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News Release 東日本電信電話株式会社

2019年4月19日
サイバスロン車いすシリーズ日本2019 実行委員会
川崎市
東日本電信電話株式会社

「かわさきパラムーブメント」を通じたダイバーシティの推進および「サイバスロン車いすシリーズ日本2019」での協働について

  • サイバスロン車いすシリーズ日本2019 実行委員会(会長:山田長満、以下、実行委員会)と東日本電信電話株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:井上 福造、以下、NTT東日本)は、川崎市(市長:福田紀彦)の推進する誰もが暮らしやすい社会を実現するための活動「かわさきパラムーブメント」に賛同し、ダイバーシティの更なる推進に向け3者で協働の取り組みを進めてまいります。
  • その第一歩として、5月5日(日)〜6日(月)に開催される「サイバスロン車いすシリーズ日本2019」(以下、本大会)において協働の取り組みを実施することを決定いたしました。

【本大会における各者の役割】

  • 実行委員会 :主催者として、サイバスロン本部(ETH Zurich)と連携して本大会全体の運営を実施
  • 川崎市 :施設等の提供による大会開催への支援
  • NTT東日本 :大会への協賛や各種ICTソリューションの提供を通した大会運営の支援

1.本取り組みの背景

世界中から障がいのある人も含め、あらゆる人が集い、そして障がいのある選手たちが繰り広げる圧倒的なパフォーマンスを直に目にすることができる2020年東京パラリンピック競技大会は、多様な個人の能力が発揮され、誰もが生き生きとした人生を享受することのできる共生社会の実現に向け、人々の意識や社会の在り方を大きく変える機会になります。

そうした中、川崎市は、参加国と選手数が増え続けているパラリンピックをダイバーシティとインクルージョン※1の象徴と捉え、一人ひとりが尊重され、能力を発揮することができる環境づくりを進めるため、誰もが暮らしやすい社会を実現するための活動「かわさきパラムーブメント」という取り組みを推進しています。

一方、NTT東日本グループは、誰もが自分らしく、いきいきと働ける共生社会の実現に向け、障がい者雇用の促進や心のバリアフリー研修、パラスポーツへの協賛や社員への体験機会の提供などを通じた障がいへの理解を深める取り組みや、社会障壁を下げるICTソリューションを提供する取り組みにより、豊かな地域社会づくりに貢献したいと考えておりました。

このような背景のもと、川崎市とNTT東日本は、本大会を機に協働の取り組みを行うことと致しました。

  • ※1:さまざまな人が自分らしく社会の中に混ざり合えること

2.かわさきパラムーブメントについて

かわさきパラムーブメントとは、東京2020オリンピック・パラリンピック大会の開催を契機に、すべての人が活躍できる社会を構築するために、川崎市と市民の皆さんが一緒に取り組む運動です。

3.サイバスロン車いすシリーズ日本2019における各者の取り組み

<実行委員会の取り組み>

主催者として、本大会全体の企画運営・広報活動を、サイバスロン本部(スイス連邦工科大学チューリヒ(ETH Zurich))と連携して実施します。

<川崎市の取り組み>

かわさきパラムーブメントの一環として、本大会の開催を誘致するとともに、競技大会の会場となる施設の提供等を通じて、大会の開催を支援します。

<NTT東日本の取り組み>

NTT東日本のデジタルサイネージ、Wi-Fi等のICTソリューションやNTT東日本アクセラレータープログラム※2にて連携しているスタートアップ企業のサービス等、最新のICTソリューションの提供を通じ大会運営を支援し、社会障壁の低減に貢献します。

また今後は、各自治体の様々な取り組みやパラスポーツのイベント等に参画するなど、更なるダイバーシティの推進や新たなICTソリューションの展開を進めてまいります。

  • ※2:NTT東日本の事業と、社会課題の解決やイノベーションをめざす企業のサービスを掛け合わせ、双方のビジネスを成長させるプログラムです。詳細は
  • NTT東日本ホームページ( https://www.ntt-east.co.jp/collaboration/新規ウィンドウで開く )をご参照ください。

【本大会で提供するICTソリューション】

  1. 多目的トイレの空満検知
  2. 本大会の開催期間中、多目的トイレに関する場所や利用時間等に加えて、「Throne※3」を活用したリアルタイムでの空満状況確認が可能※4となります。このサービスにより多目的トイレを必要とされる方の利便性向上に貢献します。

  • ※3株式会社バカンが提供する、IoTを活用してトイレの空満状況を把握できる空席情報検索プラットフォームです。トイレの空満情報を、サイネージやスマートフォンに表示します。
  • ※4地図情報は、川崎市の地図情報システム「ガイドマップかわさき」のバリアフリーマップや、「サイバスロン車いすシリーズ日本2019」、「かわさきパラムーブメント」の公式HPから、専用のページにリンクします。

<バリアフリーマップからの連携イメージ>

  1. 「スマートプレート※5

    会場内の案内用サイネージ等に設置されたプレートに来場者がスマートフォンをかざすことで、各端末の言語設定に応じて2ヶ国語(日本語・英語)で大会に関する情報を表示します。この技術により、外国人来場者にとっても言語の壁を感じることなく大会に関する情報を確認することが可能になります。

  • ※5株式会社アクアビットスパイラルズが提供する、NFCに対応したICチップ内蔵型の情報配信デバイスです。
  1. 「バーチャル・ウィンドウ※6

    各出場国やNTT東日本の展示ブースに設置し、出場国や地域の風景動画を投影します。展示ブースの空間を各地域の風景で演出するとともに、出場者と来場者とのコミュニケーションを促すことに貢献します。

  • ※6株式会社ランドスキップが提供する、デジタルサイネージを活用して風景動画を配信する空間演出サービスです。
  1. 「BONX※7
  2. 競技運営や会場誘導等に関わる大会スタッフの連絡用に、ウェアラブル型の専用イヤホンとスマートフォンのアプリが連動したクラウド型のスマートトランシーバサービスを提供します。距離・場所の制限を受けずにコミュニケーションができるようになり、より円滑な情報共有やスタッフ間の連携が可能となります。

  • ※7:株式会社BONXが提供する、スマートフォンの専用アプリとウェアラブル型の専用イヤホンBONX GripをBluetoothで接続するトランシーバーです。

《参考》 「サイバスロン車いすシリーズ日本2019」の概要

サイバスロンとは、スイス連邦工科大学のロバート・リーナー教授が2013年に提唱して始まった、4年に1度開かれる国際競技大会です。障がいのある人たちが先端科学技術を駆使したアシスト機器を使って、電動車いすを使用して階段の昇り降りを実施する、電動義手を使用して洗濯物を干す等、日常生活に必要な動作で競います。技術者と、技術を操縦する「パイロット」と呼ばれる障がいのある人たちは、さらに使いやすい技術を開発するために、開発の段階から協力して、レースに挑みます。

大会を通じ、障がいのある人たちにとっての日常生活における平等や、社会参画についての対話を促すことを目的とします。

2016年に全6種目※8の第1回大会がスイス・チューリヒで開催された際には、世界25カ国から参集した66人のパイロットと技術者のチーム、総勢400名が参加し、4600人の来場者を動員しました。

2020年開催される第2回大会に先立ち、1種目ごとの「サイバスロン・シリーズ」を世界各地で開催します。今回日本で開催されるのが、電動車いす部門に特化した「サイバスロン車いすシリーズ日本2019」。スイス・香港・ロシア・日本などの世界各地から、全8チームが出場します。

<日時・会場>

  1. 競技大会(電動車いすレース)
    1. 日時:2019年5月5日(日)10時開場 11時開演 18時終了予定
    2. 会場:カルッツかわさき(川崎市スポーツ・文化総合センター)
         神奈川県川崎市川崎区富士見1-1-4
  2. シンポジウム

    日時:2019年5月6日(月・祝)12時開場 13時開会 18時終了予定

    会場:KCCIホール 神奈川県川崎市川崎区駅前本町11-2 川崎フロンティアビル2F

    • *いずれも入場無料(事前登録要)

<大会公式HP>https://www.cybathlonseriesjp.com/新規ウィンドウで開く

  • ※8①脳コンピュータインターフェイス、②機能的電気刺激バイク、③電動義手、④電動義足、⑤電動外骨格、⑥電動車いすの6種目。

4.お問い合わせ先

【一般のお客様からのお問合せ先】

<本大会について>
サイバスロン車いすシリーズ日本2019 実行委員会
Email:contact@cybathlonseriesjp.com

<かわさきパラムーブメントについて>
川崎市 市民文化局 オリンピック・パラリンピック推進室
TEL:044-200-0160
Email:20olypara@city.kawasaki.jp

<NTT東日本のダイバーシティの取り組みについて>
TEL:03-5359-2384
Email:east_diversity-gm@east.ntt.co.jp

<NTT東日本アクセラレータープログラムおよび連携企業の提供サービスについて>
NTT東日本 ビジネス開発本部 第二部門 アクセラレーション担当
TEL:03-5359-7610
Email:sec_ntte_accelerator-ml@east.ntt.co.jp

報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。