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麻酔科・ペインクリニック

当院の麻酔科・ペインクリニックについて

臨床麻酔

  • 常勤の麻酔科医がいない医療機関も多いのが現状ですが、当院では緊急手術を含むほとんどの麻酔が専門の麻酔科医の管理下に行われています。
  • 「麻酔」とは単に「手術中患者さんを眠らせて痛みを取り除く」ことではなく、手術という大きなストレスから患者さんの身体を守り、全身の機能をよい状態に保つことが麻酔の目的です。
  • 当科ではさらに手術後の痛みにも配慮し、これを極力少なくするような麻酔の方法を選択しています。

ペインクリニック

  • 当院麻酔科の最大の特色はペインクリニック部門があり、活発に診療を行っていることです。
  • 「ペインクリニック」とは「痛みがある疾患を中心に、その診断、治療を主に神経ブロックを応用して行う診療部門」です。

対応症状・疾患

対応症状(こんな症状の時)

  • 痛み
    頭痛、顔の痛み、頚・肩の痛み、腕・手指の痛み、胸の痛み、背中の痛み、腹痛、腰・足の痛み、肛門・会陰部の痛みなど
  • 痛み以外の症状
    多汗症、赤面症、顔面神経麻痺、顔面痙攣、突発性難聴、難治性吃逆(しゃっくり)、手足の冷えなど

対応疾患

疾患名 説明文
1)痛みを生じる疾患 頭痛、三叉神経痛、椎間板ヘルニア(頸〜腰椎)、変形性脊椎症、後縦靱帯骨化症、腰部脊柱管狭窄症、脊椎圧迫骨折、肋骨骨折、帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛、肩関節周囲炎、末梢血行障害、癌など。
2)頭頸部の麻痺性疾患 顔面神経麻痺、突発性難聴など。
3)運動神経の機能亢進 眼瞼・顔面痙攣、痙性斜頸など。
4)その他 吃逆(しゃっくり)、網膜の血行障害など。

1)〜4)の疾患の治療には

【神経ブロック】(図1、2、3)
「神経ブロック」とは「目的とする神経の近く、または神経自体に薬液を注入する」処置のことをいいます。点滴、筋肉注射、内服の場合、薬が障害部位に限らず全身に及ぶことが多いのに対し、神経ブロックでは障害部位の目的とする神経のみに作用させることができます。その点、全身的な副作用が少ないといえます。さらにはレントゲンを用いた神経ブロックにより、一層安全性が高まる場合があります。神経ブロックに高周波熱凝固を取り入れていることも当科の特徴です。この装置自体、まだ普及しているとはいえませんが、これにより神経ブロックの安全性・有効性が増す場合も少なくありません。いずれにしても局所麻酔薬を併用し「痛みの少ない治療」に努めています。
 「ペインクリニック」に関する一般の皆様の理解は未だ十分ではなく、「一時押さえの痛み止め」的な治療を行う分野と考える人も多くいらっしゃいます。椎間板ヘルニアに対して当科では椎間板内加圧注射により「自然治癒」を促進させられる場合があります。また、ヘルニアを吸い取る治療法(経皮的髄核摘出(図6))もよい成績を得ています。

【併用療法】
患者さんの状態・疾患によっては「出血しやすい」などの理由により神経ブロックを行えない場合があります。そのような場合には薬物療法、理学療法、電気刺激療法、東洋医学療法などにより治療を行っています。また、これらを神経ブロックと併用することもあります。

交感神経の過緊張症

多汗症、赤面症など。
頭部・顔面、手掌、腋窩多汗症、赤面症には内視鏡手術「胸腔鏡下交感神経遮断術」を行っています。 多汗症は学業・社会生活上不都合を来たすことが多く、これに悩む患者さんが多数受診されます。術後汗が止まり「人生が変わった」という感想もよく聞かれます。
多汗症については、予約での診療が可能です。電話(011-623-7000)でお問い合わせ下さい。

多汗症で手術を受けられた患者さんからのお便りはこちら

難治性の痛み 神経ブロックその他の治療により十分な鎮痛効果が得られない場合、脊髄刺激療法を行うことがあります。これは硬膜外腔という脊髄の何層か体表に近い部位に電極付きの細いカテーテルを挿入し、電気刺激を行う治療です。手術・外傷後に生じる特殊な痛み、血行障害の痛み、脊椎手術後に残存する痛みなどにも効果が期待できます。

外来担当医表

 
午前 御村 光子 レントゲン透視下神経ブロック 御村 光子 御村 光子 山澤 弦
硲 光司 佐々木 英昭 高田 幸昌 宮本 奈穂子
午後 手術麻酔 手術麻酔 手術麻酔 手術麻酔 手術麻酔

スタッフ紹介

氏名 山澤 弦(やまさわ ゆずる) 御村 光子
役職 部長
専門分野 麻酔科一般、ペインクリニック
資格 日本麻酔科学会 指導医・標榜医
日本ペインクリニック学会 専門医
氏名 御村 光子(みむら みつこ) 御村 光子
役職 ペインクリニックセンター長
専門分野 麻酔科一般、ペインクリニック(多汗症手術、脊髄刺激療法を含む)、救急医療、感染管理
資格 医学博士
日本麻酔科学会 指導医
日本ペインクリニック学会 専門医
北海道ペインクリニック学会 評議員
日本救急医学会 専門医
ICD
氏名 佐々木 英昭(ささき ひであき)
役職 医長
専門分野 麻酔科一般、ペインクリニック、集中治療
資格 医学博士
日本麻酔科学会 指導医
日本集中治療医学会 専門医
ICD
氏名 高田 幸昌(たかだ ゆきまさ)
役職 医師
氏名 平 陽子(たかひら ようこ)
役職 医師
専門分野 麻酔科一般
資格 日本麻酔科学会 認定医・専門医
氏名 杉本 美幸(すぎもと みゆき)
役職 医師
専門分野 麻酔科一般
資格 日本麻酔科学会 認定医・専門医
氏名 宮本 奈穂子(みやもと なほこ)
役職 医師
専門分野 麻酔科一般、ペインクリニック
資格 日本麻酔科学会 専門医
氏名 木村 さおり(きむら さおり)
役職 医師
氏名 田村 亜輝子(たむら あきこ)
役職 医師
氏名 硲 光司(はざま こうじ)
役職 医師
専門分野 麻酔、ペインクリニック
資格 日本救急医学会救急科専門医
日本麻酔科学会麻酔科指導医
日本ペインクリニック学会専門医
日本DMAT隊員(総括DMAT登録)

診療実績

2016年のX線透視下神経ブロック件数(件)

頭部 GGB 9 腰部 one shot硬膜外ブロック 242
頸部 oneshot硬膜外ブロック 159 神経根ブロック 84
神経根ブロック 27 神経根ブロック(サーモ) 26
神経根ブロック(サーモ) 2 椎間関節ブロック 34
椎間関節ブロック 13 椎間関節ブロック(サーモ) 11
椎間関節ブロック(サーモ) 0 腰部交感神経節ブロック 29
椎間板造影 0 椎間板造影・加圧 7
腕神経叢ブロック 100 経皮的髄核摘出術 2
胸部 oneshot硬膜外ブロック 122 腰神経叢ブロック 15
神経根ブロック 11 硬膜外ブラッドパッチ 4
神経根ブロック(サーモ) 20 仙骨部 経仙骨孔ブロック 19
肋間神経 1 経仙骨孔ブロック(サーモ) 9
肋間サーモ 1 仙腸関節ブロック 5
胸部交感神経節ブロック 2 硬膜外洗浄 19
胸部交感神経節ブロック(サーモ) 5 その他 脊髄刺激電極挿入(puncture trial) 4
腹部 内臓神経(アルコール) 7 その他 0
下腸間膜(アルコール) 4 合計 994
上下腹神経(アルコール) 0
不対神経節 1
不対神経節(アルコール) 0

診療実績

  2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
新患数(名) 669 570 642 730 536
延患者数(名) 7,238 6,879 7,335 7,931 6,613
入院患者数(名) 124 114 110 96 97
透視下ブロック件数(件) 1,109 1,176 1,086 1,288 994
多汗症手術件数(件) 24 33 46 42 32