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リハビリテーションセンター

業務内容

当リハビリテーションセンターでは、運動器、呼吸器、心大血管リハビリテーションに対応したリハビリテーションを急性期より実施しております。治療に際しては各疾患ごとに専従の理学療法士を配置し、患者さんの早期社会復帰、スポーツ復帰を目指して治療を行っております。

運動器リハビリテーション

今年度より血液・腫瘍内科からの直接オーダーが可能となり、多くの科からの運動療法の処方が可能となりました。現在TKA、THA、ACL再建、肩腱板断裂術後、骨折などの急性期の整形外科疾患患者さんの他に、慢性関節リウマチなどの慢性疾患、糖尿病患者さんに対する運動療法、長期臥床による運動器機能低下を呈した高齢患者さんに対する運動器不安定症など、多様な患者さんに対する運動療法を実施しております。

2013年1月〜12月の運動器リハビリテーション対象患者数は、入院10,716名、外来7,541名で合計患者数の前年比は103.1%でした。また単位数も前年比104.1%と増加しました。直接オーダーが可能な科の増加により、より多くのリハビリテーションが必要な患者さんに対し、適切な運度処方が可能となったためと思われます。

呼吸器リハビリテーション

今年度対象となった疾患は、肺炎、間質性肺炎、COPD、肺癌等であり、呼吸器内科からの依頼が大多数を占めました。内容は治療早期よりベッドサイドにて廃用予防および必要に応じて呼吸訓練(排痰、呼吸介助、呼吸法指導等)を開始し、病状の回復とともに離床を進め、病棟でのADLの改善を促し、早期に自宅復帰できるよう訓練室にて患者さん自身の生活状況や自宅環境を踏まえた運動療法(筋力訓練、歩行訓練、ADL訓練)を実施しています。また肺癌に対する抗がん剤治療や放射線治療中のPSの維持や改善を目標に他の疾患同様に運動療法を実施しています。

今年度の利用者数は931名(約20名減)、単位数は1699単位(約300単位減)でそれぞれ対前年度比は、97.8%、84.8%でした。

心大血管リハビリテーション

現在、心臓リハビリテーション指導士2名体制で、主に心臓血管外科の術後患者(心臓、大血管、末梢血管)、循環器内科の急性心筋梗塞、慢性心不全患者を対象に心臓リハビリテーションを実施しております。

今年度の患者数は2,641名(前年比 89.7%)、単位数は4,766(前年比 97.2%)でした。引き続き、医師、看護師、その他のスタッフと協力して、安全で効果的な心臓リハビリテーションを実施していきたいと考えております。

表1 2013年度(1月〜12月)疾患別リハビリ患者数、単位数

  入院 外来 合計 前年比(%)
運動器 患者数 10,716 7,541 18,257(17,718) 103.1
単位数 23,276 9,582 32,858(31,573) 104.1
早期加算 17,814   17,814(17,862) 99.7
心大血管 患者数 2,589 52 2,641(2,944) 89.7
単位数 4,671 95 4,766(4,899) 97.2
早期加算 3,940   3,490(3,957) 88.2
呼吸器 患者数 931   931(952) 97.8
単位数 1,699   1,699(2,003) 84.8
早期加算 1,333   1,333(1,207) 110.4
運動療法 総患者数 14,236 7,593 21,829(21,616) 101.0
総単位数 29,646 9,677 39,323(38,475) 102.2
早期加算 23,087   23,087(23,026) 103.3
実施計画料 件数 616   616(662) 93.1
退院時指導料 件数 417   417(373) 111.8

( )は平成24年度の実数

表2 2013年度(1月〜12月)科別リハビリ患者数

  整形外科 心臓血管
外科
循環器
内科
呼吸器
内科
リウマチ
膠原病内科
糖尿病
内科
外科
患者数 16,273 1,704 948 910 1,023 386 474
前年比(%) 94.9 121.1 80.4 108.6 218.9 105.7 669.6

過去5年間(2009〜2013)疾患別リハビリ患者数

  2009 2010 2011 2012 2013
運動器 患者数 13,553 16,700 18,121 17,718 18,257
心大血管 患者数 1,002 1,918 2,852 2,944 2,641
呼吸器 患者数 266 626 861 952 931
運動療法 患者数 14,831 19,244 21,834 21,616 21,829

過去5年間の患者数の推移

2013年度臨床実習

見学実習

1/21〜1/25 皆上 めぐみ(札幌医科大学1年)
2/18〜2/22 鶴喰 涼(北海道大学2年)
2/25〜3/1 田村 郷博(北海道リハビリテーション大学校1年)
9/9〜9/13 伊藤 優衣(北海道文教大学1年)

評価実習

1/21〜2/1 三浦 愛美(北海道文教大学2年)
1/21〜2/8 舛 雄輝(北海道リハビリテーション大学校2年)
2/4〜2/8 大山 友加(札幌医科大学2年)
9/2〜9/26 湊 竜成(札幌医学技術福祉歯科専門学校3年)
11/25〜12/12 大須賀 聡(北海道大学3年)

総合実習

2/25〜3/8 鳴海 舞(札幌医科大学3年)
4/8〜5/31 畑山将時郎(北海道大学4年)
4/15〜5/31 鈴木 未来(札幌医科大学4年)
4/15〜6/7 鈴木 優嘉(北海道文教大学4年)
6/17〜8/2 吉田 美里(北海道大学4年)

研究活動

学会発表

  1. 堀内秀人、山中正紀、小林巧 、井上雅之:
    「全人工膝関節置換術(TKA)前後における昇段動作時の最大体幹前傾角の経時的変化」
    第48回日本理学療法士学術大会 2013. 5.24名古屋
  2. 越野裕太、山中正紀、江沢侑也、石田知也、武田直樹:
    「慢性足関節不安定性を有する者における歩行および方向転換動作時の下肢関節動態」
    第48回日本理学療法学術大会 2013.5.24 名古屋
  3. 神紗蓉子、浮城健吾、井上雅之、土田茂:
    「スキー指導員の膝前十字靱帯損傷に対する認識」
    第125回北海道整形災害外科学会 2013.6.15 札幌
  4. 浮城健吾、神紗蓉子、井上雅之:
    「KS measureを用いた脛骨前方移動量計測の信頼性検討」
    第125回北海道整形災害外科学会 2013.6.15 札幌
  5. 浮城健吾、神紗蓉子、井上雅之:
    「KS measureによる脛骨前方移動量の評価 KT-2000との比較および信頼性の検討」
    第24回日本臨床スポーツ医学会 2013.10.25 熊本
  6. 越野裕太、江沢侑也、山中正紀、石田知也、寒川美奈、井上雅之、遠山晴一:
    「慢性足関節不安定性症例の歩行時における下肢筋活動の主成分分析を用いた検討」
    第24回日本臨床スポーツ医学会 2013.10.25 熊本
  7. 越野裕太、山中正紀、江沢侑也、石田知也、小林巧、遠山晴一:
    「主成分分析を用いた慢性足関節不安定性症例における方向転換動作時の足関節キネマティクスの解析」
    第64回北海道理学療法士学術大会  2013.11.2 札幌
  8. 堀内秀人、樋口賢一、三浦徹也、橋本玲奈、横田美紀、永井聡、吉岡成人:
    「教育入院患者に対する運動記録表による運動指導の影響」
    日本糖尿病学会 第47回北海道地方会 2013.11.3 札幌
  9. 越野裕太、江沢侑也、山中正紀、石田知也、寒川美奈、小林巧、斉藤展士、井上雅之、遠山晴一:
    「慢性足関節不安定性症例の歩行時における歩行時の下肢関節運動の主成分分析」
    第40回日本臨床バイオメカニクス学会 2013.11.22 神戸

国際学会

  1. Yuta Koshino, Masanori Yamanaka, Yuya Ezawa, Tomoya Ishida, Takumi Kobayashi, Naoki Takeda:
    Altered Lower Limb Kinematics in Subjects With Chronic Ankle Instability During Single Leg Landing and Lateral Shuffle Movement.
    59th Orthopaedic Research Society Annual Meeting, 2013, 1, San Antonio, TX, USA.

国内論文

  1. 越野裕太、山中 正紀、武田 直樹:
    「片脚着地動作における着地前筋活動と接地時の足関節肢位との関係」
    理学療法科学 2013.28(4):527−532

国際論文

  1. Yuta Koshino, Masanori Yamanaka, Yuya Ezawa, Tomoya Ishida, Takumi Kobayashi, Mina Samukawa, Hiroshi Saito, Naoki Takeda:
    Lower limb joint motion during a cross cutting movement differs in individuals with and without chronic ankle instability.
    Physical Therapy in Sport. doi:10.1016/j.ptsp.2013.12.001. (in press)

資格取得

  1. 大岩正太郎:三学会合同呼吸療法認定士 2013.2