News Release

平成17年6月2日


ビジネスシーンに合った電話の利用を可能にする
「モバイルプレゼンスソリューション」の提供開始について

〜企業における電話の効率的利用環境を実現し、経営コストを削減〜


 NTT東日本は、日常業務における「電話のかけ直し」や「作業中の電話対応」に伴い発生する業務ロスを削減し、企業経営におけるトータルコストの削減に寄与する「モバイルプレゼンスソリューション」を平成17年6月6日(月)より提供開始します。


1.背景
 企業における電話システムのIP化とともに、無線IP電話や社員一電話番号制の導入が進んでおり、相手の端末をダイレクトに呼び出せるオフィス環境が一般的になってきています。これに伴い、代表番号を用いた電話取り次ぎ作業は軽減されるものの、集中して作業を行っている最中に電話が入り作業中断を余儀なくされたり、相手先の不在による電話のかけ直しが日常業務で頻繁に行われていたりすることが業務の能率低下を招くため、企業経営上、無視できないコストとして挙げられます。
 こうしたコストを削減するため、日常業務において効率的に電話を利用できるオフィス環境が求められています。

2.ソリューション概要
 本ソリューションは、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモの「FOMA(R)N900iL」*1を利用し、社内だけでなく外出先からでも簡単にプレゼンス*2を確認して電話をかけることができる機能や、スケジュール管理ソフトとの連携によりプレゼンスを自動的に更新できる機能等を提供します。
機能利用イメージについては別紙1を参照ください。
  システム構成例については別紙2を参照ください。

<主な特長>
<1>どこにいても簡単にプレゼンスを確認可能
社内だけでなく外出先からでもプレゼンスを確認し、電話をかけることができます。
  操作は非常に簡単です。プレゼンスを確認して連絡したい相手を選択するだけで、相手が社内にいれば内線電話へ、外出先にいれば携帯電話へ電話がかけられます。

<2>手間なく自動的にプレゼンスを変更可能
スケジュール管理ソフトと連携して、会議予定が入っていれば、自動でプレゼンスを「会議」に変更します。
  一定時間パソコンを操作していなければ、自動でプレゼンスを「離席」に変更します。

<3>受け手側が着信方法を設定可能
電話を受ける側が各プレゼンスに応じた着信方法を設定できます。作業に集中したい場合は「取込中」のプレゼンスを設定することで、着信を拒否することができます。
  同じプレゼンスでも、着信方法を任意に設定することができます。例えば「会議中」のプレゼンスを着信可能にも、着信拒否にもできます。
  プレゼンスを着信拒否から着信可能に変更した際に、通話が可能になったことをメールにより自動的に通知することができます。
着信拒否中であっても取引先等からの重要な電話は着信できるようにするなど、運用上の設定については柔軟に行うことが可能です。

3.提供価格
 300万円〜(税込み)
100クライアントの場合です。構成により価格は異なりますので、個別にご相談ください。
記載の金額は、プレゼンスサーバの機器代金および導入に伴う基本的なシステム設計・構築費用であり、スケジュール管理ソフト、SIPサーバ*3、電話機などの金額は含まれていません。

4.ご利用が想定されるお客様
 主に以下のような部署/組織での利用を想定しています。
 ・ 外出が多い営業・サービス部門
 ・ 集中して作業を行う必要のある開発・設計部門
 ・ 迅速な意思決定が必要な経営陣・管理職から構成される組織

5.販売見込み
 3年で100社への提供を見込んでいます。


本ソリューションは、6月8日(水)より開催される「Networld+Interop Tokyo 2005」展示会のNTT東日本ブース内にてご覧いただけます。
場所: 幕張メッセ(日本コンベンションセンター)
  6月8日(水) 10:30〜18:00
  6月9日(木) 10:00〜18:00
  6月10日(金) 10:00〜16:30

 
*1 FOMA(R)N900iL
 無線LAN(IEEE802.11b準拠)対応FOMA端末であり、無線LANを使ったWebアクセスやVoIPを使った内線IP電話としても利用できます。
FOMA(R)は株式会社NTTドコモの登録商標です。
 
*2 プレゼンス
   人や物の現在の状態を表し、本ソリューションでは「在席」や「外出中」といったユーザの状態を表します。
 
*3 SIPサーバ
   IP電話などに使うSIPプロトコルを利用して呼の制御などを行なう装置です。



【別紙1】機能利用イメージ
【別紙2】システム構成例


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