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感染管理推進室

業務内容

院内感染対策指針の基本理念、基本方針にもとづき、感染防止対策の継続性を意識して取り組みました。週1回開催している感染症診療介入ミーティングで病原性微生物検出状況を把握し、抗菌薬の使用状況を確認して介入する活動と、耐性菌対策を中心とした院内ラウンドを週1回程度行い、感染防止対策の継続と改善に取り組んでいます。また、今年で3年目になる感染防止対策加算1の取り組みでは、毎回、手指衛生サーベイランスデータの共有と改善への取り組みについてカンファレンスをし、各施設での事例をもとに感染症患者症例検討を始めました。自施設の特性に合った感染対策が実践できるようにしていきたいと思います。また、地域連携加算の相互評価では、チェックリストに沿って改善の取り組みを確認しています。 さらに、相互施設のESBL産生菌の検出状況と発生因子情報を共有しており、今後、地域の動向として感染対策の取り組みに役立てて行きたいと考えています。

院内感染対策チーム(ICT)の運営では、セミナーを3回開催(表1.参照)し、標準予防策を重点に置いたICTラウンドを実施しています。

院内感染対策スタッフ(ICS)の継続活動として、手指衛生の遵守、個人防護具の正しい着脱指導監査を実施しています。また、感染防止対策の知識と意識向上を目的に、勉強会を3回開催(表1.参照)しています。

昨年に引き続き、今年も問題となる感染症の2次感染はありませんでした。これは、手指衛生など標準予防策が定着してきているためと考えています。しかし、手指衛生に関しては、各部署で算出した目標手指衛生剤使用量に達していないので、達成できるよう取り組みを継続して行きます。昨年、中心静脈カテーテル関連血流感染発生率が上昇したことに対して、問題点を明確にし、グルコン酸クロルヘキシジン含侵刺入部保護用パッチを一部導入し改善に取り組んだ結果、発生率が減少しました。

今後も標準予防策を中心に感染防止対策に取り組み、サーベイランスを充実させ、医療関連感染症の発生を低減させたいと考えます。患者はもちろん、職員が安心して働き続けられる医療関連感染対策防止活動の充実に努めます。

表1 感染管理に関する教育・研修の実施状況

日時 研修内容等 講師等 対象
1月10日 平成25年度第3回ICTセミナー
「感染対策の落とし穴と中心静脈カテーテル関連血流感染」
浜松医療センター
副院長兼感染症内科長
矢野 邦夫先生
全職員
3月14日 新人看護師2年目直前研修
「標準予防策が理解でき、日常生活で活用することができる」
感染管理認定看護師
看護部教育委員
看護部主任会新人教育グループ
新入職員
3月20日 手指衛生・個人防護具着脱実技指導実習 感染管理認定看護師 院内感染対策スタッフ
4月1日 感染管理 新採用者研修 感染管理認定看護師 新入職員
4月17日 感染管理研修医研修
講義「感染症の治療と届出」
感染制御医師
感染管理認定看護師
新入研修医
4月21日 感染管理研修医研修
実技「手指衛生と個人防護具の着用」
感染管理認定看護師 新入研修医
5月22日 新人看護師研修2ヶ月フォローアップ研修
「手指衛生と個人防護具」
感染管理認定看護師
看護部教育委員
看護部主任会新人教育グループ
新入看護師
6月26日 新人看護師3ヶ月フォローアップ研修
「感染予知トレーニングから手指衛生と個人防護具の必要性を学ぶ」
感染管理認定看護師
看護部教育委員
看護部主任会新人教育グループ
新入看護師
7月4日 平成26年度第1回ICTセミナー
「感染と訴訟」
テルモ株式会社
青木 圭江先生
全職員
8月18日 平成26年度第1回院内感染対策スタッフ勉強会
「病原微生物の基礎知識」
感染管理認定看護師 院内感染対策スタッフ
10月10日 看護部リーダー研修
「感染管理研修」
感染管理認定看護師
看護部教育委員看護部
リーダー研修対象者
10月16日 看護助手研修
「感染対策の基本」
感染管理認定看護師 看護助手
10月17日 平成26年度第2回ICTセミナー 聖マリアンナ医科大学
総合診療内科准教授兼
川崎市立多摩病院
総合診療内科 部長
國島 広之先生
医師・薬剤師
その他
10月23日
10月27日
10月30日
11月4日
N95マスク着用研修 院内感染対策チーム 新入職員
11月14日 看護部中堅者研修
「感染管理・皮膚排泄ケア研修」
感染管理認定看護師
皮膚排泄ケア認定看護師
看護部教育委員
看護部中堅者研修対象者
11月17日 平成26年度第2回院内感染対策スタッフ勉強会
「消化器感染症と感染対策」
株式会社エスアールエル
大畑 節子先生
院内感染対策スタッフ
12月15日 平成26年度第3回院内感染対策スタッフ勉強会
「感染予防と環境清拭」
東栄部品株式会社
五十嵐 章太先生
院内感染対策スタッフ

月別 中心静脈カテーテル関連血流感染(CLABSI)発生率とカテーテル使用比

年度・年別 中心静脈カテーテル関連血流感染(CLABSI)発生率とカテーテル使用比

年別手指衛生剤使用量(2010〜2014年)

学会等活動

学会発表

  1. 萩野貴志、笠原英樹、村林広美、阿部佳史、伊藤直樹:「手指衛生の指導・啓発活動継続と改善の取り組みについて」第29回日本環境感染学会、2月14〜15日、東京
  2. 萩野貴志:「看護師を対象とした感染防止教育活動報告」第3回日本感染管理ネットワーク学術集会、5月9〜10日、名古屋

座長

  1. 萩野貴志:第5回日本感染管理ネットワーク北海道支部研修会教育講演、「サーベイランス:すべてはそこから始まる」日本感染管理ネットワーク北海道支部主催、10月18日、札幌

講演

  1. 萩野貴志:「院内感染対策」、杏林製薬株式会社、7月3日、札幌
  2. 萩野貴志:「明日からできる感染対策〜手指衛生遵守向上の取り組み〜」第9回北海道感染対策セミナー、サラヤ株式会社主催、8月2日、札幌
  3. 萩野貴志:「継続させたい感染防止対策」北海道内科リウマチ科病院、8月7日、札幌
  4. 萩野貴志:「クリニックにおける院内感染対策」神谷レディースクリニック、11月27日、札幌