News Release

平成17年4月13日


企業ユーザの新たなユビキタスオフィス環境の実現に向けた実証実験について
〜固定と無線の融合時代に向けて〜


 NTT東日本は、音声・データのトータルIP化の進展に伴い、「いつでも」「どこでも」「セキュア」なオフィス環境の提供に向けて、「ひかり電話ビジネスタイプ」*1と公衆無線LANサービスを活用した実証実験を平成17年5月上旬より実施します。
 本実験では、公衆無線LANサービスを活用した外出先からの高速かつセキュアなデータアクセス、及び「ひかり電話ビジネスタイプ」と各種アプリケーションの連携について技術検証を行います。
 今後、NTT東日本は、本実験の成果を踏まえ、固定と無線の融合時代に向けた新たなユビキタスオフィス環境の実現を目指します。


1.実験の狙い
 本実験では、企業の情報セキュリティ対策を主体としたユビキタスオフィス環境の実現に向け、そのために必要なシステムやネットワークについての技術的な検証を行います。また、モバイルを活用したワークスタイルの改善を図り、生産性の向上やコスト削減の効果等、ソリューションサービスとしての有用性も検証し、高速かつ定額なユビキタスオフィス・ソリューションのサービス提供を目指します。

2.主な実験内容
(1)公衆無線LANサービスを活用した社内システムへのデータアクセス
 公衆無線LANサービスの利用環境下において、PDAやノートパソコン等のモバイル端末を利用して企業内ネットワークにセキュアにリモートアクセスし、社内の様々なデータ系アプリケーションの利用を可能にします。これにより、高速かつ定額な利用環境におけるデータ通信の有用性や、個人情報保護対策を考慮したシンクライアント*2的なアプリケーション利用に関する技術検証を行います。

(2)IP電話とアプリケーションの連携
 「ひかり電話ビジネスタイプ」と連携し、WEB系アプリケーションや電子メールの署名などに表示された電話番号をクリックするだけで電話発信可能なClick to Call機能を検証します。具体的には、NTT東日本で提供しているグループウェア「Ebient」*3等の既存プロダクトと連携し、簡単で直感的な利用方法の効果検証を行います。

※実証実験イメージについては、【別紙】をご覧下さい。

3.期間(予定)
 平成17年5月上旬〜平成17年10月下旬

4.今後の展開
 今後は、新日本石油株式会社様の実環境において、本実験のユビキタスオフィス環境をトライアル利用していただく予定です。
 NTT東日本は、本実験で行う技術検証と実マーケットにおける有用性検証の結果を踏まえ、企業ユーザ向けの高速かつ定額なユビキタスオフィス・ソリューションのサービス提供を目指します。なお、NTT東日本は、法人向けのIP電話サービスと連携したモバイル環境でのソリューションを「UBIFFICE(ユビフィス)*4」というブランド名で推進していきます。


*1 「ひかり電話ビジネスタイプ」は、NTT東日本が企業向けに提供するIP電話サービスです。
*2 社員が利用する個々のパソコン(クライアント)に最低限の機能しか持たせず、サーバ側でアプリケーションソフトやファイルなどの資源を管理するシステムの総称。
*3 「Ebient」は、NTT東日本が提供するグループウェア及びポータルのサービスです。他システムとの連携や、強固なセキュリティ、使いやすいインターフェースが特徴です。
*4 「UBIFFICE(ユビフィス)」は商標登録出願中です。



【別紙】 実証実験イメージ図


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