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看護部総括

看護部長 本川 奈穂美

2012年は、看護部体制の新たなスタートの年となりました。佐々木看護部長の後任として4月から看護部長に就任し、前部長が取り組んできた「心暖かな接遇で安全な医療・看護ときめ細かなサービスを提供する」「看護の心の柔らかさ逞しさで自らが考え行動する」看護師の育成と看護体制の構築を継承し、磐石な看護体制構築に向け『業務の効率化』に急加速で取り組んだ1年でした。

2010年から7:1入院基本料を取得し3年が経ちました。看護職員の増員により、各部署は部署経験3年未満のスタッフが3分の1を占める状況の中、『安心・安全で質の高い看護の提供』を目指し看護部は総力を挙げて人材育成を進めてきました。医療・看護を取り巻く環境は変化し続けており、少子高齢化や医療技術の高度化と医療ニーズの多様化も相まって、臨床現場はフル稼働の状況です。この状況を踏まえ、急性期地域中核病院の役割を果たしていく上で業務の効率化は必須であり、効率的人員配置や相互応援体制の構築は最大の課題と位置づけて取り組んできました。人員数とその配置、看護業務量を勘案し、救急医療部やICUの稼動にあわせた病棟応援、外来の部署を越えたクロストレーニング等の実施、更に繁忙度や急な欠員に対応する人的フォロー体制を構築しました。ICUと救急医療部ユニットの統合は、専門性の高いスキルを持つ看護師の育成や業務の効率化を目的に、2013年4月稼動にむけて準備を進めてきました。安全を担保しながら、病棟・外来を問わず必要な場所に必要な人を流動的に配置できる相互応援体制を目指し、周辺環境の整備を推進しています。また、看護師の負担軽減の観点から業務の見直しを図り、医療事務やクラークへの業務委譲や医師補助者との業務整理、看護助手業務の見直しも進めています。これらの取り組みに対し「看護の心の柔らかさ逞しさで自らが考え行動する」看護職の活躍を頼もしく思い、これからの改革も前向きな姿勢で積極的に推進してくれると期待しています。

医療・介護・教育の現場で看護職の活躍するフィールドが広がり、育成が追いつかない現状の中、看護師の確保と育成は重要な課題です。2010年から、学校訪問や就職説明会への積極的な参加、病院見学会の開催など就職希望者の獲得に努めてきました。2012年は、主任ワーキンググループが中心となりスタッフを巻き込んだ採用活動を展開し効果を挙げました。採用希望者が増加し、多くの優秀な人材確保に繋がり、定着率も徐々に安定してきています。さらに看護師の定着を促進するため、今後も採用に向けた活動を継続・発展させていく所存です。

看護師は、医療従事者の中で最も患者さんと接する最前線のプロとして豊かな人間性を兼ね備え、どんな患者さんにも対応できる総合力と専門性が求められています。人材育成と業務の効率化を促進することで看護職の職務満足度の向上と負担軽減が図れ、ワークライフバランスの充実に繋がり、「心暖かな接遇で安全な医療・看護ときめ細かなサービスを提供する」ことを推進していけるものと確信しています。これからのチーム医療や地域連携の中で、看護職が院内外の調整役となり多職種が協働して患者さんやご家族に寄り添う最善の医療・看護と療養環境を提供できるよう、そして看護職が働き続けられる職場を目指し、私たちの働くフィールドを整えていきたいと考えています。