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(23)シェーグレン症候群《1》 免疫が涙腺、唾液腺を攻撃

「目がごろごろする」「目がかゆい」「目が疲れる」「まぶしい」。こんな症状がドライアイのサインです。多くはテレビやパソコン、それに本やスマートフォンなどを凝視していると起こります。膠原病の一種でもあるシェーグレン症候群も、ドライアイや口の中が渇く(ドライマウス)という乾燥症状を発症します。

シェーグレンというのはスウェーデンの眼科医の名前で、この病気について1933年に初めて報告しました。

涙は、耳寄りの上まぶたの奥にある涙腺という場所で作られています。まばたきして目の表面をまぶたでなぞったときや、目に異物が入ると、涙腺から涙が分泌されます。起きている間、無意識にまばたきを繰り返していると涙は常に分泌されます。

唾液は、耳の下や左右のあごの下、舌の真下にある唾液腺から口の中へと分泌されます。唾液の働きには、口の中の粘膜の保護作用、洗浄、殺菌作用があります。さらに酸性度を安定させ、虫歯になるのを防止する役目があります。また、空腹時に食べ物を見ると、唾液がたくさん出てきますが、これにより食べ物は湿り気を帯びて砕きやすくなり、のみ込みやすくなります。

シェーグレン症候群は、この涙腺や唾液腺が「免疫の反乱(自己免疫)」によって攻撃される病気です。涙腺や唾液腺が破壊されてしまいますので、涙や唾液の量が減ってしまいドライアイ、ドライマウスとなるというわけです。

シェーグレン症候群も男女比が1対15と圧倒的に女性に多い病気で、50代に発症のピークがあります。日本には10万〜30万人ほどの患者がいると予想されています。次回、詳しい症状について説明します。

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