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(3)由来 悪い液体が「流れる」意味

「私はリウマチと言われているのに実は膠原病だったのですか」。このように外来で質問される患者さんがいます。「リウマチ?」「関節リウマチ?」「膠原病?」。はたまたこの連載のタイトルはリウマチ・膠原病となっており「一体全体、私の病気は何なの??」。多くの患者さんが混乱していますし、実は医療関係者の間でも混乱しています。

前回も説明したように「リウマチ」というのは、日本では関節リウマチと同じ意味で使われております(欧米では違います)。しかし医学的には関節が痛い病気を全て含めた考え方で「リウマチ性疾患」と呼ぶのが正しい使い方なのです。ですから私どもが「リウマチ・膠原病内科」と病院で呼んでいるのは、実は「関節が痛い病気と『膠原病』を専門に診ています」という意味になります。

リウマチの語源の「リウマ」という言葉は、ギリシャ語で「流れる」ということを意味します。ヒポクラテスというギリシャの神様のように偉い先生が、紀元前400年頃に「脳から出た悪い液体が流れ出て関節や筋肉を経て体中に移っていく病気」として「リウマティスモ」と呼んだ病気が「リウマチ」の起源だと言われています。

ここでのリウマチは、前段にも書きましたように「関節が痛い病気をすべて含めた考え方」で変形性関節症、痛風、リウマチ熱、強直性脊椎炎などの病気をすべて含んでいます。関節リウマチも当然含まれますが、紀元前400年に、今日と同じ「関節リウマチ」が存在していたかどうかは分かりません。「関節リウマチ」は比較的新しい病気で「梅毒とともにコロンブスが新大陸から運んできた」という説もあるほどです。

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