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地域連携福祉相談室

地域連携福祉相談室業務

2012年度地域連携福祉相談室は発足4年目を迎えました。

2012年度の目標として"患者・家族・地域・院内のニーズに応える相談室機能を果たす "、"患者サービスの質向上と費用対効果のバランスをはかる "、"業務内容とフロー整備により効果的・効率的に連携相談室活用をはかる "、"相談業務や退院調整に関するスキルアップによる院内外の調整の質を向上する"の4点を掲げました。

2012年度の紹介率は57.7%(前年比3.7%↑)、逆紹介率31.1%(前年比5.6%↑)であり年々紹介数、逆紹介数が増加しています。紹介率が向上し受診予約が困難なこともあるため、逆紹介をいかに並行して高めていくかが急性期病院の機能を果たすためにも重要です。その一環として、紹介いただいた患者さんに関する返書が確実に行われるよう、院内医師の協力を得て返書率98.4%を達成しました。

平成24年度診療報酬改定では退院支援に係る報酬が見直され、ますます患者さんの状況に応じた療養先の選定が重要視され、これまで以上により早期からの退院支援が求められていると感じます。地域連携福祉相談室では看護研究を通して退院困難患者に対するスクリーニング方法の見直しにより、介入対象者の抽出精度を高めました。これによりさらに適正なタイミングで介入できることが期待できますが、評価・修正を加えより精度の高いものにしたいと考えます。また、病棟の退院カンファレンスへの100%参加や、後方支援病院・老人保健施設等への訪問、ホスピスケア緩和ケアネットワークでの発表など、院内院外問わず顔の見える連携により互いの理解を深め、スムーズな退院調整をはかり、患者・家族の安心につなげたいと考えています。

効果的・効率的に地域連携福祉相談室を活用してもらうために、『地域連携福祉相談室ファイル』を作成しました。このファイルは相談室利用方法や医療福祉制度、退院調整、診療予約などを含めており、各部署で活用できる内容としています。また、介護保険制度や訪問看護師の役割など退院支援に係るテーマを中心に、5回の勉強会を開催し、参加者からは制度等の理解が深められた、役立つ内容であったと好評な結果でした。さらに医療福祉制度にかかわる患者・家族向けパンフレットも数種類作成し、外来及び病棟に配置しています。毎月相当数の補充をしている状況からは、興味をもって手にとっていただけているものと推察されます。実際、平成24年度の相談件数は1676件で前年より500件ほど増加しており、退院支援着手による影響に加え、相談室の機能や役割が院内外でさらに浸透してきたためと自負しております。

また、平成25年北海道がん診療連携指定病院の新規申請に向け、当室でも様々な資料整理や作成を行いました。指定病院の認可が下りたことで、今後さらに地域医療機関や院内各部門との連携を進め、これまで以上に院内整備を行うことが求められます。特に緩和ケアについては、当室のスタッフが緩和ケアチームやがん相談支援センターのメンバーとして兼務していますので、さらなる役割の発揮を果たしたいと思います。

さらに平成26年度はDPC本参加が予定されており、疾患に応じた適正な入院期間と効率的なベッド運用が果たせるように、紹介率・逆紹介率を高めることが重要です。そのためにも院内外の連携を強化しつつ、質と効率性の高い入院・退院支援を実現し、患者サービスと病院運営に貢献したいと考えます。

年度別紹介件数実績

診療科別紹介患者件数実績

年度別紹介件数実績(地域連携福祉相談室経由H24年度紹介患者 4121件内訳)

H24年度相談室介入の転院・在宅支援件数(入院・外来)

H23〜H24年度医療相談件数

主な活動

広報活動

  1. 診療科別医師名簿 発行 2012年5月、10月
  2. 広報誌『愛もーど』発刊 vol.8〜vol.10(5月、10月、1月発刊)

連携活動

  1. 医療機関訪問: 23医療機関
  2. 教育活動:健康セミナー開催 毎月第3土曜日 12回/年実施
  3. NTT東日本札幌病院医療連携症例検討会(NISの会)
    平成24年8月28日  リウマチ膠原病内科主催:院内外参加者13名
    「関節リウマチの治療と診断のトピックス 」
    「 RA診療における関節エコーの有用性」
    平成25年3月5日  循環器内科主催:院内外参加者19名
    「最近注目されている虚血の判定法〜冠血流予備量比(FFR)について〜」
    「あなたの10年後? −降圧の重要性−」
  4. 院内勉強会開催
    1. 平成24年6月8日  「高額療養費制度のしくみ」(MSW稲垣奈津子)
    2. 平成24年7月13日  「退院調整とコストについて」(看護主任・退院調整看護師 堀内晴美)
    3. 平成24年11月9日  「介護保険シリーズ①申請編」(MSW際恵美子)
    4. 平成24年11月29日 「介護保険シリーズ②サービス導入編、訪問看護について」(MSW;木村朋子、看護師;御家瀬美佳)
    5. 平成25年1月11日  「介護保険シリーズ③サービス変更編、退院支援着手について」(MSW;塙和江、看護主任;小谷由紀恵)

その他

  1. 平成25年2月1日 札幌ホスピス緩和ケアネットワーク 第49回定例会
    「患者さんの想い・意向をつなぐ連携のために−それぞれの立場から感じていること・実際の場面から−」
    シンポジスト 堀内晴美(退院調整看護師 看護主任)
    「緩和医療を必要とする患者の退院調整―NTT東日本札幌病院の事例報告−」