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5階ナースステーション

業務内容

2013年5階病棟は看護長が変わり、経験の長いスタッフが4名退職・異動し新たな船出となりましたが、みんなの持てる力を発揮して安心安全な看護を提供できています。積極的に他科の入院を受け入れることで、スタッフの新たな知識の取得とベッド稼働率に貢献しました。

今年度の5階病棟看護目標は以下の4点を挙げました。

  1. 患者・家族を主体とした看護を実践し、計画的な退院支援を展開できる。また、リスク感性の向上により安心・安全な看護を提供する。
  2. 他職種との信頼関係を構築し、連携強化と協働により業務の効率化が図れる。
  3. 専門職業人として自己研鑽に努め、倫理観と根拠に基づいた看護を実践する。
  4. 7:1看護実践に伴う看護必要度の正しい判定を行う。時間管理のもと、業務効率を考えたチーム医療を行い、時間外勤務を削減する。

目標1について

リスクマネジメントグループによる活動で毎月の分析、インシデントカンファレンスのルール変更、インシデントファイルの閲覧の徹底が習慣化されました。5階のインシデントは上期の平均8.5件に対して下期2.3件と減少しています。内訳は薬剤が49%、療養上の世話が23.5%、チューブ類が17.6%となっており、薬剤のインシデントが半数を占めています。インシデントに対してルールの見直し周知をおこなっていましたが、インシデントカンファレンスで検討された内容が徹底されない、ルールが定着しないことが今後の課題です。

急変時のシミュレーション・人工呼吸器の勉強会、KYTの事例検討、救急カートの点検の徹底は、スタッフの急変時の初期対応、リスク感性の向上につながりました。今後は個人レベルでの急変時の対応スキルの向上を目指す取り組みを検討したいと思います。

感染予防に対して、感染防護具の着脱・手洗いの監査指導を2回行いました。グループの活動により手指消毒剤の使用は上期より全体で3000ml増加しました。次年度は感染対策の徹底ができるようにさらに基本的な意識の向上を図りたいと思います。

業務グループ・リーダー会が中心となり、心外・外科マニュアル・指導マニュアル・検査マニュアル・ストママニュアル・化学療法マニュアルが改訂されたことで、現行のルールが明文化され安全な看護の提供につながりました。今後も毎年適宜改訂していきたいと思います。

毎日のカンファレンスはテーマを看護の共有ができるものに変更し、リーダーがメンバーの意見を出しやすいように働きかけることで活性化しました。病棟カンファレンスでは様々なテーマでの事例検討を毎月行い習慣化することで、グループの企画力が向上し、スタッフの知識の向上に役立ちました。

毎日のカンファレンスのテーマ変更でプランを検討する時間が増え、早期の退院調整ができましたが、プライマリーが持っている情報の共有が記録としてできていないことなどが課題です。日々担当している患者のアセスメントを適宜行い、プランを見直すこと、環境整備を充実させることで、看護の質を向上させたいと思います。

目標2について

DPCに向けて既存のパスを20個修正した、乳がん放射線療法、大腸がん化学療法(FOLFILI、FOLFOX)が完成しました。次年度は乳がんのパスを現在の治療内容に改訂、大腸がん化学療法のその他のパスを見直す予定です。

処置室勤務を継続することで、外来業務への理解が深まりました。採血の技術確認を行うことで病棟全体の採血技術の見直しにつながりました。

毎週のカンファレンスで皮膚排泄ケア看護師と情報共有することで、ストマケアと褥瘡予防の充分なスクリーニングができ早期介入することができました。

手術室見学はほぼ全員のスタッフが実施できました。手術室看護師から充分な説明を受けることで、患者の状況が理解できただけでなく手術室看護の理解が深まり、見学は病棟での看護に有効でした。検査見学はまだ数人しか実施できていないため、次年度の継続を考慮していきたいと思います。

看護助手とは主任会活動や話し合いを通し、業務内容の見直しを行い連携が深まったため、次年度も信頼関係をもとに相互協力を行いたいと思います。

目標3について

ラダーの申請について個々に合わせた目標を共有し適宜申請することができました。

日々記録、ベッドサイドで行われている看護を確認し環境整備の必要性を説明し、倫理レポートをカンファレンスで事例検討したことで倫理的な視点の学びがありました。次年度はさらに環境整備から患者のニーズに対応できる看護を目指していきたいと思います。

院外研修参加は周知・掲示の工夫をし21人が目標数を達成できたが、自己研鑽として今後も研修参加を促進しケアの向上につなげていきたいと思います。

研究は3年目研究3題、病棟研究1題を予定通り完成し発表できました。

目標4について

リーダー制が定着し、リーダー会でリーダーとメンバーの役割を明確にしたことで指導体制が整いました。また、リーダーの条件が拡大されたことでリーダー育成の意識が芽生えました。

業務改善グループが助手業務基準の修正、処方オーダールールの周知、看護手順の見直しを行い現状に合わせたルールを作成し業務の統一化を行いました。また、リーダーがメンバーの残業状況を把握して調整することとなり時間外が減少し、業務が効率的に分担できるようになりました。

衛生材料はSPDと連携し定数の見直しを行い、不良在庫の削減を徹底しました。また、ニトリルと翼状針のコスト削減を集中的に行うことで使用数が減少し、コスト削減に貢献しました。

教育グループ・プリセプターを中心に新人・2年目・学生指導が予定通り実施できました。

リーダー会により主にマニュアルの整備ができ病棟の問題点が共有できました。しかし参加メンバーが多くなり責任の所在が不明になったり、目的が曖昧になるなどの問題点があり、次年度は明確にする必要があります。

業務改善グループ、創傷グループの取り組みで病棟内の動線が整理され、働きやすい環境になりました。

患者さんから「ここの看護師さんはやさしくてよくしてくれる」とよく声をかけてもらえます。

患者に寄り添った看護をおこない、さらに質を向上する努力をしていきたいと思います。また、スタッフひとりひとりが強みを生かし、働きやすい職場環境を目指したいと思います。