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感染管理推進室

業務内容

院内感染対策指針の基本理念、基本方針にもとづき、2013年は感染防止対策の継続性を意識して取り組みました。週1回開催している感染症診療介入ミーティングで病原性微生物検出状況を把握し、抗菌薬の使用状況を確認して介入する活動と、耐性菌対策を中心とした院内ラウンドを週1回程度行い、改善に取り組んでいます。また、感染防止対策加算1の取り組みとして、連携施設と年4回のカンファレンスを開催しています。約2年間の取り組みとして、感染管理体制の整備についてカンファレンスをしてきました。今後は、耐性菌検出状況を共有し、自施設の特性に合った感染対策が実践できるようにしていきたいと思います。また、地域連携加算の相互評価では指摘された事項を改善しています。さらに、相互施設の抗菌薬感受性率を共有し、地域の動向として感染対策の取り組みに役立てています。

ICTの運営として、セミナーを3回行い、第1回は「空気感染予防策〜N95マスクの着用方法〜」講師キンバリークラーク・ヘルスケア・インク三枝輝子先生。第2回は「入院中の患者が発熱したら・・〜実臨床での対応〜」講師ICD笠原英樹副室長、第3回は浜松医療センターの矢野邦夫先生を招聘し「感染対策の落とし穴と中心静脈カテーテル関連血流感染」の講演を開催しました。その他に、標準予防策を重点に置いたICTラウンドを企画し実施しています。

院内感染対策スタッフ(ICS)では、継続活動として、手指衛生の遵守、個人防護具の正しい着脱指導監査を実施しました。また、感染防止対策の知識と意識向上を目的に、ICSを対象とし実技を取り入れた勉強会を4回開催しました。

2013年は問題となる感染症の2次感染はありませんでしたが、手指衛生剤使用量が増えている部署と減っている部署があり、課題を明確にして次年の取り組みを強化していきます。また、中心静脈カテーテル関連血流感染発生率が上昇しました。こちらについては、問題点を明確にして、改善に取り組んでいます。

今後も標準予防策を中心に感染防止対策に取り組み、サーベイランスを充実させ、医療関連感染症の発生を低減させたいと考えます。患者はもちろん、職員が安心して働き続けられる医療関連感染対策防止活動の充実に努めます。

月別 中心静脈カテーテル関連血流感染(CLABSI)発生率とカテーテル使用比

年度・年別 中心静脈カテーテル関連血流感染(CLABSI)発生率とカテーテル使用比

年別手指衛生剤使用量(2010〜2013年)

学会等活動

学会発表

  1. 萩野貴志 伊藤直樹 笠原英樹 村林広美 阿部佳史 星野恵美子 森俊彦:現場の意識が変わった NICUの感染対策〜MRSAの遺伝子解析で分かった伝播経路から〜  第28回日本環境感染学会 3月1-2日 横浜市
  2. 萩野貴志:手指衛生遵守向上とボトムアップに向けた手指衛生の取り組み 第2回日本感染管理ネットワーク学術集会 5月24-25日 高槻市

座長

  1. 萩野貴志:ポスターセッション「標準予防策、経路別予防策1」 座長 第28回日本環境感染学会 3月1-2日 横浜市
  2. 萩野貴志:Apricot iPac セミナー 座長 特定非営利活動法人 日本感染管理活動支援協会 杏林製薬株式会社/キョーリンメディカルサプライ株式会社 共催 6月25日 札幌市

講演

  1. 萩野貴志:ここから始める血管内留置カテーテル由来血流感染予防の取り組み 札幌器材・感染研究会ランチョンセミナー 7月13日 札幌市
  2. 萩野貴志:これからの感染対策を考える 愛育病院 7月23日 札幌市
  3. 萩野貴志:現場の意識が変わった NICUの感染対策〜MRSAの遺伝子解析で分かった伝播経路から〜 札幌感染研究会 7月27日 札幌市

ファシリテーター

  1. 萩野貴志:組織で行う感染管理 北海道看護協会 11月28日 札幌市

執筆

  1. 萩野貴志:もしも家族が感染したら……スタッフの質問に答えるQ&A INFECTION CONTROL 2013 第22巻11号 Page59-61