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(14)手術 滑膜切除、人工関節など4種

これまで服薬による治療について説明してきましたが、症状が進むと整形外科的手術を考慮しなければなりません。関節破壊が進行して変形が起こり関節の可動範囲に制限があるときや、痛みや腫れが長く続いて歩行、食事、入浴、衣服の着脱などの動作を1人で行うことが困難になったときです。

手術には《1》滑膜切除術《2》人工関節置換術《3》関節固定術《4》腱(けん)の形成術の4種類があります。《1》は炎症を起こした肩、肘、手首、指、膝の滑膜を切除する方法です。痛みや炎症に対してはある程度の効果が期待できますが、関節破壊を止めることはできません。

《2》の人工関節置換術は、関節破壊が進んで痛みのため関節が動かせなくなったときや、関節が不安定になって関節破壊がさらに進行するときに行います。股関節、膝関節、肘関節、肩関節などの人工関節があります。

素材は金属、高分子ポリエチレン、セラミックなどで、動かしやすく耐久性も高い人工関節が普及しています。手首などの小関節の人工関節は一般的には技術的な困難を伴いますが、大変優れた手首の人工関節が北大医学部整形外科で開発されました。

関節リウマチが進行すると、頸椎(けいつい)(背骨の頭に一番近い部分)の変形が進み、脊髄や脳の神経を圧迫してしまうことがあります。その結果、四肢のまひを起こしたり、脳の血流障害から突然死を招いたりすることがあります。これらを防ぐためには《3》の関節固定術で変形を矯正します。手首や足首の関節で痛みが強い場合も関節固定術を行います。

関節部の炎症のため時々腱が切れることがあります。その時には断裂した腱と、別の健常な腱とをつなぐ《4》の腱の形成術を行います。

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