札幌病院


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年報発行にあたり

院長 小池 隆夫

「さらなる飛躍を期して」

私が院長に着任してから2年以上が過ぎました。着任以来、私は「NTT札幌病院を、専門性の高い良質な医療を提供する病院にしたい」と申し上げ続けて参りました。そのためには①診療体制のイノベーションを考えること、②診療環境のイノベーションを考えること、③医療制度への対応を考えること、そして④病院経営に関するシステムを見直すこと、この4つの柱の充実が当面とても大切である事を強調して参りました。

1番目の「診療体制のイノベーションを考える」ことにつきましては、初期臨床研修医がNTT病院に数多く集まってくるようになって来たこと、それとともに大学医学部との連携が随分スムーズになり、幾つかの診療科では、大学病院の教育機関としての位置づけも確約していただけた事が進展であろうと思います。若い力とともに、新しい医療技術の習得のための人事交流が、専門性の高い良質な医療を提供する病院には不可欠なことと思っております。今後もこのような流れをより強めるとともに、各科の専門性(強み)がもっともっと前面に出てくるような病院にして行きたいと思います。

2番目の「診療環境のイノベーションを考える」ことにつきましては、ようやく増築棟が完成いたしまして、ドックセンターの稼働が始まりました。それを契機に、かねてから懸案事項のロッカー室、内視鏡室、生理検査室、ICU、中央検査室、化学療法センターの移転等々、玉突きで病院内の改装が始まります。さらには入退院センターの創設、外来の再編等この先10年あるいは20年先のNTT病院のあり方をも見据えた改築・改革になりますので、私が自ら先頭に立って、より良いものを創って行きたいと考えております。

3番目の「医療制度への対応を考える」ことにつきましては、いよいよ来年に迫りましたDPCにどのように対応して行くかが、全病院を挙げて取り組まなければならない、喫緊の課題です。幸い、圧倒的に高い病床稼働率と最短の在院日数を、看護部を中心にした各方面のご努力で確保出来ておりますので、DPCへのスムーズな移行が可能である事を確信いたしております。また、入退院センターの創設や外来ブースの再編も考えながらの、DPCへの移行になります。

4番目の「病院経営に関するシステムを見直す」ことについては難題が山積しており、未だ手をつけられずにいる部分が一番多いところでもあります。経営を安定させる事、すなわち「病院の足腰を強くする事」が、「専門性の高い良質な医療を提供する病院作り」のためには最も重要ですし、病院に勤務される方々が、「それぞれの職種で最高のパフォーマンスを発揮していただく」ためにも、もっともしっかりさせなければならない点です。当病院がNTT東日本という巨大組織の一部であるが故のプラス面やマイナス面を十分に理解しながらも、「物事に迅速に対応出来る柔軟かつ頑強なシステム作り」を改めて構築したいと考えております。

当院に2年前着任以来、これまで何時も感心していることがあります。それは医師のみならず、看護師、薬剤師、検査技師、さらには事務の方々を含めて、当院に努めておられる方々の「医療に対する意識と志の高さ」です。NTT札幌病院の持っている最も誇るべき、そして何時までも堅持したい最大の美点だと思っております。それをさらにステップアップするためには、病院の仕組みをほんの少し手直しすることが必要です。そうすれば、NTT札幌病院は本当に名実共に超一流の病院になるポテンシャルを秘めていると私は確信いたしております。

「専門性の高い良質な医療を提供するNTT病院」を目指して、今更なる飛躍を期しています。