回2失点、井納は先発の重責をしっかり果たし、最終回には末永がマウンドに上がる。NTT東日本が誇る抑えのエースは、強気のピッチングで三者凡退、最後の打者を見逃し三振に切って取る。準々決勝進出を決めたその瞬間、三塁側スタンドから信じられないような大歓声が湧き起こった。

 

今日も決まった、名物・東京スカイツリー。

今日も決まった、名物・東京スカイツリー。

東京ドームでプレーできる幸せを噛み締め、優勝へ進むナイン。

 自身初めて東京ドームのお立ち台に立ち、「やりました!」と雄叫びを上げた平野が、喜びを噛みしめるように話していた。
「また明日も試合ができるっていうのは、いいですね。毎日、こうやって野球ができるぼくたちは、ほんとうに幸せだと思います。東京ドームでは特に。」
 キャプテンの北道も、同意する。
「何試合やっても、東京ドームはいいもんですよ。病みつきになるんです。」
 これはNTT東日本ナイン、そのだれもが抱いている素直な気持ちだ。精一杯プレーして、勝てばまた明日、東京ドームで大好きな野球ができる。このチームを愛してくれる大観衆の前で、素晴らしい仲間たちとともに日頃の鍛錬の成果を表現することができるのだ。
 これ以上の幸せがあるだろうか。

 

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