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年報発行にあたり

院長 小池 隆夫

「この1年とこれから」

私は着任以来「NTT札幌病院は専門性の高い良質な医療を提供する病院であることを目指す」と申し上げて参りました。そのためには①診療体制のイノベーションを考えること、②診療環境のイノベーションを考えること、③医療制度への対応を考えること、そして④病院経営に関するシステムを見直すこと、この4本の柱の充実が当面の目標であることを強調して参りました。今回もこの4本の柱に基づいて改めて2013年をふりかえり、これから先のNTT札幌病院のあり方を考えてみたいと思います。

一本目の柱;「診療体制のイノベーションを考える」ことにつきましては、昨年の年報でも申し上げましたが、大学医学部との連携が随分スムーズになり、多くの診療科では、大学病院の教育機関としての位置づけが確たるものになって参りました。2014年度は大学との襷がけも含めて、9名の1年目初期臨床研修医が当院で研修する予定です。このような若い力とともに、新しい医療技術の習得のための大学病院との人事交流が、「専門性の高い良質な医療を提供する病院」には不可欠です。さらには、学会活動や論文の発表、時にはHPやマスコミ等を通して、当院の「充実している診療内容」をもっと多くの方に知っていただくことも大切であると考えております。

二本目の柱;「診療環境のイノベーションを考える」ことにつきましては、一昨年末に増築棟が完成いたしまして、ドックセンターが移転しました。その後ロッカー室の移転、さらには病児保育室も昨年末に完成いたしまして、2014年2月末から稼働いたしました。この後は内視鏡室、生理検査室、ICU、中央処置室、化学療法センターの移転等々、玉突きで病院内の改装が計画されております。さらには入退院/総合相談センターの創設、外来の再編等も計画しております。「心地よく働ける職場環境がなければ、良質な医療を提供することは出来ない」と思っております。

三本目の柱;「医療制度への対応を考える」ことにつきましては、DPC導入の問題があります。本制度は既に10年以上も前から我が国の急性期病院では導入されていたものです。しかし、当院も含めたNTT東日本に所属している病院では、これまでその導入を見送っておりました。ようやく「当たり前の急性期病院として他の病院と肩を並べる事が出来るようになった」と言えるかもしれません。このことは四本目の柱である「病院経営に関するシステムを見直す」ことにも直結して参ります。DPC導入を契機に、経営がどのように変わって行くのか、心配な部分が無い訳では有りませんが、幸い、圧倒的に高い病床稼働率と最短の在院日数を、各方面の努力で確保出来ておりますので、DPCへのスムーズな移行が可能である事を確信いたしております。改めて申すまでもなく、DPCは特に当院のような急性期医療における「臨床」「経営」「制度」の質を向上し、改善するための大変有効な手段です。DPC制度の本来の主旨を踏まえて、有効に活用してまいりたいと思います。

昨年の年報でも申し上げましたが「病院の足腰を強くする事」が、「専門性の高い良質な医療を提供する病院作り」のためには最も重要です。それぞれの職種で最高のパフォーマンスを発揮する事が出来るようになるためにも、「病院の足腰を強くする事」は、何よりも大切な事です。DPCの導入を契機に、10年先-20年先のNTT札幌病院のあり方を見据えながら、2014年度を大いなる飛躍の年にいたしたく思っております。