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7階ナースステーション

業務内容

2012年は新人4名を迎えました。また、副主任をはじめ経験の長いスタッフ6名が退職、異動し、新たなメンバーが加わりました。
今年の7階病棟看護目標は、以下の4点を挙げました。

  1. 他職種との連携、リスク感性の向上により、安心・安全な医療を提供する。
  2. 他職種と協働してチーム医療を推進し、早期に退院調整・地域連携をすすめる。
  3. 専門職業人として知識を深め、倫理観と根拠に基づいた看護サービスを提供する。
  4. 人材の育成、業務の見直しを行い、働きやすい職場環境をつくる。

目標1については、インシデントチームの原因分析やレポートの全員閲覧の徹底、対策の周知により、インシデントの全体数は減少しました。昨年見直した内服管理方法も定着しましたが、内服のインシデントは全体の48%を占めており、科の特性と合わせて、病棟薬剤師と協働し長期的な対策が必要です。院内で統一した注射ダブルチェックが確立し、注射インシデントの減少につながりました。
生物製剤精査、アクテムラ・オレンシア・1泊2日レミケード、下垂体精査のパスを新規作成し、同時に生物製剤使用患者へのパンフレットが整備され、患者サービスの質向上につながりました。また、腓骨神経麻痺予防のパス変更などパスを現状のケアに合わせた変更を行い、統一したケアの提供につながりました。次年度はDPC導入にむけて現存のパスを医師と協働して見直す必要があります。
感染係の活動により、手指衛生の強化が意識づけられ、手指消毒剤の使用量が増加傾向です。定期的な指導や監査により、スタッフへの意識付けに効果的だったと思われます。また、起こりやすい感染経路別予防策の一覧表を作成し、感染予防対策が迅速に対応できるマニュアルとすることができました。
各チームのリーダーが定期的に各科のマニュアルを改訂することで、統一したルールの周知徹底がされ、安全性の向上につながりました。
3年目以下のスタッフを対象にKYTを用いた勉強会を定期的に行い、実際の場面で活用できた、などの評価が得られ、リスク感性の向上につなげることができました。

目標2については、医療相談室と全体カンファレンスで退院調整について検討することで、タイムリーに介入できた事例が増えました。
共有計画は学習会をおこなって必要性を周知し、スタッフのほとんどが1例立案し患者との関わりが増え、個別性の高い看護につながりました。
カンファレンスは週の中でチーム2回、全体1回、Dr5科で行っています。今年度は麻酔科のカンファレンスを開催し、医師と連携を強化することができました。また、医師とのカンファレンスを個室で行うことで集中して検討でき、MSWと直接連携をはかることで調整がすすみ、カンファレンスが活性化しました。次年度は全体カンファレンスの活性化と効率化を検討したいと思います。

目標3については、環境整備の徹底を繰り返し説明し、患者の入院環境や満足度の確認をおこないました。倫理レポートやご意見から、患者家族にたいしての配慮や倫理的な視点をカンファレンスでディスカッションし、倫理的な視点の学びとしました。また、緩和ケア委員が中心となってデスカンファレンスで倫理的なレポート作成や司会を行い、有意義な振り返りができるようになりました。
3年目研究5題・病棟研究ともに予定通り院内発表し、昨年度の病棟研究が看護学会成人看護Uで発表することができました。
CDE受験者はいませんでしたが、取得者がセミナーに参加するなど糖尿病看護の専門性が高まっています。また、フットケア資格者2名が外来フットケアを担当し、院内の糖尿病看護に貢献しています。
学習係が企画し不整脈について、腎疾患についてなど実践に活かせる学習会ができ知識の向上に役立つものでした。

目標4についてはスタッフのチームを固定化することでルールの定着や知識の向上につながり、異動による混乱やスタッフの負担感が軽減しました。日勤のリーダーを設定したことは負担感もありましたが、チーム全体の把握ができ、若いスタッフの育成につながり、2月からの指示受け制度変更時に混乱なく移行できる準備となりました。
8月から平日の4人夜勤、2月からの完全4人夜勤への変更により、スタッフの負担感の減少と安全性の向上につながりましたが、時間外勤務削減に向けて、今後さらなる業務改善が必要です。
新人の夜勤・チーム異動は予定通りにはできませんでした。そのため新人指導体制を早期に見直し、次年度にむけてさらに計画的な育成を検討しました。
入院オリエンテーションツアーを導入し婦人科の入院時には効果的であり、助手業務の見直しにもつなげることができました。

7階病棟は外科系の婦人科と専門性の高い内科系の混合病棟で、入退院の対応に追われ、さまざまな知識が必要です。CDEなどの専門的な知識を生かした看護の向上をめざすと同時に、患者だけでなく、スタッフにも安全で働きやすいと思える職場環境になるように努力したいと思います。

研究活動

  1. 第18回手稲糖尿病カンファレンス 2012年7月12日
    「当院における、糖尿病合併症精査パスの実際」
    糖尿病療養指導士 黒沼 三代子
  2. 第2回札幌リウマチケアミーティング 2012年8月24日
    「リウマチ診療において取り組んでいること−看護部の立場から−」
    牧野 理恵子
  3. 日本看護学会成人看護U
    「シャント肢の血管隆起に対して透析患者が抱く思い」
    大原千佳、間野貴子、青木今日子、伊藤ひかる、板谷有佳、七野美香