札幌病院


札幌病院ホーム > NTT東日本札幌病院について > 年報(2012年) > 整形外科・人工関節センター


整形外科・人工関節センター

業務内容

整形外科の対象疾患は、頸から手足の先まで、また乳児からご老人までと非常に多岐にわたります。当院では2009年までは特に膝関節、足関節、いわゆる下肢の疾患を中心に診療を行っていました。その後は、北大整形外科より脊椎、脊髄専門医の小谷講師と、肩、肘、手関節を含めた上肢班の河村先生、船越先生らによりほぼ全身の整形外科疾患を網羅することができるようになっております。しかし、2012年4月からは常勤医が一人減となり、3人態勢となった為、外来、病棟、手術等の対応医が減りました。その代り、外来専門として寺島先生が1年間来てくれて、月、木、金の外来を担当してくれました。

膝関節の担当は井上で、スポーツによる靭帯(前十字靭帯)、半月板などの膝の障害や、高齢者の変形性膝関節症に対する人工関節形成術(TKA)、高位脛骨骨切り術(HTO)を行っております。前十字靭帯は最新の解剖学的二重束再建術を取り入れ、術後の膝の安定性が向上しております。手術方法も術前のTransparent 3DCTやVR3DCTから骨孔作成部位を計画し、独自のC-arm イメージを利用し正確で安全な方法を行っております。札幌周辺のスポーツ選手のみならず、ニセコ地区から外人も含め、多くのスキー、スノーボーダーの治療もおこなっております。人工膝関節形成術(TKA)には、磨耗がすくなく、生体親和性のたかい、セラミック製の人工関節(LFA 京セラメディカル:北大 安田教授考案)を中心に用いて、体に優しく、正確、安全な手術を志しております。

スポーツ医学的の面からの社会貢献としては、井上は北海道のプロバスケットボールチーム、レバンガ北海道のチームドクターを担当して、試合の帯同や、選手の治療を行いました。スキー関係は北海道スキー連盟のフリースタイル(モーグル)の強化委員の中で、メディカルサポートを担当し、試合の帯同、治療に従事しております。北海道体育協会の医科学委員でもあり、各種競技の帯同医もしています。

上肢担当の河村先生は、比較的高齢者で多い橈骨遠位端骨折や、肘周囲、肩関節周囲の骨折をはじめとした上肢全体の外傷を主に、また母指のCM関節症など慢性疾患や肩の腱板損傷なども担当し、上肢一般の手術を広く、器用に取り組んでおりました。また上肢および下肢の皮弁の手術や、下肢の外傷にも繊細に幅広く対応してくれました。

卒後8年目の林先生は、外傷を中心に積極的に治療、手術に励んでいました。

脊椎担当の北大の小谷講師は脊椎外科医で頚椎、腰椎の診療を低侵襲の脊椎手術で行っておりました。

股関節担当の小野寺先生は、股関節の人工関節のみならず、骨盤の骨きり等も意欲的に行っておりました。

外来担当の寺島先生は、午前、午後の外来を行ってくれ、しかも上肢はもとより、首、腰、下肢をそつなく、すべてにおいて診察してくれ助かりました。

業績

論文

  1. 井上雅之、浮城健吾: アルペンスキーにおける前十字靭帯損傷.臨床スポーツ医学,29,310-319,2012
  2. 井上雅之、浮城健吾: スキー競技選手のACL損傷からの復帰プラン。日本臨床スポーツ医学会誌. Vol. 20.(3) 393. 2012
  3. 太田 昌博井上 雅之, 佃 幸一郎, 八十島 伸敏, 河村 太介, 島本 則道:TKA基礎 後十字靱帯脛骨付着部の計測 TKA時の脛骨付着部操作の指標として. 日本人工関節学会誌,42巻 P707-708,2012
  4. 島本 則道, 井上 雅之, 佃 幸一郎, 笠原 靖彦, 安田 和則:Transparent 3DCT側面・軸写像に描出されたLateral intercondyler ridge,JOSKAS 37巻2号 P304-305,2012

国際学会

  1. 15th European Society of Sports Traumatology, Knee Surgery and Arthroscopy (ESSKA) 2012 May 2-5, Geneva Swiss.
    Inoue M., Yasojima N., Tsukuda K., Yasuda K.
    The practical reference points for the footprint of the PCL to the tibia

国内学会

  1. 第122回 北海道整形災害外科学会 2012年1月28-29日、札幌
    1)太田昌博、井上雅之、島本則道 河村太介: 特殊な姿位にて外側半月板のロッキングと自己整復を繰り返した一例。
    2)島本則道、井上雅之、河村太介:Transparent 3D-CT側面像に描出されたLateral intercondyle ridge.
  2. 123回 北海道整形災害外科学会 2012年7月7-8日、札幌
    1) 井上雅之、林 晴久、河村太介:後十字靱帯(AM,PL)脛骨付着部の計測 Vokume renderling 3DCT, Transparent 3DCTの応用から-
    2)林晴久、井上雅之、河村太介: 膝前十字靱帯再建術後に繰り返す膝関節血症を呈した2例
  3. 第85回 日本整形外科学術総会 2011/5/12-15 京都
    1)井上 雅之, 佃 幸一郎, 八十島 伸敏, 島本 則道, 河村 太助, 太田 昌博, 安田 和則
    後十字靱帯(AL、PM)脛骨付着部の計測 Volume renderling 3DCT、transparent 3DCTの応用から
  4. 第4回 日本膝関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会 2011/7/19-21, 沖縄
    太田 昌博, 井上 雅之, 河村 太介, 島本 則道
    非典型的なHypermobile Lateral Meniscusの1例
  5. 第23回日本臨床スポーツ 医学会学術集会 2012/11/3-4 横浜
    1)神 紗蓉子, 井上 雅之, 浮城 健吾, 土田 茂:
    スキーインストラクターの膝前十字靱帯損傷に対する認識
    2)越野 裕太, 山中 正紀, 石田 知也, 井上 雅之
    慢性足関節不安定性を有する人におけるカッティング動作時の下肢キネマティクスの相違。

講演

  1. 井上雅之:2012 札幌靭帯再建術セミナー&ライブ, 2012.8月2-3日 北海道大学、札幌
    Session IV: Clinical basis of PCL injury. Natural history, conservative treatment, surgical indication
    Session VII. Technical key of Anatomic double-bundle ACLR. Intra operative navigation and Radiological evaluation.

技術指導

  1. 第4回 日本整形外科・スポーツ・膝・関節鏡学会 関節鏡セミナー 2012/7/19-21、沖縄。 靭帯再建術 実技講師

非常勤講師、授業

  1. 井上雅之
    北海道大学 医学部非常勤講師 スポーツ医科学入門

座長

  1. 第122回 北海道整形災害外科学会 2012年1月28-29日、札幌:膝1(ACL)
  2. 第123回 北海道整形災害外科学会 2012年7月7-8日:札幌スポーツ、他
  3. 第4回 日本整形外科・スポーツ・膝・関節鏡学会 2011/7/19-21, 沖縄:ACL(術式、基礎)

社会貢献(スポーツ医学として大会、等の帯同)

  1. プロバスケット ボールチーム レバンガ北海道 チームドクター 井上
  2. 北海道スキー連 盟 フリースタイル 強化部委員 井上
  3. 北海道体育協 会 医科学委員 井上