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(13)抗リウマチ薬 メトトレキサートが中心

生物学的製剤(バイオ)は画期的な薬ですが、全ての患者に最初から使う薬ではありません。

関節リウマチと診断がついた時点で、まず抗リウマチ薬の投与を検討します。通常は海外でも広く使われているメトトレキサート、サラゾスルファピリジン、レフルノマイドなどから選択します。

中でもメトトレキサートは欧米で7割以上の患者さんに使われている、関節リウマチ治療の基本的な薬です。有効率も高くバイオと遜色ありません。関節破壊の抑制効果はバイオに劣るものの、他の抗リウマチ薬よりも高くなっています。寿命に影響を与える場合もある関節リウマチですが、生存率の改善効果も証明されている唯一の抗リウマチ薬です。

メトトレキサートは「葉酸拮抗(きっこう)薬」と呼ばれる抗がん剤でもありますが、使用量はがんの化学療法に用いる量の100分の1〜300分の1程度です。

間質性肺炎、肝機能障害、消化器症状(口内炎、下痢、食欲不振)、血球減少などの副作用がありますが、定期的な血液検査と自覚症状から、リウマチ専門医であれば診断は可能です。間質性肺炎以外の副作用の大部分は葉酸の摂取で抑えることができます。

間質性肺炎は特殊な肺炎で、メトトレキサート服用者の1〜2%に発症します。多くが服用後、半年から1〜2年で現れますので、この期間は注意が必要です。発熱、息切れ、空せきが症状ですが、服薬中止と適切な治療で回復します。

国内だけでしか使われていない抗リウマチ薬(ブシラミン、タクロリムス、ミゾリビン、イグラチモドなど)もありますが、いずれも関節破壊抑制効果に関するデータはありません。

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