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栄養管理室

業務内容

栄養管理室は2012年1月と3月に新たに管理栄養士を迎え、吉岡栄養管理室室長を筆頭に医療技術主任1名と管理栄養士3名、及び看護師1名の計6名のスタッフでスタートしております。

栄養管理室の主な業務として、入院患者さん1人1人に対しての栄養アセスメントに基づく適切な栄養管理と各病態に対応した食事提供、厚生労働省のマニュアルに基づき食中毒予防のためのHACCPを取入れた衛生管理業務、委託業者に対しての衛生管理指導及び衛生教育、入院・外来・ドック・糖尿病教室・マタニティ教室など個人・集団を対象とした栄養指導などを行っております。又、一昨年度から栄養状態不良の患者さんに対し、医療チームで適切な栄養量、補給形態、投与方法を検討・管理し、栄養状態の改善を図っていくNST(栄養サポートチーム)も、本格的活動を行っております。

今年度、当給食施設は2012年度優良特定給食施設の厚生労働大臣賞という素晴らしい賞を頂くことが出来ました。これを機になお一層患者さんの早期回復に向けて管理栄養士が一丸となり、患者さんの病態改善のサポートに努めていきたいと思います。

今年度の主な活動状況

NST活動

入院されている中等度・高度栄養障害の患者さん並びに栄養障害を生じるリスクの高い患者さんに対して、早期に栄養回復が図れるようNST専従及びメンバーとして活動しております。今年度より、週1回のNSTラウンドから全病棟を2日間に分割してラウンドを行い、対象となる患者さん個々の栄養カンファレンスの充実を図りました。同年8月よりNSTサポート加算を算定しております。

NST新規の取組として、化学療法実施中で味覚障害や口内炎症状のため食欲が低下し栄養状態不良の患者さんに対して"味覚障害食""口内炎食"を新たに新設して提供しております。味覚食害食は塩分を高く設定し患者さんの食欲促進に繋げております。対して、口内炎食は塩分量を低く設定し全体を軟食とし、口腔内炎症を考慮した献立構成としており、2種類とも器や盛付けに配慮してしました。現在、NST介入患者さんを中心に提供しており、喫食率の向上に繋がっております。

又、栄養改善に欠かせない経腸栄養剤(食品)や栄養補助食品の使用につきましても、患者さんの病態に適した選択、必要性の有無をNSTで検討し決定しております。材料の無駄、コスト抑制を図りながらの栄養改善を目指しております。

栄養食事指導

栄養食事指導は、今年6月より個人栄養食事指導の指導時間を1時間から30分に短縮し1日の指導人数を拡大し患者さんの食生活改善に努めております。個人栄養食事指導・糖尿病集団栄養食事指導・妊産婦栄養食事指導件数が2,164件(前年度1,965件)で前年度に比べ約10%増、カフェテリアドック集団栄養食事指導3,645件(前年度3,675件)で約1%減、合計5,809件(前年度5,640件)でした。個人指導件数増大に向け医師の皆様に指導入力依頼をお願いした結果、個人指導件数は増加を図る事が出来ました。カフェテリアドック(集団)の指導は昨年とほぼ同様の件数となり、1%の減少はありましたが総指導件数は3%の増加となっております。次年度には新たに糖尿病透析予防管理指導がスタート予定ですので、個人栄養食事指導と合わせて栄養指導拡大に繋げていきたいと思います。

栄養管理業務

5月より厚生労働省の食事摂取基準の改定を受け、当院の治療食基準の見直しを行い実行しております。6月には長期間実施している産科の"お祝い膳メニュー"をリニューアルしました。素材・味・献立内容・食器などを検討しランクアップした事により、患者さんから好評を頂いております。他、食事提供の際に誤配膳、異物混入などインシデントの発生を防止する事を目的に、食事の"禁止食品・コメント"の整理を行い配膳ミス防止に日々努めております。

今年度は昨年より準備して参りました種々の事業計画の実現が少しずつではありますが形に出来たのではないかと思います。来年度も引続き患者さんのための栄養管理に努めていきたいと考えます。

研究活動

講演、研究会

  1. 秋本里加子:
    1. 「冠動脈疾患をともなう糖尿病患者の魚摂取量について」
      第9回 糖尿病療養指導士セミナー
      2012年3月9日 札幌市
    2. 「継続できる食事療法の取組み」
      糖尿病講演会
      2012年11月8日 札幌市