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野球教室/2015年度 茨城教室

日程・開催場所 2015年12月12日(土)茨城県水戸市総合運動公園野球場
参加人数 小学生150人

スポーツを通じて地域に貢献するNTT東日本野球部。すでに13回目を数える恒例の野球教室が、今年も水戸市総合運動公園野球場で開催されました。

前日までの雨もすっかり上がり、絶好の野球日和となった当日、会場に集まったのは茨城県内9チームの小学生と指導者、合わせて約200名。開会式では飯塚監督が、子どもたちに向けてあいさつをしました。
「今日は皆さんに、野球は楽しいんだということを伝えたいと思います。返事、あいさつ、ダッシュを心掛けて、今日一日がんばりましょう!」

そしてNTT東日本の選手たち一人ひとりが自己紹介を終えると、トレーナーを先頭にグラウンドを全員で一周、それからウォーミングアップが始まります。
ウォーミングアップにはゲームの要素も盛り込まれ、選手と子どもたちが触れ合うメニューも。早くもあちこちで笑い声が上がります。身体と同時に、心も温まってきたようです。

ウォーミングアップが終わると、今度は野球の基本であるキャッチボール講座が始まりました。上原選手が身体の向きや足の運びといった細かいところを、丁寧に教えていきます。
基本を大切にすることが上達への近道。そんなNTT東日本野球部の理念が、指導の端々から伝わってきます。

キャッチボール講座が終わると、いよいよポジションごとに分かれての守備練習がスタート。広いグラウンドに子どもたちが散っていきます。

ポジション別練習でおもしろいのは、それぞれの選手が工夫を凝らしたメニューを準備していること。

投手陣はバント処理をみっちり指導。一見地味なメニューですが、選手たちは的確なアドバイスに加え、ユーモアあふれる言葉や動作で子どもたちを盛り上げていきます。
森山選手は「これ、上手くできると、ものすごく格好よく見えるんだからね!」と子どもたちの心をくすぐるような声をかけていました。「格好いい」のひと言が、どれだけ子どもたちの励みになることか、NTT東日本の選手たちは知っているのです。

目黒選手、越前選手、高野選手といった外野陣は、ゴロの捕球から返球までの一連の動作をレクチャー。彼らは小さなハードルを使った独特のメニューで、力のあるボールを投げられるような指導をしていました。
日頃、やったことのないメニューに、子どもたちがのめり込んでいく様子が伝わってきます。

一方、捕手陣は盛り上げ上手な新人、黒川選手が大きな声とアクションで、子どもたちを引っ張っていました。
中腰の構えを崩さずに前進していく練習メニュー「あひる」は、だれにとっても苦しくつらいもの。しかし、「苦しいときこそ大声を張り上げるんだ!」と黒川選手が「うおー!」「どりゃー!」と叫びながら手本を見せると、子どもたちの闘争心にも火が!
10人以上のちびっこ捕手が一斉に叫びながら懸命に前進する光景は迫力満点。スタンドの父兄の方々からも歓声が上がりました。

午前が守備なら、午後の部は打撃が中心。矢島選手、喜納選手のふたりによるホームラン競争から始まりました。
ライトスタンドに大飛球が飛び込んでいく度に、子どもたちから「すげー!」、「やったー!」といった歓声が上がります。

「あんな打球、ぼくも打ちたいなあ!」と子どもたちの気持ちが高まったところで、素振りの練習を開始。
150人もの子どもたちがチームごとに分かれてグラウンド全体に散らばり、一斉にスイングを始めます。NTT東日本の選手たちは真剣なまなざしでスイングをチェック。的確なアドバイスを送ります。
投手役を務める選手もいれば、「そーれ!ホームラーン!」と気分を盛り上げる選手も。もちろん、手取り足取りで丁寧にフォームを指導する選手もいます。
夢中になって野球に取り組む子どもたちに、選手たちも真剣に向き合っているのです。

ある少年チームの指導者が、うれしそうに話していました。
「さまざまな野球教室を経験してきましたが、これほどおもしろくて身になるものはないかもしれません。というのもNTT東日本の野球教室は、たくさんの選手たちが親身になって教えてくれますからね」

そう、一流の選手が子どもたち一人ひとりに親身に向き合い、野球の楽しさと基礎を教えてくれる。これが「NTT東日本野球教室」のいいところ。およそ30人の選手、スタッフがしっかりと目を配るので、大勢の子どもたちにもしっかりと伝わるのです。そして子どもたちがうれしそうに野球をすることで、先生役の選手たちの指導にも次第に熱がこもっていきます。

梶岡選手は「今日も最高に楽しいですね」と充実の表情で語ってくれました。
「基本を教えるのは決して簡単ではないですけど、ひとつのアドバイスだけで子どもが劇的に上手くなる。そういう瞬間があると、ものすごくうれしいですよ。励みになります。子どもを教えることに慣れていない新人は苦労したかもしれませんが、それもまた自分が野球を考える上で役に立つと思います」

素振りからトスバッティング、そして毎年恒例のスピードガン・コンテストで今年の野球教室は盛況のうちに幕を閉じました。
今年の教室が大成功だったのは、全員での記念撮影が終わったあとの光景が物語っていました。子どもたちが仲良くなったNTT東日本の選手たちをサイン攻め、握手攻めにして、なかなか帰そうとしなかったのです。特に「あひる隊長」の黒川選手は大勢に囲まれて、身動きが取れない状態に。うれしい悲鳴を上げていました。

水戸の球場に集った子どもたちにとって、この日は忘れられない一日になりました。しかしそれは、NTT東日本の選手も同じこと。純粋でひたむきな子どもたちから元気をもらった彼らは、来年の飛躍を心に期して球場をあとにしました。

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