札幌病院


札幌病院ホーム > NTT東日本札幌病院について > 年報(2012年) > 薬剤科


薬剤科

業務内容

調剤室

処方オーダに対応した調剤業務を中心に行っています。本年は、PDAを用いた調剤支援システムを新たに導入し、軟膏剤および水剤の混合調製における鑑査強化を図りました。
また、院外処方箋のファックスコーナーを長年運営して下さっていた札幌薬剤師会が、諸般の事情により撤退されました。

■処方箋枚数
[外来]: 52.5枚/日(前年比 94%)
[入院]:166.1枚/日(前年比109%)

DI室

最新の医薬品情報を収集処理し、院内LANで関係部署に的確に周知する業務、オーダリングシステムの薬品マスタのメンテナンスを中心に行っています。本年は、従来の冊子型の医薬品集を廃止し、迅速なデータ更新および製本コストの削減が期待できる電子版医薬品集を導入しました。早期の運用に向けデータベース構築を行いました。

治験

治験審査委員会を6回開催し、これらの概要をホームページ上に掲載しました。本年は新規治験2件(KHK6188第U相試験、MJR-35後期第U相試験)および、製造販売後調査27件の契約を締結しました。

薬品管理室

入院患者様への注射薬個別セット、院内各部署への注射・処置薬剤等の供給を主な業務としています。医薬品の発注および常備薬の定数管理については(株)モロオのSPDと協同で行いました。
本年は、個別セットの締め時刻を1時間繰り上げ、その人員を当直帯の調剤支援にあてることで効率化を図りました。また、老朽化している注射薬搬送カートの更新に向けた準備を行いました。

■注射処方箋枚数
[入院]:237.4枚/日(前年比103%)

製剤室

毎週月曜日と木曜日の午前に、担当者1名を配置して特殊製剤の調製に対応しています。
本年は、新規品目に胃がん内視鏡検査に用いられる1.5%酢酸液、中止品目に白内障手術の前処置に用いられるTPD点眼液がありました。また、進行・再発乳癌の悪臭除去に用いられる0.8%フラジール軟膏の使用量が大きく増加したことが特徴的でした。
その他、7月31日付で日本病院薬剤師会から「院内製剤の調製及び使用に関する指針(Version 1.0)」が示されたことを受け、マニュアル改訂の準備を進めています。

無菌製剤処理

無菌調製室におけるTPN調製および陰圧調製室における入院・外来抗がん薬調製(セントラル)業務と,各病棟に設置されたクリーンベンチにおける午前の注射薬混合調製(サテライト)業務を行っています.TPN調製は前年に比べて増加傾向,抗がん薬調製は入院化学療法の増加があり,入院患者の重症度が高まった印象となりました.外来化学療法は毎年順調に増加しており,抗がん薬調製は総じて増加,入院:外来の比率は2:3でありました。

■TPN調製
[入院]:1,251件(前年比121.5%)
■抗がん剤調製
[入院]:1,822件(前年比125.5%)、3,147剤(前年比123.2%)
[外来]:2,664件(前年比114.5%)、3,858剤(前年比105.9%)

病棟業務

各病棟に薬剤師2名を配置し、医薬品の適正使用と薬物療法の支援を目的に多職種メンバーと連携を取りながら病棟業務を行っています。本年は、薬剤管理指導支援システムが更新され、端末をタブレット型としたことで場所を選ばずに業務が出来るようになりました。また、記録や薬剤情報提供書等の文書、算定情報をカルテに書きこむ機能が付加されたことで著しい業務の改善効果がもたらされました。
その他、全病棟に薬剤師用のブックシェルフを設置して図書を配備しました。

■薬剤管理指導料
645件/月(前年比99.8%)

教育・研修

<研修>
NST専門療法士実施修練:田中哲也:6月25日〜6月29日
<資格認定>
日本糖尿病療養指導士:田中哲也
日本病院薬剤師会がん薬物療法認定薬剤師:高橋健太
<薬学実務実習>
鶴谷勇介(北海道医療大学薬学部5年):9月3日〜11月16日
吉田祐哉(北海道医療大学薬学部5年):9月3日〜11月16日

研究活動(2012年1月〜12月)

原著論文

  1. 滝沢麻理、田中哲也、斎藤智美、檜山瑠美、辻崎彩乃、高橋健太、阿部佳史、浅野順治、佐々木弘好、作田重人、関沢祐一、大江利治、堤かおり:NTT東日本札幌病院における退院時薬剤情報管理指導への取り組み、北海道病院薬剤師会誌、Vol.82、 33-35 、2012

学会表会(国際学会、全国学会、地方会、研究会

  1. 浅野順治、高橋健太、檜山瑠美、村田泉、西岡井子、西尾充史:外来化学療法問診票を用いた情報共有、第12回チームで行うがん化学療法研究会、2012年6月8日、札幌
  2. 関沢祐一:お薬手帳を用いたがん化学療法の安全管理、第45回日本薬剤師会学術大会シンポジウム、2012年10月8日、浜松
  3. 浅野順治、村田泉、白川貴章、檜山瑠美、高橋健太、阿部佳史、作田重人、西尾充史、関沢祐一:外来化学療法問診票を用いた情報共有による副作用マネジメントの試み、第22回日本医療薬学会年会、2012年10月27日、新潟
  4. 高橋健太、白川貴章、阿部佳史、浅野順治、村田泉、作田重人、関沢祐一:当院におけるCetuximabとPanitumumabの有害事象の比較と対策、第22回日本医療薬学会年会、2012年10月27日、新潟
  5. 白川貴章、青木裕香、浦田理華、前田詩織、米澤衣里子、東洋輝武、田中哲也、滝沢麻理、斎藤智美、檜山瑠美、高橋健太、阿部佳史、浅野順治、作田重人、関沢祐一:お薬手帳を用いた外来がん化学療法施行患者の安全管理、第17回札病薬会員発表会、2012年11月17日、札幌
  6. 米澤衣里子、青木裕香、浦田理華、前田詩織、白川貴章、東洋輝武、田中哲也、滝沢麻理、斎藤智美、檜山瑠美、高橋健太、阿部佳史、浅野順治、作田重人、関沢祐一:病棟薬剤業務実施に向けての取り組み、第17回札病薬会員発表会、2012年11月17日、札幌

その他の発表(講演会)

  1. 高橋健太:苦痛緩和ための鎮痛、9階病棟勉強会、2012年1月24日、札幌
  2. 檜山瑠美:お薬手帳を用いたオピオイド施行患者への退院時情報提供の試み、がん薬物療法研究討論会、2012年3月3日、札幌
  3. 阿部佳史:知っておきたいお薬の知識、NTT東日本札幌病院健康セミナー、2012年3年17日、札幌
  4. 白川貴章:一般的な薬剤師の仕事、親子のための薬剤師体験セミナー・北海道薬科大学附属薬局見学会、2012年9月29日、札幌
  5. 高橋健太:疼痛コントロールについて、平成24年度緩和ケア講演会、2012年11月6日、札幌
  6. 浅野順治:がん化学療法における薬薬連携〜ある施設の取り組み〜、苫小牧薬剤師会学術講演会、2012年11月15日、苫小牧
  7. 浅野順治:悪心・嘔吐の支持療法〜制吐薬適正使用ガイドラインより〜、平成24年度化学療法委員会第4回講演会、2012年12月20日、札幌

その他(新聞記事、随筆など)

  1. 関沢祐一:薬薬連携に思う、薬事新報 No.2749、3、2012
  2. 滝沢麻理、関沢祐一:最新の治療ガイドライン 喘息、道薬誌、Vol.29、 No.4、 16-23、2012