札幌病院


札幌病院ホーム > NTT東日本札幌病院について > 年報(2012年) > 5階ナースステーション


5階ナースステーション

業務内容

2012年度は、看護部目標に沿った、以下の4つの柱の病棟目標を達成するために、各グル―プ・チームが具体策を練り、業績達成に尽力した。

  1. リスク感性の向上を図り、当科の特殊性を踏まえた感染・インシデント予防策を展開できる。また、患者・家族に寄り添った心温かな接遇のもと、安心・安全・良質な看護ケアを提供できる。
  2. プライマリーナースが患者・家族の個別性を尊重しながら退院や転院へ調整役を担い、多職種との協働・連携をチームで展開できる。
  3. 専門職業人として自発的に能力開発に努め、自律性を養うことができる。また、倫理感性を高め、看護観を明確にしながら自己の役割を果たし看護実践できる。
  4. 入院期間やベッド稼働率を意識し、専門性の高いチーム医療のもと良質な看護を提供し、看護必要度に反映させる。また、7:1看護体制の下、安全性の強化、業務効率性の向上、部署内教育の充実を図ることでスタッフ一人ひとりが質の高い看護サービスを提供できる。

教育・学生指導

新人教育に関しては、プリセプターやメンターが新人看護師の成長過程に合わせて目標や行動計画を軌道修正し看護の知識・技術を習得できるよう支援できた。また、振り返り会では同じチームのナースも参加し、成長を共に喜び、課題に対する助言など教育的介入が行えた。

2年目教育に関しては、自己の看護場面を論文形式で振り返り、プライマリーナースとして、看護チームの一員として患者主体の看護を実践できていたのかなど検討する機会となった。また、新人看護師に向けたシミュレーションを企画・実施することで、自己の確かな知識・技術に結び付けることができた。

学生指導に関しては、臨床実習指導者が中心となって部署全体で学生を受け入れられるよう環境を整え、学生が急性期病院における看護の実際を学びながら、看護のおもしろさも体験できるよう支援できた。

記録・パス・CIS・必要度

今年度は術前後の薬剤や処置が大幅に見直され、DPCを念頭に置きながら外科・心臓血管外科の既存のパス全例の修正を実施した。

また、正確に必要度判定が行えるように看護必要度のテストを実施しスタッフの傾向を抽出し全体へフィードバックしたり、個人レベルの指導にも役立てた。

共有計画の推進を図り、患者の個別性を重視した看護が提供できるようスタッフへ働きかけた。

創傷全般(ストーマ・褥瘡・NST)・感染・リスク

手指消毒剤を個人持ちとして使用量を一覧表で掲示することで、感染防止の意識付けがはかれ部署全体の手指消毒剤の使用量が大幅に増量した。個人防護具の着脱テストも実施し、標準予防策を徹底することができた。感染者が発生しても適切な対応・対策が実施でき感染対策が強化できた。

また、回診車の使用方法や医療器材の定数の見直しを行い、回診時や緊急での処置の際にスムーズに使用できるよう業務改善が図れた。

ストーマケアに関しては、皮膚・排泄ケアの認定ナースの協力も得て、基本的なケアや困難症例に対するケアの勉強会を実施し、その学びを実践に活かすことができた。

褥瘡予防や術前後の栄養管理として、カンファレンスの場でNSTへの早期介入を検討でき、患者の状況に合った栄養管理が行えた。

リスク管理としては、病棟カンファレンスでKYTを実施しスタッフ間で様々な視点で危険予知を行い、必要な看護実践に関するディスカッションが行えた。

がん・術前術後・救急

患者が安全に治療を受けられるよう、大腸がんの化学療法のパンフレットを作成したり、院内の化学療法ハンドブックの活用も推進し患者指導に役立てることができた。

また、救急カートの整備や急変時のシミュレーションを実施し、救急看護におけるスタ ッフのスキルアップに繋がった。

看護研究

手術後のベッド周囲の環境整備に対する看護者の意識と実態について看護研究を行った。患者背景を理解したうえでプライバシーへ配慮した環境づくりができている、周手術期特有のドレーンや点滴ルートについて意識が高く観察ができているなど良い点が明らかになったが、ADL拡大に向けたベッド周囲の環境整備が十分ではないという実態も明らかになった。患者のよりよい療養環境の確保や、転倒などのインシデント防止等の観点を踏まえ環境整備を行う必要性を再確認することができた。

リーダー会

主任・病棟リーダーが中心となって舵をとり、モジュール型プライマリーナーシングの看護方式について話し合いを重ねた。平日の日勤にリーダーを配置し、5階病棟でのリーダー・メンバーの役割や業務内容を検討し、看護師教育の強化、指示のダブルチェック機構の確立を図ることができた。

今年度は、2名の看護師が認定看護師を目指し学業を修了することができた。そして、2名の看護師が長期不在の中、スタッフはお互いに協力し主体性を持って自己の看護観を大切にしながら看護実践を行うことができた。

次年度は、業務改善を推進し更なる専門性の高い看護実践を目指したい。