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消化器内科

当院の消化器内科について

当院は日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会認定専門施設として登録されており、当科は消化器病センタの片翼を担い外科と共に消化器疾患を内科的にアプローチして参ります。上部消化管(食道、胃、十二指腸)、下部消化管(大腸、直腸)、肝臓、胆道系(胆のう、胆管)、膵臓の疾患などを主に診療しています。
その内訳は多い疾患から、

  1. 大腸ポリープ
  2. 大腸・直腸がん
  3. 胃がん
  4. 急性胃腸炎
  5. 胆石症(胆嚢結石・総胆管結石)
  6. 肝がん
  7. 膵がん
  8. 大腸憩室炎
  9. 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
  10. 胆道がん

他に胃潰瘍(ヘリコバクター・ピロリ関連疾患)、逆流性食道炎、 膵炎、肝炎等です。

対応症状・疾患

対応症状(こんな症状の時)

  • 腹痛(激しい下痢・嘔吐を伴うもの)
  • 吐血、下血、血便
  • 黄疸
  • 精密検査(食道、胃十二指腸、大腸、肝臓、胆のう、膵臓)

対応疾患

疾患名 説明文
食道・胃・十二指腸疾患
(逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、食道がん、胃がん)
出血等の緊急内視鏡検査から、早期がんの内視鏡治療まで内視鏡を用いた検査・治療を幅広く行っています。
また、検診異常の2次検査や外科手術の術前検査を外来・入院で行っています。
通常の経口の内視鏡のほか細経や経鼻内視鏡、超音波内視鏡等の特殊な機械もそろえており、患者さんの状態や病状に合わせた検査や治療を行います。
また、手術の出来ない進行がんや術後の補助療法として化学療法も外来・入院で行っています。
肝臓(ウィルス性肝炎、自己免疫性肝炎、薬剤性肝炎等、肝硬変、食道静脈瘤、肝臓癌) 肝炎のタイプによりインターフェロンや抗ウィルス療法、ステロイド療法等を行います。また肝硬変は様々な症状が出ますので、それぞれに対して治療を行っていきます。肝臓癌に対しては手術を含め、当科的にはラジオ波焼灼(RFA)や肝動脈塞栓術(TAE)等を積極的に行っています。
胆道膵臓系(胆石症、胆嚢癌、胆管癌、膵炎、膵癌) 主に術前検査としてCT、MRIの画像検査や超音波内視鏡、生検等を行います。総胆管結石に対しては内視鏡(ERCP)で結石除去を行うことがあります。また黄疸等に対しては同じくERCPや体表から穿刺してドレナージを行うこともあります(PTCD)。膵炎に対しては色々な原因によって対応が異なりますが、必要に応じて蛋白酵素阻害剤や抗生物質を動脈を介して投与したり、透析を行ったりします。各癌についても必要に応じて化学療法を検討します。
炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎) 病状に応じて、内視鏡検査、生検等を行い、L-CAP、G-CAP、ステロイド他の免疫抑制剤の投与等を施行。また分子標的因子阻害薬等を投与しております。
その他(腸疾患、腹腔内腫瘍等) 小腸疾患(出血、腫瘍等)に対しては、カプセル小腸内視鏡にて検索をおこなったり、ダブルバルーン小腸内視鏡にて生検や止血等の処置を行っています。

外来担当医表

 
午前 新来 小野寺 学 宮本 大輔 鈴木 茉理奈 横山 朗子 江上 太基
再来 横山 朗子
吉井 新二
小野寺 学
小野寺 学
吉井 新二
鈴木 茉理奈 江上 太基 宮本 大輔 太宰 昌佳 太宰 昌佳
宮本 大輔
午後 再来 吉井 新二
(新患外来)
横山 朗子 太宰 昌佳
(化学療法外来)
太宰 昌佳 鈴木 茉理奈
小川 浩司
(肝臓専門外来)
桂田 武彦
(IBD外来)

スタッフ紹介

氏名 吉井 新二(よしい しんじ) 吉井 新二
役職 部長
専門分野 消化器内科一般(特に消化管内視鏡診断・治療)
資格 日本内科学会 認定医
日本医師会認定 産業医
日本大腸肛門病学会 専門医
日本消化器病学会 指導医・支部評議員
日本消化器内視鏡学会 指導医・支部評議員
日本がん治療学会 認定医
 
氏名 小野寺 学(おのでら まなぶ)
役職 医長
専門分野 消化器内科一般(特に肝胆膵)
資格 医学博士
日本内科学会 総合内科専門医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会 肝臓専門医
日本胆道学会認定 指導医
  
氏名 太宰 昌佳(だざい まさよし)
役職 医師
専門分野消化器内科一般(特に化学療法)
資格 医学博士
日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会 専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医
  
氏名 宮本 大輔(みやもと だいすけ)
役職 医師
専門分野消化器内科一般
氏名 鈴木 茉理奈(すずき まりな)
役職 医師
氏名 江上 太基(えがみ ひろき)
役職 医師

施設・設備紹介

大腸ポリープ切除について

大腸ポリープは前がん病変(いわゆるがんの芽)とされており,早期に切除することが望ましいものです。
大腸ポリープをとるには、スネア(金属の輪)を病変にかけてそのままちぎりとる方法と,さらに電気を流して焼き切る方法があります。
大きいポリープや血をさらさらにするお薬を飲まれている場合は入院での切除を行いますが、その他のポリープは外来でも切除が可能です。

がんに対する内視鏡治療について

最近では、内視鏡検査の進歩により、早期のうちにみつかる消化管のがんが多くなってきました。がんの治療方法は『 内視鏡的治療 』の他に『 外科手術 』『 腹腔鏡下手術 』『 抗がん剤治療 』をはじめとして、さまざまな方法があります。
中でもリンパ節に転移している可能性が極めて低い早期がんに対しては、おなかを切らずに内視鏡でがんを含む粘膜病変部だけを切り取る『 内視鏡的治療 』が用いられます。『 内視鏡的治療 』は外科手術に比べ おなかに傷がつかず、消化管の機能が保てる上に入院日数も比較的短期間で退院できます。

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)について

ESDとはさまざまな種類の電気メスを使って、消化管の病変部粘膜を切りはがしていく方法であり、ナイフを用いて切り取るため、理論的には切除する組織の大きさに制限がなく、広い病変を一度にはく離することができます。

ESDの具体的な手順



剥離した組織は病理検査(顕微鏡で細胞を詳しくみる検査)に提出します。

当院では食道・胃・大腸にたいするESDを積極的に行っています。

カプセル内視鏡



カプセル内視鏡は2000年イスラエルのギブン・イメージング社が開発し科学雑誌Nature誌上ではじめて紹介されました。その後ヨーロッパ、アメリカのFDAで認可され、世界各国で使用されています。日本では2003年に治験が始まり2007年10月に保険収載され一般に使用出来るようになりました。主な検査目的は原因不明の消化管出血、小腸腫瘍などです。
カプセルの大きさは26x11mmですが、驚くほどスムーズに飲み込むことが出来ます。体にデータレコーダという器械を装着しますが、外出、仕事、食事も通常通り行うことが出来ます。カプセルを飲み込んだあと7時間程度で小腸から大腸の入り口まで到達しますので、検査は終了します。カプセルは数日以内に便と共に排泄されます。検査はカプセルを飲み込むだけです。又検査中も行動の制約を受けません。
以上のように体に優しい内視鏡検査ですが、あくまで小腸検査ですので、胃、大腸は従来の内視鏡で検査する必要があります。又、小腸の病変が見つかりましたら、小腸内視鏡により処置、治療を行ないます。

経鼻内視鏡




従来の内視鏡は口腔から挿入すると咽頭部にスコープが当たるため咽頭反射による嚥下困難が出現し、これが挿入時の苦しさとして認識されています。これはスコープがいかに細くても多少出現します。これを克服するための1つの方法が鼻腔から挿入するという方法です。鼻腔内を麻酔しておけば殆ど咽頭反射が無いのでスムーズにスコープが挿入されます。今回当院で導入したオリンパス製のGIF TYPE N260は又先端部外径が4.9mmと従来の内視鏡の半分程度の太さであり、胃、十二指腸に挿入しても殆ど挿入による違和感がありません。しかも画像は従来の太さの内視鏡と同程度の解像度を有しますので、検診、診断には有用な内視鏡です。又、検査時間も観察のみでは従来の内視鏡と同じぐらいで数分で終わります。今まで内視鏡検査をためらっていた方には最適な内視鏡と考えます。