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整形外科

当院の整形外科について

  • わたくしどもの専門は、整形外科の中で特に下肢、上肢の関節、特に膝(ひざ)、足(あし)股(こ)関節、手(て)、肘(ひじ)、肩(かた)関節の病気です。
  • 膝関節の病気では、スポーツなどによる靱帯や半月板の損傷、加齢にともなう変形性膝関節症、関節リウマチがあり、靱帯再建術、半月板縫合術・切除術と人工膝関節形成術、を専門的に行っています。
  • スポーツによる障害では、スキー、スノーボード、サッカー、バスケット、ハンドボールなどのオリンピック選手をはじめトップレベルの選手が受診されております。そして手術および手術後のリハビリテーションにより早期に競技に復帰できるように治療させていただいております。
  • 変形性膝関節症の患者さんには、まず手術しないで良くなる方法から、また手術を行う場合は、侵襲の少ない方法でかつ正確に人工関節手術を行うように勤めております。ナビゲーションも活用しております。
  • 手関節、肘、肩のけが(外傷)や加齢に伴う疾患、変形性股関節症などの治療にも行っております。下記の対応疾患をごらんください。

対応症状・疾患

対応症状(こんな症状の時)

  • ほかの病院で手術が必要といわれたとき
  • 膝の靭帯・半月板が切れているといわれたとき
  • 膝、足関節や股関節痛み、不安定感
  • 手、肘や肩の痛み
  • 首や腰の痛み、手足のしびれ

対応疾患

疾患名 説明文
前十字靭帯損傷
  • 前十字靭帯再建術(ACL)

変形性膝関節症
  • 人工膝関節形成術(TKA)

スポーツ障害
変形性股関節症 準備中
橈骨遠位端骨折 転んで手をついた際に良く生じる骨折です。痛めた直後から手首の痛み、手首・指の腫れが出現します。骨折の影響で手首が変形することもあります。中高年の女性に多く発生しますが、若い人でも発生することがあります。
多くの場合、X線写真で診断が可能です。手首の関節内にも骨折が至っている場合、CTによる検査を追加することもあります。
治療は、ずれが小さく安定している場合には、シーネやギプスといった固定を4週間から6週間行って、骨折部が癒合するのを待ちます。
骨折部が不安定な場合や、骨折が関節面に達する場合、また、長期間のギプス等による固定が困難な場合、手術による治療を選択します。
手術は多くの場合、プレートと呼ばれる金属とスクリューを用いて行います。
術後1週間前後は手首の固定を行いますが、その後は関節が固くならないよう、固定を外し、積極的に関節を動かすようにしていただきます。手術を行った場合の入院期間は2日間から2週間程度です。
肩・腱板損傷 中高年の方の肩の痛みの原因の一つです。安静時、動作時に肩の痛みが生じます。夜寝ている間に肩の痛みで目が覚めてしまう方もいます。肩の動きに関係する腱の断裂ですが、必ずしもケガに伴って生じるわけではなく、知らないうちに切れてしまっている方も多くいます。また、腱が断裂していても肩は動かせことが多いため、五十肩と診断されて気づかれないまま過ごしている方もいます。
治療としては、痛み止めの飲み薬や、湿布の他に、痛みが強い方には局所麻酔薬、抗炎症薬(ステロイド)、ヒアルロン酸の注射を行います。
一度切れた腱板は自然につながることはありません。
また、断裂した部分が年月を追うごとに大きくなってしまうこともあります。
上に挙げた治療で症状が軽快しない場合には、切れた腱板を骨に縫いつける手術を行います。
手術は関節鏡という、太さ4mmほどの内視鏡下に行いますが、断裂部が大きく縫合が困難な場合には4〜5cmほどの傷で断裂部を直接縫合することもあります。
手術後のリハビリは再断裂を防ぐためにも大変重要です。骨と腱が癒合するには時間を要するため、術後6〜8週間の装具装着と、その間の入院が必要となります。
制限なく仕事に復帰するには3か月間ほどかかります。
手根管症候群 親指から薬指にかけての手のひら側のしびれや痛みを起こす疾患です。手首の手のひら側の手根管と呼ばれる骨と靭帯で囲まれた通り道の中で、正中(せいちゅう)神経という神経が圧迫を受けることで発生します。
骨折や、腫瘍が原因で生じることもありますが、はっきりとしたきっかけ無しに生じることも多いです。
ひどくなると、親指を動かす筋肉に麻痺が出現し、握り動作などが困難になることもあります。
症状が軽いうちは薬の内服で経過をみますが、症状が強く神経の働きが落ちている場合には、横手根靭帯という靭帯を切り開き神経の圧迫をとる手術を行います。
当科では、神経伝導速度検査を行い神経の損傷程度を判断したうえで治療法を決定しています。
手術は腕だけの麻酔で可能であり、多くの場合、日帰り手術を行っています。
ばね指、ドケルバン病 どちらも指を動かすために働く腱に生じた腱鞘炎です。指を効率よく動かすため、腱を抑えるトンネルのような場所が手や手首にはいくつか存在します。
そのトンネル部分で腱が炎症を起こし、痛みや指の引っかかり感を生じます。
ばね指は親指から小指まで、どの指にも起こることがあります。痛みのため、指を深く曲げたり、まっすぐ伸ばすことが困難になります。
ドケルバン病は親指の動きに関係する腱の腱鞘炎で、親指を握る動作や、伸ばす動作が困難になります。
治療には湿布や、炎症を抑えるための注射による方法から、ひっかかりの元となる腱鞘を切り開く手術治療があります。
手術は局所麻酔(傷の周囲のみの麻酔)で行います。多くの場合、日帰り手術を行っています。
上腕骨顆上骨折 転倒や転落などで、手をついた際に肘が反ることで発生します。主に子供に生じる骨折です。痛みと腫れのため肘を動かすことが困難になります。骨折部で神経や血管が損傷されると、手や指がしびれたり動かせなくなることもあります。
診断はX線写真で行いますが、CTの撮影を追加することもあります。
ずれがほとんどない場合には、シーネやギプスによる固定で治療しますが、ずれが大きい場合には手術を行います。多くの場合、骨折部の位置を戻した後に、太さ2mm弱のワイヤーで固定します。ワイヤーは4〜6週間後に抜去します。
1〜2泊の入院が必要になります。神経や血管の症状を認めた場合には、その日の内に手術が必要となることもあります。

外来担当医表

 
午前 井上 雅之 井上 雅之 ・予約外来
(第2,4週のみ
股関節専門外来)
笠原 靖彦 ・予約外来
(第2,4週のみ脊椎専門外来)
(第3週のみ股関節専門外来)
笠原 靖彦 益子 竜弥 益子 竜弥
入江 朋世 入江 朋世 入江 朋世
午後 予約外来
手術
予約外来
手術
予約外来
手術
予約外来
手術
・予約外来
手術

※印の付く専門外来は、事前に予約が必要です。

スタッフ紹介

氏名 井上 雅之(いのうえ まさゆき) 井上 雅之
役職 部長
専門分野 膝関節外科(スポーツによる靭帯損傷、半月板損傷や、加齢に伴う変形性膝関節症など)。靭帯再建術や人工膝関節手術など。
資格 医学博士
北海道大学 医学部 非常勤講師
日本整形外科学会 専門医
日本整形外科学会 スポーツ認定医
日本リハビリテーション医学会 認定臨床医
日本体育協会 スポーツドクター
日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会評議員
日本臨床スポーツ医学会評議員
日本整形外科スポーツ医学会評議員
日本スキー学会 理事
氏名 笠原 靖彦(かさはら やすひこ)
役職 医長
氏名 益子 竜弥(ますこ たつや)
役職 医師
氏名 入江 朋世(いりえ ともよ)
役職 医師
氏名 井上 正弘(いのうえ まさひろ)
役職 股関節外来 非常勤医師
専門分野 股関節外科
資格 医学博士
整形外科専門医
日本体育協会スポーツドクター
我汝会えにわ病院 股関節班
氏名 小谷 善久(こたに よしひさ)
役職 専門外来非常勤医師
専門分野 脊椎(頚椎、胸椎、腰椎)外科
資格 医学博士
製鉄記念室蘭病院 副院長、整形外科科長
日本整形外科学会専門医
氏名 小野寺 伸(おのでら しん)
役職 専門外来非常勤医師
専門分野 股関節外科
資格 医学博士
整形外科専門医
リウマチ専門医
北大スポーツ医学診療科 客員准教授
北海道大学大学院医学研究科 医学専攻 機能再生医学講座 整形外科科学分野 当科の医師は原則として北大整形外科からの派遣となっております。
北大整形外科と密な医療連携を行って治療をすすめております。
また、当科にて初期研修終了後は、北大整形外科での後期研修の参加および入局が可能です。

診療実績

手術件数

[単位:件]
    2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
手術全体   649 554 560 592 633
主な手術
膝関節 ACL再建術 54 46 46 64 46
鏡視下半月板手術 53 67 54 70 55
他 鏡視下手術 82 70 85 31 47
TKA 34 38 43 34 46
HTO 8 7 5 1 14
膝蓋骨骨折   7 3 3 2
脛骨高原骨折   6 6 3 5
PCL裂離骨折手術   4 3 0 2
足関節 骨折手術   38 32 32 53
アキレス腱縫合術   7 9 6 7
上肢 橈骨遠位端骨折手術 19 24 25 34 31
肩腱板手術 8 10 7 14 15
不安定肩 6        
上腕骨近位部骨折   9 9 15 9
肩関節鏡視下滑膜切除   7   5 9
バネ指       31 29
手根管開放術   9 8 7 13
股関節 THA 24 19 12 16 19
大腿骨近位部骨折手術 49 38 49 52 47
人工骨頭置換術   14 12 15 30
脊椎     12 0 0 0

その他

上肢外来について

人間の手や腕を含めて、『上肢』と呼びます。
細かな作業を行う手や指の動き、その手や指を円滑に、安定して目的の場所へ届けるための肘や肩のはたらき、これら『上肢』の機能は、日々の生活を円滑に送るため極めて重要なものです。
当院の整形外科 上肢外来ではその『上肢』にまつわる疾患を治療しています。上肢の各疾患に対する専門的な知識をもとに、1人1人の患者さんのニーズに応えられるよう、薬物治療や装具療法、リハビリテーションなどの保存的治療から、関節鏡や顕微鏡を用いた手術治療まで、幅広い対応を心がけています。

バイオデックス 筋力測定

各種リハビリテーションの機器も充実しております。リハビリテーションセンターの中で詳細に説明しております。

スポーツ医科学活動

プロバスケットボールチーム レバンガ北海道、チームドクターにて大会帯同、メディカルチェック、治療に従事
三浦雄一郎&スノードルフィン スキースクール 顧問

スポーツ外来について

スポーツ傷害外来 開始

最近ウオーキングやパークゴルフをされる高齢の方をよく見かけるようになりました。また、道内の高校が甲子園で活躍した記憶も新しいことと思います。あまり知られてはいませんが、その影では多くの選手がスポーツ障害に苦しんでいました。スポーツの栄光とスポーツ傷害はまさに表裏一体をなしています。
しかし、残念なことですが、ケガをしたまま、コンディショニングが悪い状態でスポーツを行う場合も意外に多いのです。楽しむどころか逆にスポーツ傷害に苦しむ場合も珍しくありません。スポーツ人口の急増に伴い、スポーツ傷害の正しい診断、治療の必要性が近年高まってきました。

スポーツ傷害とは?

  1. スポーツ外傷
    捻ったり、ぶつけたりなど、いわゆるケガのことです。靭帯損傷(前十字靭帯)、捻挫、半月板損傷、骨折などです。
  2. スポーツ障害
    動作をくり返し身体の一部分に過度な力がかかる、つまり使いすぎによって起こる障害のことです。腱鞘炎・オスグッド病・テニス肘、疲労骨折などがこの代表です。

治療からスポーツ復帰へ

一般の病院での治療は日常生活が行えれば終了となります。しかし、スポーツ復帰には、さらに筋力回復や十分なプレーできるコンディションづくりが必要となります。

スポーツ外来とは

趣味としてスポーツする方から学生・プロ選手のスポーツ活動における外傷・障害、また子供の成長期特有の障害から中高年者の生涯スポーツにより障害を扱う専門外来です。
当外来では、経験豊かなスポーツ専門医が熱心な理学療法士と共に、最新のCTやMRIなど各種検査を基に正確な診断、最新の知見に基づいた治療を行います。 もちろん、予防が重要ですが、万が一スポーツ傷害に陥った時には、早期診断・早期治療がスポーツ復帰への一番の近道です。お気軽に受診して下さい。