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内視鏡センター

業務内容

2013年1月からの内視鏡センター業務は前年と同様、消化器内科、呼吸器内科、リウマチ膠原病内科、糖尿病内分泌内科の医師で担っていた。ドック内視鏡は2012年から札幌医科大学病院、北海道大学病院から医師が派遣され、本年も消化管の内視鏡を手伝っていただいている。

当センターの役割は、当院の外来患者や入院患者の消化器内視鏡、気管支内視鏡検査による診断と治療の他に人間ドックの上下部消化管内視鏡検査の遂行にある。ドック被検者は年々減少傾向にあり、内視鏡検査数も減少傾向にある。一方消化器内科は医師の充実と外来・入院患者数の増加に伴い内視鏡検査の施行件数も回復傾向にある。気管支鏡検査はここ3年間ほぼ同じ数の検査数となっている。(図1)

当センターで行っている検査は、消化器関連では上下部消化管内視鏡検査、経鼻内視鏡検査、拡大内視鏡検査、ERCP、EUS、EUS-FNA、カプセル内視鏡、小腸ダブルバルーン内視鏡等である。

今年からは主に消化管内視鏡(特に治療)を専門としている吉井医師、胆膵系(特にEUS-FNA)を得意としている羽場医師が加入した事により、胃や大腸のESD(粘膜剥離術)とEUS(超音波内視鏡)の件数が急増した。共に非常に高い専門性と技術を有しており、内視鏡センターのセールスポイントとなってきている。2012年より保険収載された大腸のESDを施行するには施設規準に係る届出が必要であり、当院も条件を満たしており本年登録した。そのような経緯もあり本年は大腸ESDが急増した。(図2、3)

一方、EUSを用いて針生検を行うEUS-FNAも高い技術が必要であり、羽場医師が赴任してからは、胃の粘膜下腫瘍、膵組織の他、縦隔や腹腔のリンパ節や消化管に隣接する臓器も積極的に検査を行った。図4に示すようにEUSの件数は昨年から倍増しており、このうち70件はEUS-FNAであった。

当院は小腸内視鏡(カプセル内視鏡・ダブルバルーン内視鏡)を所持しており、小腸出血等に対応している。こちらも本年は件数が増加している。(図5)

また呼吸器関連では気管支鏡、TBLB、胸腔鏡を行っている。こちらも超音波気管支鏡(EBUS)が2012年に導入され検査件数が増加している。また消化器内科同様超音波内視鏡下に針生検が可能となった為今後も診断の向上につながると考えられる。

当院は日本消化器内視鏡学会指導施設であり、教育・研究に関しては同学会に提出した当院の消化器内視鏡研修システム則り行っている。初期研修医は内視鏡モデルによる内視鏡挿入、操作のトレーニングを行った後、上級医の指導を受けながら実際に内視鏡を行っている。吉井医師は内視鏡指導医であり、羽場医師も本年内視鏡学会専門医を所得しており、更に質の高い内視鏡業務を行うことができた。また後期研修医である清水佐知子医師や林医師も消化器内視鏡上下部内視鏡の検査数やポリペクトミー等の経験を重ねている。また該当科に所属する初期研修医たちも内視鏡に触れて研修を行っている。

消化器内科は北大消化器内科学講座から常勤・非常勤の医師の派遣を戴き、大学と共同の臨床研究や治験等を行っている。今後も大学と協力し、質の高い内視鏡検査を行っていく所存である。

更に消化器内視鏡学会の認定消化器内視鏡技師の育成の為の教育も行っている。認定消化器内視鏡技師の確保にも努力している。

当センターは大学の医局からの医師派遣状況や関連科から紹介の状況、またドックの被験者の数により件数の変動が認められるが、常に質の高い技術を求められており、より一層設備を充実させてニーズに答えていかなくてはならないと思われる。

図1 5年間の内視鏡検査実施件数

図2 3年間の胃の内視鏡治療実施件数

図3 3年間の大腸の内視鏡治療実施件数

図4 5年間のERCP、EUSの実施件数

図5 5年間のダブルバルーン小腸内視鏡(DBE)、カプセル内視鏡の実施件数