札幌病院


札幌病院ホーム > NTT東日本札幌病院について > 年報(2013年) > 副院長総括


副院長総括

副院長 松浦 弘司

2013年を振り返ってみますと、建物関係では、ドックセンターが新築移設され、1月から新ドックセンターで健診が行われるようになりました。南1条通りに面した明るくて大変気持ちの良い建物です。これまで受診者はNTT関連企業の職員や家族にほぼ限定しておりましたが、来年からは広く一般の方々にもご利用いただけるように計画しております。そして、ドックセンター移設後の病院3階のスペースに、職員ロッカー室を移設し、拡大・改装しました。現在の病院建物は2002年に完成しましたが、7:1看護体制の導入、医師事務作業補助者の配置、などもあり、この10年の間に職員数はどんどん増え、ロッカー室が狭いことが大きな問題となっておりました。快適な環境となり、私は拝見したことはないのですが、特に女子ロッカー室の評判が良いようです。今後はカルテ室の院外への移動と、内視鏡センター、生理検査室、ICU、中央処置室、化学療法室の移設・改築、入退院センターの新設などが計画されております。

さて、診療面では、各診療科の動向の詳細はそれぞれの部門の報告に任せるとして、3月末でご定年となった御村先生と佐藤先生には、4月以降もそれぞれペインクリニックセンター長、病理診断センター長としてこれまで同様に勤務していただいております。なお、昨年度との大きな違いとしては、消化器内科医師が何とか増員となり、一般外来の新患受付がようやく再開できたことです。ホッとしました。また、4月には1年目の初期臨床研修医7名を迎えることができました。各診療科の指導の下、数か月を経るころには大きな戦力の一員となっております。

他にも病院内の様々な部門で、いろいろな取り組みが行われました。4月からは、ICUと救急部の看護単位が同一となり、それぞれの応援体制をきっちりとしました。2014年度からのDPC本格導入への準備、病院機能評価認定更新への準備も着々と進めてまいりました。これらに関連もしますが、ジェネリック医薬品の導入の推進を薬剤部が中心となって遂行していきました。また、病院パンフレットを新しくしました。とてもきれいな出来上がりで、好評です。予約システムの改良により、外来化学療法室の利用が増加しました。手術室では医療安全への取り組みとして、WHOが勧めている手術安全チェックリストを導入しました。その手術にかかわる全てのスタッフの自己紹介から始まり、術前状態、予定の手術内容を全員で確認してから手術を開始するものです。導入当初はぎごちなかったものの、最近では随分しっくりと実施されているように思えます。

さて、病院収支を振り返りますと、2012年の好調をそのまま前半は維持し、5月まではまずまずでしたが、6月以降ベッド稼働率が低下し、以後多少の増減はあるものの、総じて低いままで推移したために、収入の減少が起きてしまいました。一昨年は空きベッドを確保するのに汲々としていたのですが・・。いろいろと分析はしましたが、決め手となる対策がとれないまま年を越してしまいました。2014年はいよいよDPCに本格参入です。国は、急性期病院の役割をより明確化、厳格化し、そのベッド数を制限する方向を示しました。当院にとっては不利になるような診療報酬の改定も予想されており、状況は厳しいですが、"地域に密着した思いやりのあるより良い医療を行う"という当院の基本理念に基づき、基本方針に沿った医療をしっかりと展開するには経営基盤の安定が不可欠です。多少の浮き沈みはあっても、最終的に安定した収支状況を得なければなりません。職員皆さんの協力を得て、努力していきたいと思います。