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産後について

カンガルーケア

出生後すぐに、母のお腹や胸に赤ちゃんを抱っこできます。大泣きしていた赤ちゃんはお母さんの心臓の音を聞いて、またぬくもりを感じて落ち着きます。しばらく抱っこしていると、そのうちに赤ちゃんは自分でおっぱいを捜しにいきます。

【出生直後からの授乳】
出生直後から授乳を行うことで、脳からホルモンが分泌され、母乳の分泌が促されます。また、おっぱいをたくさん吸ってもらうことで、産後の子宮の収縮も促され、身体の回復もしていきます。もちろん、赤ちゃんとの愛着形成が促されます。

お祝い膳・おやつ

お祝い膳
【お祝い膳】
経膣分娩では産後1日目、
帝王切開では産後2日目にお祝い膳がでます。

おやつ
【おやつ】
経膣分娩では産後当日か1日目に、
帝王切開なら産後2日目におやつがでます。

母児同室

【母児同室の指導】
経膣分娩では通常産後1日目、帝王切開では早くて2日目から母児同室ができます。そのための、お話しをいたします。
お産後早期に同室することは、母児の愛着形成が促されます。
希望があれば、分娩直後から母児同室ができ、赤ちゃんが泣いて欲しがる時に、いつでも、おっぱいをあげることができます。
面会の方は面会時間内に、いつでも赤ちゃんにじかに会うことができます。

授乳について

当院では、母乳育児を取り組んでいます。外来から、乳房の状態をチェックしていき、できる状態であればマッサージをしていきます。お産の時までにはできるだけ良い状態にするように援助していきます。産後1日目の早期の母児同室は、赤ちゃんが欲しがる時に、欲しがるだけ、授乳をする事ができ、頻回に吸わせる事は乳汁の分泌を促進します。母乳の出る時期は人それぞれのため、とにかくおっぱいを吸わせていきましょう。

おっぱいの出ない人はいません。出る時期は人によって違います。
諦めずにおっぱいを吸わせていきましょう!!

母乳育児を成功させるための10ヶ条

WHO(世界保健機構)とユニセフ(国連児童基金)による共同宣言
  1. 母乳育児の方針を全ての医療に関わっている人に、常に知らせること
  2. 全ての医療従事者に母乳育児をするために必要な知識と技術を教えること
  3. 全ての妊婦に母乳育児の要点とその方法を知らせること
  4. 母親が分娩後30分以内に母乳を飲ませられるように援助すること
  5. 母親に授乳の指導を十分にし、もし、赤ちゃんから離れることがあっても、母乳の分泌を維持する方法を教えてあげること
  6. 医学的に必要がないのに母乳以外のもの、水分、糖水、人工乳を与えないこと
  7. 母子同室にすること。赤ちゃんと母親が1日中24時間一緒に居られるようにすること
  8. 赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるままの授乳を勧めること
  9. 母乳を飲んでいる赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えないこと
  10. 母乳育児のための支援のグループを作って援助し、退院する母親に、このようなグループを紹介すること

赤ちゃんは生後1〜3日に体重が出生時より8〜10%減少します。
その間おっぱいは少ししか出ていませんが、大丈夫!!

「赤ちゃんはお弁当と水筒を持って生まれてくるのです」と言われています。

沐浴について

【沐浴指導】
沐浴とは赤ちゃんのお風呂のことです。赤ちゃんのお風呂は生後3日目に見学していただきます。
※当院では、赤ちゃんの体温維持・沐浴による体力の消耗の予防や生理的体重減少の抑制などの観点から沐浴を生後1日目と3日目のみの実施としています。

退院にむけて

【退院指導】
退院の前に注意事項などをお話しします。退院前に、できるだけ不安を解消していきます。
産後の身体のこと、赤ちゃんの事についてのパンフレットがあります。

産後の1週間

赤ちゃんの診察について

生まれたときと退院が近づいたときに赤ちゃんの異常がないか、元気にすごせているかについて小児科の医師がしっかりと診察を行います。
もしも異常が発見されてしまっても、NICU(新生児集中治療室)があり小児科の医師がしっかりと治療してくれます。

黄疸

黄疸の検査
簡単なチェックは毎日行なっています。 状態によっては小児科医師が採血をしてチェックします。
黄疸とは
赤ちゃんの皮膚が黄色く見える状態です。血液の中の赤血球が壊れるときに出てくる血色素から産生される間接ビリルビンという、黄色い物質が血液中にたまり、血管から皮膚に移動するために起こります。

先天代謝異常の検査

先天代謝異常の検査は全例に行なっています。(無料)
見かけは元気な赤ちゃんでも、生まれつき病気を持っていることがあります。その中には、早く見つけて治療をする事により、発症を予防し、障害を防ぐことができるものがあります。この検査はそのような病気を発見するための大切な検査です。

ABR

ABRとは
『聴性脳幹反応』といって、眠っている赤ちゃんに刺激音を聴かせて、脳幹から出る微弱な反応波を検査するものです。
赤ちゃんが寝ている間に負担をかけずに短時間で終わります。
  • 当院では生後2日目以降に行ないます
  • 児の黄疸以外の諸検査費用は約15,000円です

退院後について

電話訪問

電話訪問
退院して7〜10日後くらいにお産を担当した助産師がさせていただきます。退院後の育児の状況や赤ちゃんのことについての、疑問や不安を解決します。(無料)
多い相談
  • 赤ちゃんのお臍について…入院中に取れる赤ちゃんもいれば、退院後に取れる子もいます。オムツにすれて、お臍からの出血があることがあります。
  • 赤ちゃんの湿疹になどについて…おむつかぶれや湿疹などのトラブルについて相談にのります。
  • それ以外の相談も24時間受け付けています。

2週間検診

2週間健診
退院後1週間後くらいに、助産師によって行われます。
  • 母乳が足りているか、育児全般(困っていることなど)相談と赤ちゃんの体重チェック、黄疸のチェックができます。
  • 一ヶ月健診までの間の不安を解決していきます。
  • 退院前に事前に予約が必要です。(健診代3千円)