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手術センター

業務内容

手術センターは、これまで通り10科(心臓血管外科・外科・整形外科・産婦人科・泌尿器科・眼科・耳鼻科・皮膚科・腎臓内科・麻酔科)の手術に対応しています。2013年の総件数は3082件で、昨年との比較では約150件の減少です。一方で、鏡視下手術(572件)と開心術(69件)は、増加がみられています。臨時手術件数は、170件で40%が帝王切開を含む婦人科手術です。

今年度も数名の看護師の異動があり、経験知の高いスタッフは異動者の育成に役割を発揮し、異動者は手術看護の特殊性を学び得て、チーム力・スキルの底上げに切磋琢磨しています。

今年度、手術室看護目標を以下の4点を挙げ、尽力しました。

  1. 手術室に関わる医療者一人ひとりが価値観を合わせ、周手術期において安全で安楽な手術室看護を提供する。
  2. 関連部門との連携強化と開放された手術室環境を構築する。
  3. 手術看護師としての専門性知識・技術を高め、キャリアに応じた役割をはたす。
  4. スタッフ一人ひとりが経営的視点を持ち、手術室運営に貢献する。

看護研究では『ラテックスアレルギーに関するアンケート調査』をテーマで取り組みました。安全な手術環境を提供するのはもちろんのこと、病院組織として取り組むことの意義を提示できたと考えています。この研究を通して、手術室の中だけでなく、施設内における啓発活動などの必要性も示唆され、今後の活動の方向性が見えてきました。

また、『手術室留学』と名称し、病棟・外来スタッフにむけて手術見学を発信しました。8月〜12月の期間、55人(のべ人数)のスタッフを受け入れています。患者さんの入室から退室に至る一連の看護ケアと手術操作を担当看護師が説明し、併せて執刀医も術式を説明しています。見学を終えたスタッフのアンケート内容からは、「看護ケアに活かせる」と有効な回答を得ています。

東日本大震災以降、病院における災害対策の強化が急務といわれています。手術センターでも、救急医療委員会指導のもと、マニュアルを見直しアクションカード等を整えました。次年度には、手術中に災害が発生したと仮想し、災害訓練の実施を予定しています。

術前訪問は、昨年から実施率をデータ化し、チームで共有しています。当日入院・緊急手術には対応できていないこともあり、現在、月平均93%の実施率です。今後も、引き続き実施率向上と質を評価するとともに、術後訪問に展開できるよう業務改善をすすめていきたいと考えています。

手術医療は、多職種の医療スタッフがチームとなって手術をすすめていきます。個々の役割を尊重したコミュニケーションの意識を高く持たなければスムーズな環境が望めません。『一人は皆のために、皆は一人のために』…今よりもチーム意識を強く持ち、次年度にむけて歩みを進めていきたいと思います。