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循環器内科

人の動き

2012年3月末で長年、循環器内科部長を務められた甲谷医師が市立札幌病院へ異動となり4月から福田が部長として就任しています。他のスタッフには異動はなく、主任医長の宮本医師、医長の川嶋医師、安藤医師、後期研修医の小原医師で診療を行っています。外来はスタッフの他に、ドックセンターの綿野医師、出張医の古本医師にも診療を手伝ってもらっています。専門外来として年2回のペースメーカ外来を6月と12月に行っています。また2012年度も多くの研修医の先生に研修をして頂きました。

業務内容

外来患者数

2012年の外来の年間総患者数は28359人でした。新患数は1638人でそのうち紹介患者数は550人でした。紹介患者の内訳は、狭心症などの虚血性心疾患関係が約50%を占め、最も多く、続いて動悸症状などの不整脈、高血圧症、心不全と続いています。特に虚血性心疾患のスクリーニング検査としての心臓CTの依頼が多い傾向が認められました。

入院患者数

入院患者数は685人と2011年度と同様に推移しています。下記の表に示すように、疾患としては狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患が最も多く、次いで心不全による入院が多い傾向でした。

入院患者 685名、男 440名、女 245名、平均年齢 69.9±12.5歳

虚血性心疾患
狭心症 304
急性心筋梗塞 16
陳旧性心筋梗塞 16
不安定狭心症 15
冠攣縮性狭心症 7
冠硬化症 23
冠動脈バイパス術後 12
393
心不全
心房細動 10
虚血性心疾患 19
弁膜症 13
心筋疾患 12
洞不全症候群 1
高血圧性心疾患 10
先天性心疾患 3
その他 13
81
不整脈
心房細動/粗動 17
洞不全症候群 10
神経調節性失神 15
房室ブロック 6
発作性上室性頻拍症 2
WPW症候群 0
心室頻拍症 2
期外収縮 2
ペースメーカ不全 0
ペースメーカ電池交換 14
68
代謝性疾患・水電解質異常
低ナトリウム血症 1
1
高血圧性疾患・血圧異常
高血圧 7
原発性アルドステロン症 2
腎血管性高血圧症 2
低血圧 2
13
大動脈疾患
閉塞性動脈硬化症 11
大動脈瘤 2
大動脈解離 1
鎖骨下動脈狭窄 1
腸骨動脈瘤破裂 1
16
静脈・肺循環
肺動脈性肺高血圧症 4
深部静脈血栓症 0
肺血栓塞栓症 0
4
心筋疾患
拡張型心筋症 1
肥大型心筋症 3
たこつぼ心筋症 1
急性心筋炎 0
5
心膜疾患
心外膜炎 1
1
その他
消化器疾患 3
肺疾患 13
感染症 2
その他 90
108

検査・治療

2012年の年間の心臓カテーテル検査件数は419件であり、経皮的冠動脈ステント留置術(PCI)の件数は174件と前年度より12%増加し、5年前の2倍の件数となっています。今年度からローターブレーターの施設基準を取得し、冠動脈に高度の石灰化を認め通常のステント治療が困難と思われる4例に対してローターブレーターによる治療を施行しています。

教育研修として週3回の病棟カンファレンス、月1回の心臓血管外科との症例カンファレンス、月2回の抄読会を行っています。また月1回の北大放射線科、真鍋講師を招いての心臓CT症例カンファレンスも放射線科のスタッフと合同で行い、CT読影のスキルアップを目指しています。

  2008 2009 2010 2011 2012
心エコー 経胸壁心エコー 2254 2373 2484 2513 2246
経食道心エコー 0 18 14 23 12
ホルターECG 649 645 648 687 622
トレッドミル運動負荷 541 467 469 454 375
心臓MRI 110 56 54 52 35
心臓CT 2 900 1277 1097 758
心臓RI   261 196 257 217 216
安静 192 138 150 146 112
運動負荷 18 20 20 9 11
薬剤負荷 50 37 86 63 93
心プール 1 1 1 0 0
心臓カテーテル検査 382 452 499 539 419
PCI   86 113 137 156 174
POBA 6 9 10 5 1
ステント 80 104 127 151 169
ROTA 0 0 0 0 4
PTA 3 8 11 14 11
PPM(新規) 20 10 17 25 21
PPM(交換) 11 14 22 12 12
Head-up Tilt試験 3 7 15 9 9

業績

国内学会

  1. 甲谷哲郎、小原雅彦、安藤博康、川島 望、宮本憲行:
    「320列CTによる冠動脈プラークの評価:不安定プラークに関する検討」
    第37回札幌市医師会医学会、2012年2月19日、札幌市医師会館
  2. 山田 徹、安藤康博、小原雅彦、川嶋 望、宮本憲行、福田洋之:
    肺高血圧を示した心不全にボセンタンが奏功した1例
    第108回日本循環器学会北海道地方会 2012.11.24
    (一般演題)

国内研究会

  1. 川嶋 望:
    2nd Asia-Pacific PCI Conference. 2012.2.10
    (コメンテーター)
  2. 川嶋 望:
    PCI学術セミナー 2012.2.14.
    (症例発表)
  3. 川嶋 望:
    動脈硬化による脚の病気
    健脚を血管病から守る会 2012.2.26.
    (講演)
  4. 川嶋 望:
    3月2日 KIC Live Demonstration 2012.3.2
    (コメンテーター)
  5. 川嶋 望:
    4月28日 HOPIC 2012.4.28
    (コメンテーター)
  6. 安藤康博:
    当院におけるヘッドアップチルト試験の施行状況〜神経調節性失神の診断とフォローの問題点〜
    第18回 札幌Cardiology Forum、2012.7.6.
    (講演)
  7. 川嶋 望:
    第7回 Sapporo PCI Master's Meeting 2012.7.6.
    (症例発表)
  8. 川嶋 望:
    RCA CTO Case Treated with Reverse CART Technique via Ipsilateral RCA Septal Channel Originating from Proximal RCA
    第2回 CTO Hands-on Workshop Case Competition 2012.7.13.
  9. 福田洋之:
    高血圧治療の最新トピックス
    これからの高血圧治療を考える会 2012.7.24.
    (講演)
  10. 宮本憲行:
    糖尿病と循環器疾患
    第10回 糖尿病療養指導士セミナー 2012.8.3.
    (講演)
  11. 宮本憲行:
    心臓CT最近の話題
    札幌循環器疾患治療セミナー、2012.8.29
    (講演)
  12. 安藤康博:
    肺高血圧症クリニカルカンファレンス、2012.9.6.
    (症例発表)
  13. 川嶋 望:
    札幌ライブデモンストレーション2012.9.7.
    (コメンテーター)
  14. 川嶋 望:
    虚血性心疾患に対する当科のアプローチ〜冠動脈CTとFFRを用いて〜
    中央区循環器疾患カンファレンス 2012.9.26
    (講演)
  15. 福田洋之:
    心不全治療の最近のトピックス
    中央区循環器疾患カンファレンス 2012.9.26
    (講演)
  16. 宮本憲行:
    EPAとDHAの違い
    札幌PUFAカンファレンス 2012.11.14
    (講演)
  17. 川嶋 望、小原雅彦、安藤康博、宮本憲行、福田洋之:
    超高齢の、多枝病変で心不全を合併した亜急性期心筋梗塞の治療方針に苦慮した1例
    北海道コンプレックスインターベンション研究会 2012.11.17
    (一般演題)
  18. 宮本憲行:
    水利尿オータムセミナー 2012.11.20
    (症例発表)