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(24)シェーグレン症候群《2》 腎炎や肺炎起こす場合も

前回、ドライアイとドライマウスという乾燥症状がシェーグレン症候群の特徴と説明しましたが、それ以外の部位の乾燥症状や内臓の障害も約50%のシェーグレン症候群患者で認められます。

気管支や鼻が乾燥してくると、せきや鼻血が出てきます。女性は膣(ちつ)の乾燥症状を訴えます。

間質性腎炎という特殊な腎炎や、リンパ球性肺炎という特殊な肺炎を起こすことがあり、関節が痛む場合もあります。これらの病変は、早期発見と副腎皮質ステロイドの投与で普通は良くなります。

患者の約30%は全身性エリテマトーデス(SLE)や関節リウマチなど他の膠原病を合併します。

乾燥症状があってシェーグレン症候群が疑われるときは、眼科でドライアイを検査します。唾液の分泌低下が疑われる場合は、耳鼻科《または口腔(こうくう)外科》で唇の組織を採り、唾液腺の炎症の程度を調べます。

血液を検査すると「抗SS―A」「抗SS―B」という抗体が増えているため、診断の手がかりになります。また耳下腺が腫れるため「おたふくかぜ」と間違えることがあり注意が必要です。

乾燥に対する決定的な治療は無いのですが、ドライアイに対してはヒアルロン酸入りの目薬を処方します。原則として防腐剤が入っていない使い捨てタイプを使用します。健康な目であれば、防腐剤は涙によって洗い流されますが、涙が少ないと眼内にとどまってしまうためです。最近発売された、目の潤い成分であるムチンの分泌を促進する目薬も有効です。

虫歯ができやすくなるので、うがいや歯磨きをしっかり行うこともとても大切です。

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