札幌病院


札幌病院ホーム > NTT東日本札幌病院について > 年報(2014年) > リハビリテーションセンター


リハビリテーションセンター

業務内容

運動器リハビリテーション

今年は、靱帯や半月板の損傷、加齢にともなう変形性膝関節症、関節リウマチ、靱帯再建術、半月板縫合術・切除術と人工膝関節形成術などの整形疾患急性期患者を中心に、火・木曜日にスポーツ外来も実施し、スポーツ疾患患者への運動療法にも力を入れてきました。また、多くの科から病状や治療による長期臥床後に運動器機能低下を呈した患者に対しても、早期退院、ADL向上を目標に、個々に対応した運動療法を処方しています。

呼吸器リハビリテーション

今年対象となった疾患は、肺炎、間質性肺炎、COPD、肺癌等であり、呼吸器内科からの依頼が大多数を占めました.内容は治療早期よりベッドサイドにて廃用予防および必要に応じて呼吸訓練(排痰、呼吸介助、呼吸法指導等)を開始し、病状の回復とともに離床を進め、病棟でのADLの改善を促し、早期に自宅復帰できるよう訓練室にて患者さん自身の生活状況や自宅環境を踏まえた運動療法(筋力訓練、歩行訓練、ADL訓練)を実施しています.また肺癌に対する抗がん剤治療や放射線治療中のPSの維持や改善を目標に他の疾患同様に運動療法を実施しています。

心大血管リハビリテーション

現在、心臓リハビリテーション指導士2名体制で心大血管患者さんに対するリハビリテーションを行っております。今年は、心臓血管外科より心臓、大血管、末梢動脈疾患の術後患者さん、循環器内科より急性心筋梗塞、慢性心不全患者さんなどの理学療法処方を頂きました。低下した運動機能を安全に改善できるよう、他職種の方と協力しながらリハビリテーションを進めていきたいと思っております。

また学術活動として、第20回日本心臓リハビリテーション学会学術集会(2014/7/19−20、京都)で、2名発表してまいりました。

疾患別治療実績

2014年1月〜12月の運動療法患者総数は、22,481名で入院13,010名、外来9,471名でした。対前年比はそれぞれ103%、入院91.4%、外来124.7%であり入院が減少、外来が増加、総数的には微増となりました。総単位数については、38,896単位(対前年比98.9%)で入院27,637単位(対前年比93.2%)、外来11,259単位(対前年比116.3%)であり患者数と同様入院単位の減少、外来単位の増加がみられました。

各疾患別では、運動器リハビリテーション対象患者数は、入院10,040名、外来9,459名で合計患者数の前年比は106.8%でした。また単位数も前年比101.1%と昨年と変わりありませんでした。

呼吸器疾患の患者数は793名(約150名減)、単位数は1,427単位(約300単位減)でそれぞれ対前年度比は、85.2%、84.0%と減少しました。

心疾患の患者数は2,189名(約500名減)、単位数は4,142(約600名減)で呼吸器疾患同様、対前年度比は、82.9%、86.9%と減少しました。(表1) また、2014年の各科別患者数を表2に示します。

表1 2014年(1月〜12月)疾患別リハビリ患者数、単位数

  入院 外来 合計 前年比(%)
運動器 患者数 10,040 9,459 19,499(18,257) 106.8
単位数 22,082 11,245 33,327(32,858) 101.4
早期加算 17,627   17,627(17,814) 99.0
心大血管 患者数 2,185 4 2,189(2,641) 82.9
単位数 4,136 6 4,142(4,766) 86.9
早期加算 3,707   3,707(3,940) 94.1
呼吸器 患者数 785 8 793(931) 85.2
単位数 1,419 8 1,427(1,699) 84.0
早期加算 1,262   1,262(1,333) 94.7
運動療法 総患者数 13,010 9,471 22,481(21,829) 103.0
総単位数 27,637 11,259 38,896(39,323) 98.9
早期加算 22,596   22,596(23,087) 97.9
実施計画料 件数 641   641(616) 104.1
退院時指導料 件数 466   466(417) 111.8

( )は平成25年度の実数

表2 2014年(1月〜12月)各科別リハビリ患者数

  整形外科 心臓血管
外科
循環器
内科
呼吸器
内科
リウマチ
膠原病内科
糖尿病
内科
外科 血液内科
患者数 16,621 1,303 852 783 1,139 334 623 578
前年比(%) 102.1 76.5 89.9 81.1 113.3 86.5 181.4 284.7

2014年度臨床実習

見学実習

2/17〜2/19 永井裕之(北海道医療大学1年)
高田龍成(北海道医療大学1年)
2/17〜2/21 戸村円(北海道大学2年)
2/24〜2/28 松行由真(北海道リハビリテーション大学校1年)

評価実習

1/27〜2/14 山本圭介(北海道リハビリテーション大学校2年)
9/8〜9/29 畠山真衣(札幌医学技術福祉歯科専門学校3年)
11/25〜12/11 中村賢太郎(北海道大学3年)

総合実習

4/7〜5/30 馬場周(北海道大学4年)
4/14〜5/30 四十坊麻由(札幌医科大学4年)
6/9〜7/25 高木恵介(札幌医科大学4年)
6/16〜8/1 山口瑞輝(北海道大学4年)

研究活動

学会発表

  1. 越野裕太、山中正紀、江沢侑也、石田知也、小林巧、寒川美奈、斉藤展士、遠山晴一:「慢性足関節不安定性症例における片脚着地動作時の下肢関節運動パターン」第49回日本理学療法士学術大会、2013年5月30日、横浜
  2. 大岩正太郎、澤口雄治、樋口賢一、片寄正樹、松崎賢司、瀧上剛、松浦弘司:「当院における心臓血管外科手術後の歩行獲得状況」第20回日本心臓リハビリテーション学会学術大会、2014年7月19日、京都
  3. 澤口雄治、大岩正太郎、樋口賢一、片寄正樹、松崎賢司、瀧上剛、松浦弘司:「弁膜症患者における手術部位の違いが術後リハビリテーションに与える影響」第20回日本心臓リハビリテーション学会学術大会、2014年7月19日、京都
  4. 谷口翔平、山中正紀、石田知也、生田亮平、遠山晴一:「Star Excursion Balance Test側方リーチ時の下肢関節角度、内的モーメントとリーチ距離との関係」第40回日本整形外科スポーツ医学学術集会、2014年9月12日、東京
  5. 越野裕太、山中正紀、他:「動的方向転換動作における慢性足関節不安定性症例の下肢筋活動」第40回日本整形外科スポーツ医学学術集会、2014年9月12日、東京
  6. 越野裕太、山中正紀、奥貫拓実、江沢侑也、寒川美奈、遠山晴一:「超音波画像診断装置による足関節底屈−背屈運動時の距骨運動解析A pilot study」第65回北海道理学療法士学術大会、2014年10月25日、帯広
  7. 越野裕太、山中正紀、江沢侑也、石田知也、寒川美奈、井上雅之、遠山晴一:「慢性足関節不安定性症例における機能的不安定性の重症度が片脚ジャンプ着地時の足関節キネマティクスに与える影響」第25回日本臨床スポーツ医学会学術集会、2014年11月8日、東京

国際学会

  1. Yuta Koshino, Masanori Yamanaka, Yuya Ezawa, Tomoya Ishida, Takumi Kobayashi, Mina Samukawa, Hiroshi Saito, Masayuki Inoue, Harukazu Tohyama:「Principal Component Analysis of Kinematics and Myoelectrical Activities of the Lower Limb during Single Leg Landing in Subjects with Chronic Ankle Instability 」60 th Orthopaedic Research Society Annual Meeting. 2014, 3. 15 New Orleans, LA, USA.

国内論文

  1. 木田貴英:スポーツ障害理学療法ガイド「スポーツ障害に対する補装具の活用」臨床スポーツ医学2014年臨時増刊号(31巻)、P26-29
  2. 木田貴英:「足関節捻挫の機能解剖学的病態把握と理学療法」理学療法、Vol.31 No.2,P144-150,2014.

講演・講義

  1. 木田貴英:「スキーヤーのためのエクササイズ〜けがの予防&パフォーマンス向上〜」北海道スキー連盟スキーパトロール研修会、ルスツリゾート、2014年1月24日
  2. 木田貴英:「FTEX4級講習会・検定会」とくひろ整形外科クリニック、2014年2月15〜16日、旭川
  3. 堀内秀人:第169回健康セミナー「姿勢を良くして健康になろう」NTT東日本札幌病院、2014年4月19日
  4. 三浦徹也:「なぜ運動は続けにくいのか?〜その原因と対応について〜」第4回外来管理における糖尿病治療フォーラム、2014年5月31日
  5. 木田貴英:「FTEX4級講習会・検定会」NTT東日本札幌病院、2014年6月28日
  6. 越野裕太:第2回公開セミナー「バスケットボール選手における足の怪我及び食事について」一般社団法人北海道総合スポーツクラブ、北海道立総合体育センター、2014年7月19日
  7. 木田貴英:「FOI3級講習会」スタジオスポートピア、東京、2014年8月2〜3日
  8. 木田貴英:「FOI4級講習会」野崎東病院、宮崎県、2014年9月20〜21日
  9. 木田貴英:「ひざ痛予防・改善のための運動療法」三浦雄一郎&スノードルフィンスキースクールスキーヤーの膝の軟骨損傷と靱帯損傷セミナー、手稲コミュニティセンター、2014年11月30日
  10. 木田貴英:北翔大学非常勤講師「アスレティックリハビリテーション演習T、U」2014年4月9日〜11月12日

その他

  1. 木田貴英:「第17回FTEX全体研修会」準備委員長、建築会館、東京、2014年11月22〜23日