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News Release

平成21年9月2日


ICC企画展「コープ・ヒンメルブラウ:回帰する未来」を開催


NTT東日本が運営している文化施設NTTインターコミュニケーション・センター(以下、ICC)において、企画展「コープ・ヒンメルブラウ:回帰する未来」を平成21年9月19日(土)から平成21年12月23日(水)まで開催します。
本展は、1960年代に結成され、未来的な実験建築プロジェクトで一躍時代の寵児となり、以後建築界の第一線で活躍し続けているコープ・ヒンメルブラウの、日本初の大規模個展となります。
本展を通じてICCは、単なる物理的な存在と思われがちな「建築」をネットワークやコミュニケーションといった観点からとらえ直すことによって、身体/空間/環境/都市が結び付き呼応し合う、「人」と「建築」との新たな関係性を提示していきます。
日本の電話事業100周年記念事業として、またNTTの文化・社会貢献活動の一環として、平成2年からプレ活動を開始し、平成9年東京(新宿区西新宿<初台>)にメディア・アートの展示を中心としてオープンした文化施設。


1.「コープ・ヒンメルブラウ:回帰する未来」の概要

 コープ・ヒンメルブラウは、1968年にヴォルフ・プリックスとヘルムート・シュヴィツィンスキー、マイケル・ホルツァーによってウィーンで設立された建築設計事務所です。以後40年以上にわたりコープ・ヒンメルブラウの「建築」は、身体、空間、環境、都市へと接続・拡張していくメディアとして、実際の建築そして建築的実験という二つの側面で進化を遂げてきました。本展では、コープ・ヒンメルブラウの「建築的実験」の側面に焦点をあて、アートと科学技術を横断する最新の作品を2つ紹介いたします。1つは1969年に構想・実験され、2008年に実現された、体験者の心拍にリアルタイムで反応する壮大なインタラクティヴ・インスタレーション『アストロバルーン 1969 リヴィジテッド――フィードバック・スペース』、そして脳のニューロン・ネットワークと都市の生成発展の類似性を扱った『ブレイン・シティ・ラボ』。いずれも昨年の第11回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展で発表され話題を集めたもので、初の巡回先となるICCでは最新バージョンが披露されます。


2.開催期間

平成21年9月19日(土)〜平成21年12月23日(水) 10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
*休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌火曜日)


3.開催場所

東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティータワー 4階〜6階
(京王新線 初台駅東口から徒歩2分)


4.入場料

一般・大学生:500円(400円)/高校生以下無料
*料金は消費税込み、( )内は15名様以上の団体料金
*会期中1回に限り、再入場可能です


5.作品について

(1)『アストロバルーン 1969 リヴィジテッド――フィードバック・スペース』 2008年‐

  1969年の《ハートスペース――アストロバルーン》は、心拍データをリアルタイムに抽出することで、生体と環境とのバイオ・フィードバック作用を起こすインスタレーションとして構想されました。2008年、ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展で、構想後39年を経て初めて実現されたこの壮大なインスタレーションは、2人の体験者の心拍データを計測し、それらがバルーン内のLEDパネルやスクリーン上で可視化されることで、作品全体が息づく生物のような印象を与えます。本展に際し、ICCの空間サイズに合わせて再制作されました。

(1)『アストロバルーン 1969 リヴィジテッド――フィードバック・スペース』 2008年‐ (c)Bengt Stiller

(2)『ブレイン・シティ・ラボ』 2008年‐

 コープ・ヒンメルブラウが神経生理学者、社会学者らと共同で進める、人間の脳の発達と都市の発展プロセスを関連づけたリサーチに基づくインタラクティヴ・インスタレーションです。立体的なミニチュア都市の上に人間の脳神経ネットワーク化をイメージした映像が投影されます。その映像は、観客の動きに応じて、都市や脳のネットワークが複雑化していくかのように、ダイナミックに変化していきます。

(2)『ブレイン・シティ・ラボ』 2008年‐(c)Bengt Stiller

その他、シンポジウムの開催等、さまざまな展開を予定しております。
詳細は、別途ICCホームページ(https://www.ntticc.or.jp/ja/)にてお知らせします。



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